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♯ 𝔾𝕌𝕄𝕚 ˟˟ ♡̴
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パピコォォォ
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き じ
124
#文スト
雲☁️
2,181
ヨコハマを取り仕切る闇の組織、ポートマフィア、
その内部に、一人の少女がいた。
「お呼びですか、太宰さん」
「ちょっと、頼みたい仕事があってね」
太宰、と呼ばれた男が机に書類を置く。
「今日はこの組織の暗殺を頼むよ。詳細はこの書類に書いてあるから」
「、、、はい」
「鏡花ちゃんなら大丈夫、頑張ってね」
鏡花は小さく頷き「失礼しました」と云って、その場を後にした。
ヨコハマの倉庫街へ、鏡花は一人、向かって行った。
倉庫の中は、昼間だというのに、かなり薄暗くなっていた。
その中に、今回の標的となる、数十人の人影があった。
今見える中でも、全員、重武装をしているように見えた、が、鏡花は怯むどころか、表情をピクリとも変えずに、どんどん中へ進んで行った。
「そこのお嬢ちゃん、ここは立ち入り禁止だぜ」
一人の男が、鏡花の前に立つ。
「知っている」
鏡花は冷静に答える。
すると、鏡花の背後に薄っすらと人影がたった。
顔は、つるりとした白い仮面で見えなく、頭髪は風もないのに緩やかに波打ち、周囲に広がっていた。手には、鍔のない刀を握り、こちらを見ている。
男は、妖精か、あるいは死神でも見ているような顔になり、少し後ずさる。
すると、男の周りに、さらに人が集まってきた。そして、鏡花へ銃を向ける。
鏡花は、どこまでも静かな水面のように、そして優雅に、旧式の携帯電話を懐から取り出し、耳に当てた。
男たちは言葉を発することを忘れていた。
ここまでの鏡花の行動すべてが、織り込まれた劇、すべて台本通りでも言うように決まった動きをしているかのように感じたからだ。そのため、時間が止まったか、または遅くなったか、あるいは急速に進み続けているのかわからなくなってしまったからだ。
考えることすらできずに、ただ単に鏡花を見つめることしかできなかった。
そんな中、一人の男が身を挺して云った。
「き、、貴様は何者だ!!」
「私の名は鏡花。ポートマフィアの暗殺者。」
鏡花は光を失った目で男たちを見つめる。
それから沈黙。再び、ただ、時間だけが過ぎる。
男たちを黙らせるのに、鏡花の一言は充分だった。いや、充分すぎたからだ。
「う、撃て!!」
後ろの方にいた、長髪の男が叫ぶ。
すると、他の男達は、意識を取り戻したように、一斉に引き金を引いた。
しかし、鏡花には一つも当たらなかった。
なぜなら、鏡花の背後にいたものが、弾をすべて切り刻んだからだ。
男たちが銃を撃つ瞬間、鏡花は携帯電話に向かってこう云った。
『”夜叉白雪”弾をすべて切り刻んで』
その声に反応し、音もなく、とても素早い動きで、すべての弾を切り抜いた。
男たちがぽかん、と口を開けていると鏡花は云った。
「私は異能力者。そして異能力はこの”夜叉白雪”。私は電話で、この夜叉を操れる。」
変わらず、鏡花は再び静かに、用意されたセリフを読むように話した。
まるで、感情なんかないように。まるで、誰かに操られているように。
「私は太宰という男に、あなたたちを殺すように云われている。」
そう云って鏡花は、もう一度携帯電話に耳をつける。
すると男たちは怯えた表情で「なぜだ!」と問う。
鏡花は表情を変えずに、冷たく云う。
「知らない」
男たちの顔から、血の気が引いた。
『夜叉白雪、この人たちを全員殺して』
男たちが朝日を見ることは、一生なかった。
───────────────────────────────
「お疲れ様、鏡花ちゃん」
ポートマフィアに戻った鏡花に、太宰は話しかける。
しかし、鏡花は俯いたままだった。
「どうかしたのかい?」
鏡花は、目線を太宰に合わせ、それから云う。
「一つ、聞きたいことがあります」
太宰は足を組み替えて云う。
「ほぅ、聞こうじゃあないか」
「今日殺した人たちに”なぜ俺達を殺すのだ”と聞かれました。私は答えられなかったので、その回答を教えてほしいです」
太宰は一瞬目を細めたが、すぐに笑顔に戻り、云った。
「そんなことか。大丈夫だよ、鏡花ちゃん。鏡花ちゃんは知らなくていいことだ」
――つまり、無回答ということ。
「、ありがとうございます。それでは」
鏡花は部屋を出ようとする。
そこで太宰が云う。
「そうだ、次に実行する作戦をちゃんと確認しといてよ、よろしくね」
鏡花は部屋を後にして、ポートマフィア内の廊下を歩いていた。
