テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
結局その日は失敗した。
そんな事より今は先輩だ。
どうして3回目の時だけ、先輩の行動が変わったのか。
それに二回目も引っかかる。どうしてあの時みなだけ居なかった?
考えられる事は、ただ一つだけ。
(僕と同じ輪廻してる人がいる…)
そうとしか考えられなかった。だって、そうでもしないとこの同じ事を繰り返す世界を変えることは出来ないから。
そもそも何で住所を知っていた?
どうして僕があそこを通るって知っていた?
(そう言えばあの先輩の名前、僕知らない…)
転校生だっけ?
でもそしたら紹介されるし、名前も覚えてるはず。
ていうかあの先輩…
「入学式に居たっけ…」
「りるるちゃ〜んっ」
後ろから声がして、思わずビクッとなった。
先輩の声だ。思わず逃げ出した。
「もぉ〜。」
―無視しちゃダメでしょ?―
「?!」
ガクンと止まって、膝から崩れ落ちた。
足に力が入らない。
後ろから先輩が歩いて来る。
「何考えてたの〜?」
先輩が僕の肩に手を置いた。
(怖くて声が出ない…)
初めて殺された時もすごく怖かった。でも今はあの時よりもずっと怖い。
しばらく黙り込んでいると、僕の頭に先輩の人さし指が当たった。
「10秒以内に答えて。でないと撃つよ。」
撃つ?どうやって?今当てられているのは明らかに銃では無く指だ。
「10」
だって本当に撃てるわけ…
「9」
先輩もきっとからかってるんだよ。
「8」
そうだよ。きっと偶然だ。
「7」
それに住所を知ってるのもたまたまかもしれない。
「6」
名前を知らないのも、たまたま僕が居なかっただけなのかも…
「5」
先輩は死神の事知ってるのかな。
「4」
やっぱり先輩も輪廻してるのかな?
「3」
ていうか答えて、って言われても何を言えばいいの?
「2」
そんな事を考えているうちに、いつの間にかカウントダウンは0を迎えようとしていた。
「1」
力入らなくて全然立てない。逃げたいのに…
指が頭を刺すように強く当ててくる。
「0―」
「先輩って死神なんですか?」
早口気味に答えた。
自分でも、どうしてこんな事を答えたのか分からなかった。
でも、先輩の指はゆっくりと離れて行った。
(身体が軽い。)
やっぱり立てた。
「そうだよ。」
先輩が笑顔で答える。
やっぱり死神なんだ。だからあんな事言って…
「え?」
先輩の鋭い目が、僕の目を真っ直ぐ見つめていた。