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【登場人物】
ルナ： 紫髪でふわふわの猫耳がある、ちょっと食いしん坊な女の子。
ハルト： ルナの隣の家に住んでいる、料理が得意なぶっきらぼうな男の子。
（放課後の屋上）
ルナ：「ああ……もう、限界。お腹すいて動けない……」
ルナの紫色の髪が、夕日に照らされてキラキラ光る。
頭の上の猫耳は、元気なくペタンと伏せられていた。
そこへ、幼馴染のハルトがやってくる。
ハルト：「またお前、昼飯食べるの忘れてたんだろ。ほら、これ」
ハルトが差し出したのは、銀色の包み。
ルナ：「……！ これって、もしかして！」
包みを開けると、中にはたっぷりのはちみつがとろ〜りとかかった「厚切りハニートースト」が入っていた。
ルナ：「はちみつ……！ 食べたーい！！」
ルナは目をキラキラさせて、今にも飛びかかりそうな表情になる。
その顔は、まさに食いしん坊な猫そのもの。
ルナ：「あーん……んむっ！ ……おいしい〜、幸せ〜！！」
幸せそうに頬張るルナを見て、ハルトはふいっと顔をそらした。
ハルト：「……はちみつ、口についてるぞ。お前、食べてる時だけは本当に幸せそうな顔するよな」
ルナ：「へへ、だってハルトのくれるはちみつ、世界で一番甘いんだもん！」
ルナは口元にはちみつをつけたまま、満面の笑みでハルトを見上げる。
ハルト（顔を真っ赤にして）：「……。……次は、パンケーキにしてやるよ」
ルナ：「本当！？ 約束だよ！ 約束ー！！」
つづく
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