テラーノベル
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✩.*˚お待たせいたしました~.ᐟ.ᐟ
イラストが完成しました✨
では、ストーリー𝐬𝐭𝐚𝐫𝐭
『アイドル』
ステージの上で、彼はいつも「王子様」だった。
整った微笑み、完璧な立ち姿、ファンに向けて差し出す手の角度まで計算されている。
「おんりー、今日も王子様だった!」
その言葉を聞くたび、胸の奥がちくりと痛んだ。
楽屋に戻り、誰もいなくなった瞬間、彼はスマホを開く。
画面いっぱいに並ぶのは、ふわふわのぬいぐるみや、淡い色のお菓子、
本当は、こういうものが大好きだった。
かわいいものを『かわいい』と言うたびに、頭の中で誰かの声がする。
王子様なんだから、似合わないだろ。
ファンが求めているのは、そっちじゃない。
だからおんりーは隠した。
ピンク色の小物も、リボンのついたペンも、心が弾む気持ちも。
王子様であることは、おんりーを守ってくれる鎧であり、同時に息苦しい檻でもあった。
転機は、何気ない生配信だった。
机の端に、うっかり映り込んでしまった小さなマスコット。
コメント欄が一瞬ざわつく。
「え、今のなに?」
「かわいいんだけど」
心臓が跳ねる。
咄嗟に話題を変えようとして、おんりーはふと手を止めた。
逃げ続けてきた自分が、画面越しに見えた気がした。
「……これ、好きなんです」
声は少し震えていた。
「かわいいもの。子どもっぽいって言われるかもしれないけど」
ーー沈黙ーー
数秒が、永遠みたいに長く感じられた。
次の瞬間、コメントが流れ出す。
「ギャップ最高」
「そういうとこ含めて好き」
「王子様がかわいいもの好きなの、むしろ尊い」
おんりーは思わず笑ってしまった。
「そうか、かわいいが好きでいいんだ」
鎧を脱いだら、拒絶されると思っていた。
でもそこには、思っていたよりずっとやさしい世界があった。
その日から、おんりーは少しずつ変わった。
王子様の衣装の内側に、こっそり好きな色を忍ばせる。
ステージの上で微笑むおんりーは、相変わらず王子様だった。
でもその笑顔は、前より少し、やわらかかった。
「これからはちょっと違う僕も見てくれないかな」
自分の好きを大切にしたい、自分らしくいる、ことは隠す事なんかじゃないアイドルとして、王子様として僕のファンでいてくれる皆に伝えたい
「かわいい服のモデル、やってみませんか?」
マネージャーからその話を聞いたとき、
おんりーは一瞬、呼吸を忘れた。
パステルカラー、フリル、丸いシルエット。
頭に浮かんだのは、
ずっと“好きだと思ってはいけない”と押し込めてきた世界だった。
同時に、恐怖も湧き上がる。
王子様のイメージが壊れる。
今までならそう思っただろう、でも今は違う
「やらせてください」
その夜
おんりー はクローゼットを開けた。
奥の奥、誰にも見せない箱の中。
淡いブルーのカーディガン、白いレースのシャツ。
買っただけで、着る勇気のなかった服。
鏡の前で、そっと羽織ってみる。
想像していたほど、違和感はなかった。
むしろ胸の奥が、じんわりとあたたかくなる。
――これが、本当の自分なんだ。
撮影当日
スタジオはやさしい光に包まれていた。
スタイリストが言う。
「王子様っぽくしなくていいですよ。今日は“かわいいあなた”で」
フリルのついたトップス。
柔らかい色のパンツ。
髪も、いつもよりふんわり。
カメラの前に立つと、最初はぎこちなかった。
でも、カメラマンがシャッターを切りながら微笑む。
「いいですね。すごく自然です」
おんりーは気づく。
守らなきゃいけない役を演じていない自分の方が、ずっと楽だということに。
撮影後、公開された写真。
SNSは、ざわめいた。
「え、天使?」
「かわいい服着てるのに、ちゃんとおんりーだ」
「新しい王子様の形って感じ」
否定の声なんてなかった。
それよりも、「ありがとう」という言葉が目に留まった。
「かわいいもの好きって言ってくれてありがとう」
「自分も好きなもの、隠さなくていい気がした」
画面を見つめながら、おんりーは静かに息を吐いた。
かわいいを許されたのは、自分だけじゃなかったんだ。
次のステージ
おんりーはいつも通り、王子様として立っていた。
でも、衣装のどこかに、さりげなくやわらかい色が混ざっている。
王子様は、強くて、かっこいい存在だと思っていた。
でも今は思う。
やさしくて、かわいいものを大切にできる王子様も、いていいんだと。
終わり
最後まで読んでくれてありがとう♪
この絵書いてる間どんな話にしようか悩んでたらこんな長くなっちゃった
♡+💬+👤お待ちしてます
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コメント
15件
アイドルって、YOASOBIの?
うわちょっとまって好きすぎてしぬかも(( 物語なんでそんな上手いの??好きすぎて昇天案件 絵も本当うますぎだって!!可愛すぎ!?やばぁぁぁぁい!!! ↑神すぎて情緒やばくなった。
かわいっ最高だあ〜ってこれ手描き? 手描きやったら、私より上手いやん