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18 - 花魁

♥

39

2025年04月25日

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その美貌には誰にも勝てない、 誰も彼もが虜になってしまう。

そんな花魁が居るらしい



『そこの旦那』


美しく凛としてるが、少し纏わり付くまとわりつく声が聞こえてくる



「私ですか?」



返答に少し、顔が引きつってしまう。



『そう、妾の*1夜*を買ってや見ないかい?』



ニコッと文字が着くように笑う


その笑顔だけでも鼓動が早くなる



「いくら?」



『そうだねぇ、30でいいよ』



普通の花魁や、妓女なら高い方だが


彼女はここら辺の地域でも最上級に入る


それを踏まえて30は安い方だろう



だか、私は妻子が居る身、ここまで来てしまったのなら、仕方がない。



「のった」



『それじゃあこちらへ』



彼女と一夜を過ごせるだなんてなんて光栄なことだろう


だが万が一、妻にバレたら謝っても許しては貰えないだろう。


最悪、命しか残らないだろうか



なんて言ったって太夫なのだからな


それなりには、金がかかる



紅に染まる唇   長く美しいまつ毛   華やかな目元


それに獲物を見るような鋭く儚い今鶴羽色の目


その魅する目に皆が、振り返る


ひと際目立つ韓紅花の服



絶世の美女と呼ばれる彼女は


心奪われたものを地獄に落ちると噂されている




後世に、とも言われる花魁が彼女とも云われている

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