テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
1件
うわ、ミィちゃんの行動力がすごすぎて笑っちゃったよ(笑)。鍵を勝手に複製して部屋に潜入、しかも裸エプロンかと思いきやまさかの水着エプロン──そのギャップにやられた。しかも「私にとっては時々なの」って理論、ある意味ぶれなくて好きだなあ。でも最後の肉じゃがの味見シーンでほっこりした。ユウト君の「何でも良い気分」にめっちゃ共感。疲れるけど嬉しい、そんな日もあるよね。
ミィは薄ピンク色のエプロンを身に着けているが……ムチムチとした健康的な太もも、幅の狭いほっそりとした肩、そして胸元の谷間が露わになっている。こいつ……まさか……。
「ねえこの格好、えっちいと思わない?」
ミィはニヤニヤとした表情で俺のことを覗き込む。エプロンの胸元にしわが寄り、谷間の奥が見えそうだ……。確かにセクシーな恰好だが……その前に、聞きたいことがあり過ぎる……。俺はミィの質問を無視して話を始めた。
「あの……まず、どうやって家に入ったの? 鍵は?」
思わず掌に握った鍵を見る。今、俺はマンションのオートロックを開けるときにも、部屋の扉を開けるときにもこの鍵を使用した。だからミィに鍵が盗まれたということはない。
ミィはキョトンとした表情で俺を見つめたまま、エプロンの胸元にあるポケットから俺の部屋の鍵を取り出した。俺の手の中に鍵がある……しかし、ミィの手にも鍵がある……。一瞬、何が何だか分からなくなった……が……すぐに理解した。
「もしかして鍵を複製したの? いつ? どこで? どうやって!?」
「この前ハンバーガーを買いに行ったときに、下北沢の鍵屋に寄って作ってもらったの。」
「それ、犯罪じゃない?」
「え? なんで? 私、貴方の家の物を盗むために鍵の複製をお願いしたわけじゃないけど?」
いや……そういう問題じゃないだろ……俺は頭を抱えながら、そっとミィの手から鍵を奪おうとすると、ミィは素早く胸元のポケットに鍵をしまった。畜生……手が出せねぇ……。
「その鍵、俺に渡す気は……。」
「ないわよ。当たり前じゃん。それに『時々遊びに来て良いよ。』って言ったのはユウト君じゃない。」
確かに言ったけれど、あくまで時々――1~2週間に1回くらいだと思うだろ……。そもそも、鍵を勝手に複製して平日に部屋に忍び込んでくるなんて誰が予想できるんだ!
「昨日家に来て、今日も家に来たら、それは時々とは言わないだろ! 俺は『”時々”遊びに来て良いよ』って言ったんだ! それに普通、連絡入れてから来るものだろう!」
「普通って誰が決めたのよ! 昨日も今日も来るのが、私にとっては時々なの! それにさっきから私の胸元と太ももばっかり見ているくせに!」
クソッ……バレていた……! 意識しないように気を付けていたが、どうしても目が胸元や太ももに吸い寄せられてしまう……。
これは男であれば仕方がないことだろう。だって部屋に入ったとたん、顔と身体だけは良い女性が裸エプロンで突然現れたら、誰だって胸元や太ももを見てしまう。これは自然の摂理だ!
ミィは勝ち誇ったようにニンマリとした表情を浮かべ菜箸を鍋に置く。
「そんなに気になるの? 私のおっぱい♡」
そう言うと、左手の指を巨大な山脈が作り出したエプロンの谷間に引っ掛け、少しずつ指を下ろす。エプロンの両端がミィの胸の谷間に引っ張られ、少しずつ横乳が露わになって行く。
それと同時に右手でエプロンの裾を掴み、たくし上げていく。露わになっている太ももの面積が少しずつ増えていき、もう少しで太ももの付け根と大切な部分が見えそうだ。
俺はミィの事を止めることができず……しかし、プライドを捨てきることができないため直視もせず、横目でチラチラと見ながら固まっていた。すると、ミィは上と下の大事な場所が見えそうな――ギリギリの位置で指を止めた。
「見たい?」
「べ……別に……。」
「ふ~ん♡」
ミィは焦らすように、ギリギリの格好のまま俺の顔を覗き込んだ。そして目が合ったその瞬間、エプロンの胸元に引っ掛けた指を、勢いよく下ろす。それと同時にエプロンの裾をたくし上げた。
エプロンはもはやその機能を失い、ミィの大切な部分が露わになった……かと思いきや、ミィはエプロンの下にエプロンと同色の薄ピンク色のフリルの付いたビキニ水着を身に着けていた。
「残念でした~。水着を着ているから、大切な部分はお預けね!」
ミィはケラケラと笑いながら俺の左手を握る。俺は右手で頭を押さえながらうずくまった。
「あれ? もしかして、そんなに残念だった? やっぱり裸エプロンに見せかけた、水着エプロンは効いちゃう?」
#長編
結愛
329
#地雷系
#夏休み
トド村
44
ミィ……そうじゃないんだよ。俺にとって、裸エプロンも水着エプロンも大して変わらず、両方とも嬉し恥ずかしいものなんだ……。
なんだか帰宅直後に色々とあり過ぎて疲れた……。もう何でも良い気分になっている。
「ミィちゃん、とりあえず、普段着に着替えようか……。」
俺はしゃがんだままミィのことを見上げる。
「え? なんで? 別に水着を着ているんだからよくない?」
「よくない……。」
◆◆◆◆
ミィは洗面所で着替えた。フリル付きの白のトップスと腰にリボンのついた黒のプリーツスカート――昨日とは異なるが、やはり地雷系の服装だ。その上にエプロンを着けて料理を再開する。
鍋の中を見ると、肉じゃがのようだ。醤油と酒の美味しそうな香りがキッチン中に広がっている。
「味見をして。」
ミィはジャガイモを菜箸で取り、フーフーと冷まして俺の口元に持ってくる。俺は口を開け、ジャガイモを口の中に入れてもらうと、和食特有の安心する味付けが口の中に広がった。まだ、ジャガイモに味が染み切っていないが、それでも美味しい。
「……美味い。」
ミィは満面の笑みを浮かべて菜箸をくるくると回す。
「やっぱり? 私も味見をしたんだけれど、今日は特に上手にできたと思ったんだよね。」