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グループ最年少のラウールが20歳を迎えた。

めでたい事だし、みんな喜んでるし、自分の感情は醜い。

阿部は皆んなと祝いながらそう思っていた。

ラウールは目黒と飲みに行きたいと言うだろう。

甘やかしてる目黒は当然OKと言うだろう。

自分の気持ちはただの嫉妬だ。

目黒に心の狭い奴と思われたくない。

でも、本心は行ってほしくない。

こんな自分を目黒はどう思うだろう。



目黒ー阿部ちゃん、ごめん今夜行けなくなった。

阿部ー仕事?

目黒ーん〜違うけど。

阿部ー分かった。

目黒ーごめんね。

阿部ー収録中だからもういいよ。



寂しい。

ラウールと約束してるのだろう。

楽しそうに笑っている。

ここは我慢しなくちゃ。

阿部は無理矢理笑顔を作り他のメンバーと笑ってる。

そういう日が何回かあって、阿部は上手く笑えない。

目黒とラウールを見るのも嫌だ。



目黒ーちょっと痩せた?

阿部ーそんな事ないよ。

目黒ーちゃんと食べてね。

阿部ーうん。

ラウーめめ〜食べに行こう?

目黒ーまたぁ?

ラウーいい店見つけたんだ。

目黒ー分かった。

阿部ーいってらっしゃい。

目黒ー阿部ちゃん?

阿部と目黒の会う回数も減った。

阿部は何も言わない。

目黒は少し気になり始めた。

ラウールが誘ってくれば自分は行くだろう。

何度、阿部との約束をなしにしたか。


ラウールは可愛い弟みたいで、自分が面倒を見ると決めた。

阿部はいつも笑っていいよと言う。

本当に何とも思ってないのだろうか。

目黒は阿部を思った。



ラウーめめ。

目黒ーしばらくは,一緒に食べたり飲んだり出来ないぞ。

ラウー何で?

目黒ーラウールだって,いろんな人と遊んでおいで。

ラウーやだ、めめがいい。

目黒ー俺にも都合があるの。

ラウーん〜分かった。

目黒ーまた誘うから。

ラウー絶対だよ。

目黒ーおぅ。



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