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地雷少女達の愛は重い ~助けたヤンデレ量産系巨乳美少女達にストーキングされて人生詰んだ件~
第16話 - 第16話 確かに元気はチャージされた気がするけれど……。
32
2,372文字
2026年07月01日
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◆◆◆◆
太陽が傾きガラス越しの風景が夕焼け色に照らされる頃、風呂干し用の物干し竿に掛かったミィの服を触る。乾きにくい脇の部分もしっかりと乾いていた。ミィの服の乾き具合をチェックしている俺の姿を見てミィは、
「勝手に私の服を触って、もしかしてセクハラ?」
と言ってきやがった。こいつ……干している服を触っただけでセクハラとか……本人がセクハラって感じたらセクハラ理論か? そもそもお前が全然乾き具合のチェックをしないから、俺がチェックしているんだろ……!
何なら、こいつの下着もチェックしてやろうか……。いや、「ユウト君が触ったから洗い直さないと……。」とか言われたら厄介だ……。
「もう乾いたぞ。約束なんだから帰りなさい。」
俺がミィの事を無視して話を進めると、ミィは不満そうな表情を浮かべた。
「分かった……今日は帰る……。19:00からメルラブでお給仕があるし……。」
お前……今日出勤だったのかよ……。出社前に、色々な準備とか必要じゃないのか?
まあ何にせよ、ようやく集中して新作の準備が出来る。ミィが着替えられるように風呂場から出ようとすると、ミィはおもむろに俺の両手を握り自分の胸元に俺の手を引き寄せた。
「今日は帰るけれど、時々遊びに来ても良い?」
時々……か……。平日はバイトで家を留守にしているため俺の家に上がることは出来ないだろう。休日に少し付き合うくらいなら……ミィと話すことで、新作小説のインスピレーションが湧いてくるかもしれないし……。
「まあ時々なら……。ただ、”お店の人”や”ミィを推しているお客様”にバレないようにしてくれよ。」
「もちろん! みんなにバレないように二人だけの秘密にしようね!」
ミィは名残惜しむように手を放した。その後、ブロックタイプのバランス栄養食を齧りながら新作小説の準備を行った。ハッピーエンドのラブコメはまだ想像できないが、ヒロイン――いや、ヒロイン達のイメージは固まってきた。しかし、それを文章に起こすと手直しをしたいポイントが幾つも出てくる。
それらをブラッシュアップしていけば、新作ラブコメの全体像が薄っすらと見えてくる……気がする……。
昨日よりはだいぶ進展した。進み自体は遅い。しかし、このまま進めつつ編集者さんと相談ができれば、もしかしたら良い作品を生み出す事が出来るかもしれない……。
そんな事を考えながらPCを閉じて電気を消し、冷えたベッドに身体を滑り込ませた。
◆◆◆◆
朝、けたたましいスマホのアラームに起こされ、日常が戻ってきたのだと感じる。
昨日はミィの裏拳で起こされ、一昨日はホテルのソファーの上で目を覚ました。眠り慣れた俺のベッドの上で、大の字になりぐっすりと眠ったのは実に3日振りだ。
もうご主人様である俺は起きているのだが、それに気が付かず健気にも鳴り続けているスマホのアラームを止めて伸びをする。
ベッドから起き上がりシェイカーに牛乳を注いだ後、スムージーの粉を入れて良く振る。キッチンでスムージーを飲んだ後、直ぐに歯磨きと洗顔を済ませ身支度をして、カバンを持ち足早に家を出た。
昨日、一昨日はせっかくの休みだったのに全く休んだ気がしない。しかし気力だけはいつもよりもチャージされている気がする。
バイト先の会社に着くと先に出社していた上司の樋口 静香(ヒグチ シズカ)に声を掛けられた。彼女は役職付の正社員で、俺よりも年上なのだが……童顔な見た目と低い身長、凹凸が全くないボディライン……どう見ても小学生――頑張っても中学生にしか見えない。
今はスーツを着ているため辛うじて大人だと分かるが、もしこの会社が私服での出社OKとなったら、会社のゲートで警備員さんに止められかねない。
彼女はオフィスチェアーに座り、届かない足をブラブラと揺らしながら俺の顔を覗き込んだ。彼女の栗毛色のポニーテールがだらりと垂れる。
「夏目さん、何か良い事ありました? なんだかいつもよりも機嫌が良いですね。」
「別に、いつもと同じですけど……そんなに機嫌が良さそうですか?」
「普段の月曜日の夏目さんは、この世の終わりのような……死んだ魚の目をして出社していましたが、今日は人間の目をしていますよ~。」
彼女は舌足らずでポヤポヤとしたしゃべり方のため、余計に子供と話しているのかと錯覚をする。しかし、話している内容は……。俺、普段はそんなに酷い顔で仕事をしていたのか……。
普段の休日との違いと言えば……「ミィと過ごしたから機嫌が良い。」などという事は認めたくない……とは言え、他の違いが見つからない……。何か他に普段の休日との違いは無いものか……。そうか……。
「久しぶりに、ブロックタイプのバランス栄養食以外の固形物を口にしたからかもしれませんね。」
彼女は目を丸くしたかと思うと、頬を膨らませながらプリプリと怒る。
「もっとしっかりとした物を食べてください! そして、毎日人間の目で出社して下さい!」
すみません樋口さん……俺は明日からまた、死んだ魚のような目に戻るかと思います……。
◆◆◆◆
今日も18:30になり退社をする。樋口さんに挨拶をすると、樋口さんは相変わらずポヤヤンとした表情としゃべり方で「お疲れ様~。」と返事をした。
正社員に比べて給料は低いが毎日定時に帰ることが出来る――兼業作家には素晴らしい環境だ。電車に揺られながら新作のヒロイン達やプロットをスマホに整理をしていると、すぐに最寄り駅である明大前駅に到着をした。
スマホをしまい足早に帰路を進む。マンションに戻れば、ゆったりと小説の案を練ることが出来る。そう思いながら部屋の扉を開けると、
「お帰り~。」
と声が聞こえ、エプロン姿で菜箸を持ったミィがパタパタと小走りで玄関に現れた。俺の憩いの時間……どこに行った……?
#長編
結愛
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トド村
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コメント
1件
うわぁ、ミィが帰ったと思ったらまさかのエプロン姿で「お帰り~」って…笑 ユウトくんの平穏なひととき、どこいったんだろうね😂 でも、なんか日常が戻ってきてほっこりしたよ。樋口さんの「死んだ魚の目」発言もツボったし、ミィとの距離もちょっと縮まっててドキドキする展開だね…! 続きが気になる〜🤍