イタリア王国→🇮🇹👑
二重帝国→🇦🇹🇭🇺
ドイツ帝国→🇩🇪◻️ …で書いています。
⚠️注意⚠️
・戦争賛美や政治的意図はございません。
・ガッツリ史実です。
・🇦🇹🇭🇺さん目線です。
──────────────────
1882年、対フランスの防衛同盟として三国同盟が結ばれた。
🇮🇹👑「これからは仲良くしようね!」
そう言って握手を求めるように手を差し出す🇮🇹👑
🇦🇹🇭🇺「……信用はしていない」
🇮🇹👑「酷いな〜」
笑顔のまま軽く答える🇮🇹👑。その目は私の奥を見透かすようだった。
同盟が結ばれて以来、定期的に会議が行われていた。
ある日の会議後のことだった。会議室の外の廊下を歩いていると、突然後ろから抱きつかれた。
🇮🇹👑「会議疲れたよ〜」
🇦🇹🇭🇺「会議に関係ないところばかり見ていたお前が何を言う」
冷たく答えながら肩に回された手をはらう。
🇮🇹👑「え〜?io…」
──────君のことしか見てないよ──────
🇦🇹🇭🇺「……」
思わず立ち止まる。いつもの軽口であることに変わりない、はずなのに。なぜかその言葉が重く感じた。
🇮🇹👑「なーんてね!それじゃ、Ciao〜☆」
そう言いながら腕を解き、🇮🇹👑は去っていった。
1914年、🇷🇸に宣戦布告し、第一次世界大戦が始まった。
私は🇮🇹👑が同盟側で参戦してくれると踏んでいた。しかし、彼から出た言葉は────
🇮🇹👑「ioは中立だよ」
🇦🇹🇭🇺「…は」
🇮🇹👑「だって、戦争ふっかけたのは🇦🇹🇭🇺でしょ?三国同盟はあくまで防衛同盟だもん」
いつものように頬杖をつきながら、当たり前のように答える。それ以上は何も言えなかった。
少し経った頃、🇩🇪◻️と🇮🇹👑の参戦について話した。🇮🇹👑が連合側に回るとまずいと判断した私達は、領土を渡すかわりに同盟側として参戦するよう頼み込んだ。(※交渉をしたという記事と、案で終わったという記事があります。どちらかは不明。)
🇮🇹👑「……考えておくね」
🇮🇹👑は笑顔で答えた。
1915年、🇮🇹👑から手紙が届いた。内容は─────宣戦布告。
私はすぐに部屋を出て🇮🇹👑を探した。長い廊下を走る。少しして、見慣れた白い軍服の背中が見えた。
🇦🇹🇭🇺「…🇮🇹👑!!!」
振り返る🇮🇹👑。私を見るなり、パッと笑顔になる。
🇮🇹👑「あ、🇦🇹🇭🇺!手紙見てくれた?」
その声に答えず、🇮🇹👑の胸ぐらを掴む。
🇦🇹🇭🇺「あれはどういうことだ」
🇮🇹👑「あはは、その様子じゃ見てくれたみたいだね」
両手を上げ、降参のようなポーズをとる。
🇮🇹👑「だって言ったでしょ?io、君しか見てないよって。───君の中の「未回収のイタリア」しか
ね。」
🇮🇹👑の細い指が私の胸をつんとつく。
🇮🇹👑「……同盟だったもんね、期待しちゃった?」
いたずらっぽく笑う🇮🇹👑
私は思わず🇮🇹👑の胸ぐらを掴んだ手を離す。
🇮🇹👑「…じゃあ次は戦場でね!Ciao〜☆」
変わらない様子で去っていく背中を、ただただ見送った。
※正しい歴史を伝えられるよう精一杯調べていますが、全てあっているとは限りません。ご注意を。
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