🇫🇷×🇬🇧
チク タク チク タク
静寂の、自分一人しかいない部屋で、時計の秒針が静かに音を刻んでいた
フランス「ふ〜、こんなもんかな〜」
改めて、自分で描いた絵を見直すとなぜか曇り顔になってしまう
フ「なんでだろう。描いている最中は上手く描けた気がするのに、なんか……。ま、いいや。書き直そう」
そしてまた、キャンバスを取り出すと、その静寂を切り裂くようにスマホから着信音が流れた。
フ「誰…?せっかく、今から集中しようとしてたのに…」
そう愚痴をこぼすと、嫌々ながら電話に出た
フ「もしもし、フランスですが…」
?『もしもし、イギリスです』
今、一番聞きたくなかった声がスマホ越しに聞こえた
フ「…聞いてなかったことにしよ」
そう言って電話を切ろうとした
イ『え、自分から電話に出たのに逃げるんですかw?みっともないですねw』
イギリスの挑発するような発言に少し怒りを感じた
フ「逃げようとしたわけじゃないんだけど」
イ『へ〜、言い訳ですか?』
また、コイツ煽ってくる…
フ「言い訳でもないんだけど…はぁ…電話に出た相手がイギリスだったから電話を切ろうと思っただけ」
イ『ふーん…そうですか』
本当はイギリスが電話相手だったから、という理由ではなく、早く絵を描きたいと思ったから電話を切ろうとした。
フ「ところで、なんで電話かけてきたの?」
イ『あー、それはですね、なぜかロンドンにある美術館に、期間限定であなたの絵を飾ることになったのですよ』
フ「……え?」
あまりにも信じられない話に、つい、自分の間抜けな声がこぼれてしまった
イ『はぁ…信じられないでしょう?本当は私だって信じたくありません…』
フ「なんで?」
イ『だって、あなたの絵、意味わからないものばかりじゃないですか…』
溜め息混じりのイギリスの話を聞いていると、本当にイギリスは僕のことを嫌っているんだなと実感した
フ「それは、イギリスが芸術のセンスがないからじゃないのw?」
イ『うるさいですね。私くらい芸術のセンスはありますよ』
フ「え!?紅茶しか飲んでないから、脳に栄養が届いていないのかと思ってたw」
イ『なんですって?今すぐにでも、そちらに行ってあなたの顔面を一発殴っても良いですか?』
フ「わー、紳士が暴力振るうとか、サイテー」
イ『最初に仕掛けてきたのはそちらでしょう?』
フ「どうかなーw?」
正直、このまま夜が明けるまで、話していたかったな…
イ『ということで、展示する絵を描いといてください。そして、描き終わったら連絡ください。そちらに受け取りに行くので』
フ「はいはーい。……ていうか、なんで電話掛けてきたの?メールでも良かったじゃん?」
イ『……最近、話せていなかったので生存確認です』
フ「は?生存確認ってどうゆうこt…」
イ『それでは、さよなら』
ツー、ツー、ツー
最後にイギリスがさよならと言った瞬間、電話を切られた。
フ「たった、最後の8文字で半年間お別れは辛いなぁ…」
また、静寂を取り戻した美術室で僕は、最高傑作を描こうと筆を握った
コメント
4件
いいね&観覧数よ、増えろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
気分で書いたけど何やこれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!??????????