「、、次の作戦は確か、、武装探偵社のっっ、、!」
鏡花が廊下の角を曲がろうとしたところで、誰かとぶつかってしまった。
いかにもこれは、恋愛小説ではない。
「すみません、、前を見ていなくて、、、、」
「お、おぉ、俺も前見てなくて、、って鏡花じゃねぇか!」
鏡花が顔を上げると、そこには少し小柄で、マフィアでは珍しい、白いスーツを身にまとい、帽子を被った男、中原中也がいた。
「中原準幹部、、!」
鏡花は慌てて頭を下げる。
中也は微笑んで云う。
「大丈夫だ、だから頭を上げろ。お互い様だろ?今のはよ」
鏡花は頭を上げる。
「それより鏡花、お前が考え事なんて珍しいな、何かあったのか?」
中也が問う。
「えっと、、次の作戦の、【作戦番号0053:2】について考えていまして、」
「あぁ、そのことか」
中也は、どこか遠くの、窓の景色を見ながら云う。
「不満か?”探偵社のガキを一人ポートマフィアに連れ出す”なんて、、元々馬鹿げてるがなぁ」
この作戦の立案者は太宰だった。
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―――【作戦番号0053:2】の会議中
「太宰くん、作戦は出来上がったかい?」
ポートマフィア首領・森鴎外が尋ねる。
「もちろんです、森さん」
太宰が笑みを浮かべながら森に云う。
「、、、」
中也は太宰を見つめる。
「では、早速内容を」
「はい」
太宰はそう云うと、一枚の紙を机上に広げる。
そこにはこう書かれていた。
───────────────────────────────────
│―夢野久作強奪計画―
│武装探偵社員である、”夢野久作”をとらえる
│所在地(別紙記載)
┃夢野久作の異能である、「ドグラ・マグラ」をポートマフィアのものとする
│※なお、探偵社員が奪還へ来た場合、双黒を送り出すこととする
───────────────────────────────────
「は、?」
中也が声を漏らす。
「なんか内容少なすぎねぇか?こんなんで行けるのかよ」
「問題ない、なんせ、久作くんの強奪へ向かうのは私と中也、そして鏡花ちゃんだからね」
「鏡花ぁ?なんであいつまで連れてくんだ?」
中也が太宰に問う。
太宰は視線を紙に向けたまま答えた。
「鏡花ちゃんが今回の計画の鍵となるのだよ」
中也は納得いかないような、疑問の表情を浮かべる。
すると太宰は一つの録音機を取り出す。
そして、ボタンを押し、音声を再生させた。
『夢野、来週末行きたいところがあるというのは真か』
『うん!来週末にねぇ、この遊園地の観覧車にのりたいんだ〜』
『遊園地か、分かった。一応予定確認と、乱歩さんの承諾をもらってくる。少々待て』
『はーい!』
『、、、、(数十秒)』
『夢野、許可は得たが、護衛をつけろとのことだった。なので人虎を連れて行く。問題ないな?』
『はぁ!?ちょっ僕聞いてないんですけど!?』
『わーい!やったぁ!!じゃあ敦さんと芥川さん、よろしくー!』
『承知した』
『おい!僕の話聞いてる!?』
ジーーーッカチッ
「、、、」
中也は目を細める。
「これ、聞いた感じだと護衛が二人来るって事であってるのか?」
「そうだ」
太宰は立ち上がる。
「こちらの調べでは、護衛は芥川くんと、”敦くん”だ」
「!」
中也の表情が変わる。
「あー、、そういうことか」
「鏡花を連れて行くのは、”取引”をする、からってことだよな?」
「御名答、中也にしてはやるじゃん」
「💢」
中也は静かに太宰を睨む。
「一言多いな」
「まぁまぁ」
太宰は歩き出す。
「というわけで、作戦は一応こんな感じです」
「うん、いいと思う、健闘を祈っているよ、二人とも」
「ありがとうございます」
中也と太宰は森さんに一礼をした。
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「、、」
中也と鏡花は少し黙り込んだ。
「まぁ、なにか困ったことや不満があれば俺に云え、いいな?」
「はい、ありがとうございます」
鏡花は中也にペコッとおじぎをして、中也と別れた。
鏡花は、何故か胸が落ち着かなかったので、「きっと大丈夫」と自分に言い聞かせ、廊下を進んで行った。
コメント
1件
あっ、これ文ストの二次創作だ!ポートマフィアの鏡花ちゃんが主役か〜。感情を♡♡♡て任務をこなす感じ、原作の雰囲気も残しつつ独自の展開が見えて面白いな。 特に「なぜ♡♡♡のか」って鏡花ちゃんが太宰に聞きに行くシーン、めっちゃ刺さったわ。答えてもらえなくて「つまり無回答」って冷静に受け入れるところ、あの子の抱えてる闇というか……もっと知りたくなる。 中也との会話で「不満か?」って聞くシーンも好き。双黒と人虎・芥川の因縁も絡んできそうだし、続きが気になる🔥