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7件
💙、人の爪切れる???

まさか、お手入れさせちゃってるとは😳😳😳 ドキドキして、震えてます💓

💚💙〜 指先に灯る欲情〜
短編集②の💚💙挑発の2人です
…………………………………………
ソファで仰向けに寝転んで本を読んでいた俺の上に翔太が乗ってきた
俺はわざと本からは目を離さずに頭を撫でた
「あべちゃん」
やっぱり不服だったのか、甘美な声が俺の名を呼ぶ
いつもの我儘な音色よりも、寂しさと苛立ちを含んだ強請るような甘い声
本から翔太へと視線を移せば、物欲しそうな目でジッと見つめてきた
「どうしたの?」
「わかんない?」
「分からない」
「むぅ」
嘘だ、分かっている
翔太は俺が欲しくて仕方ないのだ
いつもの挑発に俺が乗らなかったから
1週間の間に2度、翔太はまた以前にやったように、インタビューで俺の名前を出してきた
その後、悪戯な灯を宿した瞳をして、家に来た翔太に、俺は殊更に優しくキスをして、愛を伝えて、でも、抱きしめるだけで眠ったのだ
苛立ちをぶつけたくなる衝動を抑えて
激しく俺の愛をぶつけられることを期待していた翔太は、物足りなさを隠しきれていなかった
2回連続で挑発が空振りに終わって、我慢できなくなったのだろう
(やられっぱなしも、いい加減悔しいし)
じっと見つめてくる翔太を見下ろしながら、次のアクションを待つ
翔太が俺の体をよじ登ってきて、顔が近づく
「分かってないなんて嘘だ」
「分からないけど?」
俺が今夜、自分の思うようには動いてくれないことを察した翔太は、耳を真っ赤にしながらも、何でもないような顔をして、その柔らかな唇を押し付けてきた
「ん……」
「これでも?」
(へぇ、ここまでしてくれるんだ。これは期待が上がるな)
俺の読みが外れなければ、おそらく今日の翔太は、焦らせば焦らすほど、いつもはしないようなことをしてくれるのだろう
「…………爪、切ってないんだけど」
俺の真意を測ろうとするかのように、目の奥を見つめられる
欲の炎が燻る瞳は、俺を優越感に浸らせてくれる
「………切ってくれないの?」
上目遣いで、小首を傾げて聞いてくる
憎たらしいほどに可愛らしい
「………爪切り、取ってきてくれる?」
「うん」
ようやく俺が前向きな発言をしたから、してやったりな顔でニコリと笑うと、ご機嫌で爪切りを取りに行った
(可愛いねぇ)
もう少し意地悪をしたくなる
「はい、爪切り」
「………翔太が切ってよ」
「えぇ〜、おれがぁ?」
「別に俺は、切らなくても困らないけど?」
「わかったよ〜うだ」
俺の手を取って、パチパチと爪切りの音を立て始める
「あべちゃん、今日は甘えたい日なの?」
仕返しのつもりなのか、翔太は少し揶揄いを混ぜた声で聞いてくる
「いや?別に?ただ何となくさ、なんかイイなぁと思って?」
「……何が?」
「今から自分の中に入るものを、自分から丁寧に手入れしてるのがね」
「っ!」
さっと顔が朱色に染まって、日頃、翔太の挑発に乗せられている、溜飲が下がる
「………あべちゃんの、へんたいっ」
「じゃあ、やめる?」
「や、めない、けど…」
滅多に俺にやり返されることがないから、悔しそうに睨んでくるけど、赤い顔では可愛いだけだ
爪を切り続ける翔太を、ジッと見下ろす
62
夢花𓂃𓂂ꕤ*.゚
視線を感じて居心地が悪いのか、また少し顔を上げて俺を伺い見る
「なに?まだなんかあるの?」
「ん〜?全部切るのかなぁって思って」
「………なんで?」
赤みは落ち着いたものの、ほんのりと染まる頬で怪訝な顔
これが、どう動揺するのか
「だって翔太、好きじゃん。爪で乳首引っ掻かれるの。全部切ったらできないよ?」
「なっ!……ばか!」
顔から首までを真っ赤に染め上げて、眉を吊り上げる
にこりと微笑みを返せば、さっと俯いて、 急に手際良く爪を切り出す
「はいっ!おわりっ!シャワー浴びてくる!」
逃げるように浴室へと駆け込んだ翔太を見送って、自分の手を確認すれば、右手の人差し指だけ爪が長いままに残してあった
これはベッドの上でも可愛い反応が見れること間違いなしだ
(どう焦らそうかなぁ〜)
一気に気分の上がった俺は、ゆっくりと翔太の待つ浴室へと足を運んだ