〜💜side〜
佐久間と戦ってから意識を失って次に目を覚ましたのは病院のベッドの上だった。
💜『…っ!』
起き上がろうと少し身体を動かしただけなのにめっちゃ痛てぇ…
💛『…無理、すんなよ…。』
💜『…ひか…る…』
隣のベッドの上で寝てた照が声をかけてきた。
照だけじゃなくて翔太も舘さんも、阿部ちゃんもいる。
…俺と照よりも先に翔太と舘さんと阿部ちゃんは目を覚ましていたらしいけど。
💙『…俺らのことより…自分の心配しろよ…。』
💜『…え?』
💚『…ふっかと…照。…俺たちよりも怪我が酷いから…。』
俺と照はベッドの上で身体を動かせないけど3人は動けてる…
そんなに重症だったか…
❤️『…おれ達が倒れてる間も…佐久間と戦ってくれてたんでしょ?』
💜『…まぁ…結局…重症…だけど…』
…最強の闇の下僕としえ生まれ変わった佐久間の強さ…
正直あそこまで強くなってたなんて予想してなかった…。
俺達が頑張って倒してたつもりだったけど奴らの闇の力も強くなってるって事か…。
…この先どうなるのやら…。
💜『…あれ?…めめ…達…は?』
💙『…だから…気にすんなって…』
💜『…いや、…気になる…でしょ…』
ここにいないめめと康二とラウールが気になって寝ようにも寝られない。
めめは佐久間と戦ってたし、康二とラウールは…
💚『…大丈夫。めめなら…』
🖤『…ふっかさん、岩本くん…。』
阿部ちゃんの言葉の途中で俺達の病室の扉が開いてめめが入って来た。
💛『…起きてた…のか。』
🖤『…うん。…俺は…もう大丈夫だから。…2人が目を開けてくれて…良かった…っ。』
💚『めめ!』
🖤『…ありがとう…』
❤️『…無理しないで。…座ってて。』
🖤『…うん。』
動けてるとはいえ、全身包帯やガーゼやら絆創膏が貼ってあって痛々しい…
…正しく満身創痍な 状態か…
今奴らが襲ってきたらどうなるんだよ…
俺らが寝てる間も襲われた街はあったみたいだし…
なんも守れてねーな…
🖤『…もう、大丈夫。』
しばらく身体の痛みで座りながら険しい顔をしていためめだけど顔を上げてくれた。
🖤『…それで…康二と…ラウールだけど…』
めめの言葉に俺たちは真剣な顔をめめに向ける。
🖤『…2人とも…別人のようになってる。…話しかけても返事はしてくれないし、ベッドの上に座ったままで…。精神的なショックが大きいって…。』
佐久間が闇に支配されて俺たちを襲ってきてショックなのは同じ気持ちだ。
けど佐久間を含めて9人で過ごしてた毎日を思い出したんだ…
佐久間は優しいし面白いから余計に…
💚『…時間を見て、3人の事を気にかけよう。』
💙『ああ。』
今の康二とラウールは絶望している。
それは奴らにとって格好な的なはずだ。
(ロギ:我らとの力の差を思い知ったのならばいつでも待っているぞ。)
意識を失う直前に康二とラウールに言っていたロギの言葉が頭の中に蘇ってくる。
佐久間が既に苦しんでるのにこれ以上大切なメンバーを闇で苦しませるなんて絶対にさせない。
⛄️(🩷🧡🤍以外)『………………!』
静かに決意を決めていたら感じた闇の気配。
奴らが出てきて街を襲っている…
気配からはそんなに強い気配を感じない。
つまりは暴れているのはいつも簡単に倒せていた怪物だけだ。
今すぐに駆けつけて倒さないといけない。
けど俺たちは動けなかった…
いつもなら簡単に倒せても今は全身ボロボロ…
そんな状態で戦っても果たして倒せるのだろうか…
それに怪物を倒せても3人の幹部達にロギに闇の王とかいうシャドー、そして闇に支配されている佐久間…
俺たちに闇を倒せるのだろうか…
🖤『…俺は行くよ。』
💚『…めめ。』
静かな病室にめめの声が響いた。
そんなに多くは語らないけどその目から覚悟ができていると感じる。
💙『ふっ。随分かっこいいじん。めめ。』
🖤『しょっぴー。』
💙『けど1人で行こうとか思ってんじゃねーぞ?』
🖤『そんな事思ってないよ笑』
❤️『行こうか。奴らを倒さないと。』
💚『うん。これ以上奴らの好きにさせる訳にはいかないしね。』
めめの想いがみんなに伝わって暗かった雰囲気が明るくなった。
…本当なら俺が真っ先に声をあげないといけないんだけど…。
隣で同じ考えなのか照もめっちゃ暗い顔をしてる。
💙『だから!2人で責任を感じんなって言ってんだろ!』
💛『…………!』
💜『…翔太。』
🖤『2人とも康二とラウールの事お願い。』
💚『俺達も怪物を倒したらすぐに戻ってくる。』
❤️『今の2人を守れるのはリーダーと最年長しかいない。』
💛『分かった。』
💜『間違っても無茶すんなよ。』
💙『お前に言われたくねーよ。』
💚『それに俺達は佐久間じゃないからね?笑』
💛『サラッと佐久間を笑』
言われなくても信じてる、メンバーの事は。
俺と照は4人のことを見送った。
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