桃と和解し、鬼も桃も人間も平和に過ごせる世界になった。そんな中、一ノ瀬は一人で鬼ヶ島にあるハナニラ、キンセンカ、マリーゴールドの花畑の中心に座り込んでいた。なぜなら桃太郎との戦いで炎鬼の力を使い寿命を削った結果、この世にいられる時間があとわずかになってしまったからだ。
「なぁ、みんな…。俺さ…幸せだったよ。仲間も…できて…夢も…叶えて。後悔はないよ…。じゃぁな。みんな。」
一ノ瀬は両目に涙を流し、月を見ながらそうつぶやいた。そして安らかな眠りへと入っていった。
同時刻、羅刹学園では
「ダノッチ!まっすー!馨くん!大変!四季くんがいない!」
花魁坂は一ノ瀬がいないことに気づき、急ぎで職員室にいる無陀野達に報告した。
「なんだと?学園中は探したか?」
表情筋が硬い無陀野でも焦っていることがわかるほどになっていた。
「うん。探したけどいなくて…。四季くんの体調からすると島からは出てないはず…。」
「ちっ、手間をかけさせられるガキだな、ほんと。馨ぅ!」
「今探してます。」
並木度は自身の能力を使い一ノ瀬を探し始めた。
「見つけました。学園から少し離れたところに居ました。」
「よし、馨 案内しろ。」
「こっちです!」
そう言って無陀野たちは一ノ瀬の元へ急いだ。
「ここにいるはずなのに……。」
「ねぇ、あそこに寝ているのって…!」
無陀野たちは花魁坂が指した方向に向けてみると倒れてる一ノ瀬を見つけた。
「四季!/四季くん!/一ノ瀬!」
4人は一ノ瀬の元へ駆け寄った。そして花魁坂ら一ノ瀬を抱えた。
「!嘘…でしょ?…冷たい…脈がない…。 」
顔色も青ざめていた。
「嘘だろ…おい…。」
「四季くん…お願い…目を覚まして…。」
「四季お前は俺に死なないと言っただろ…。」
一ノ瀬の遺体と共に学園に戻った4人は一ノ瀬をベットに寝かせた。そこには一ノ瀬の同期達や一ノ瀬を愛していた同期組や後輩同期組がいた。
「戻ったようだね。」
そう声をかけてきたのはこの羅刹学園の校長だった。
「すみませんが今あなたと喋る暇はありません。」
「うーん、困ったな…四季くんにこの手紙を渡してって言われてたんだけどねー。」
「?!」
「……それを見せてください。」
「もちろん。」
そう言って無陀野に手紙を渡した。
そして全員で手紙を読んだ。
『みんなへ
黙って逝ったのはごめんなさい。みんなには幸せになってほしい。どうか俺が居なくても幸せになってくれ。今までありがとう。さよなら。』
「は?」
「…」
無陀野は手紙を力強く握りしめた。
「さよならだと?逃がすわけないだろ。」
「ははっ。まさか四季くん俺たちから逃げられるとでも思ってるのかな?」
「何ふざけたこと書いたんだぁ?一ノ瀬。」
「そうですね。今更逃がすわけないじゃないですか。」
「逃げられると思うなよ/思わないでね。四季/四季くん/一ノ瀬。」
同期組や後輩同期組はどこか闇を感じるような笑い方や雰囲気を出していた。そして一ノ瀬の同期達は思った。
《アイツ終わったな。》
やっと解放されたァァァァァァ!!
(っ’ヮ’c)<タァァダァイィィィマァァァァァァア!!
ってことで新作出します!でも明日模試…最悪だ……(´•̥ω•̥`)
この新作、気分で書くからよろしく!!続き書くかもしれないし書かないかもしれない……そんの時はごめんね💦
コメント
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めっちゃ感動的な話だったのに 最後で笑ったwおかえりw やっぱ主人公居なくなるパロって 心にくるけどいいよねぇ😭 最高だったよぉ!!!
