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#ベリアン・クライアン
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番外編112『終わりの始まり』前編
※メイスト7章のネタバレです。捏造含みますので苦手な方は🔙お願いします。このお話は番外編104。105を改編してあります。
宮殿 神聖の間
『…くっ。』
『シャーキル様…貴方はグロバナー家に引き渡します。そして…裁きを受けてください。我がグロバナー家当主。フィンレイ様に。』
『ふん…。私が死んでもまだ神は健在している。』
『貴方の言う神とは…あの天使のことですか?』
『お前らに言う義理はない。』
『……残念だよ。シャーキル。』
『……!』
フィンレイ様が宮殿に現れる。
『フィンレイ…。』
『やはり貴族の当主とは分かり合えないものだな。同じ立場でも、やはりどこか違う。君のそのような姿は見たくなかった。天使側に味方し…沢山の命を弄んだ貴殿には罰を与える。…連れていけ。』
『はっ。』
憲兵がシャーキル様を拘束する。
『さて…フブキはどこかな。』
『ユーハンさん達が戦っています。フィンレイ様。サルディス・フブキは我々に一任ください。必ずグロバナー家に引渡しますこと、お約束します。』
『…そうか。でも、五体満足で…いや、生かして捕らえることは可能なのかな。』
『……!!』
『フブキはシノノメ・ユーハンの仇だ。憎き相手と戦っているのなら殺してしまう可能性も捨て切れない。』
『それは……っ。』
『…まぁ、それでも私は構わない。奴はどの道処刑される。処刑する相手が彼だった。というだけだ。』
『……。』
確かに、フィンレイ様の言う通りだ。でも。
絶望を経験して尚、彼は人を殺したという十字架を背負い続けることになる。彼一人で…。
一方その頃――。
宮殿 本殿
『終わりだな。ユーハン。お前ら達の仲間は再起不能だ。』
『く……っ。ラトさん、ハナマルさん、テディさん…っ。』
3人はフブキにより打ちのめされた。
『終わりじゃ、ない……まだ、私が……っ。』
私は剣を地面につき何とか立つ。
『主様、これ以上のご無理は……っ!』
『ほぉ。中々の精神力だ。流石はユーハンの主と言ったところだな。女相手に本気になるのは気が引けるが…邪魔をするなら転がってるヤツらと一緒にする。』
『…私とユーハンは約束したの。必ずお前を倒して、裁きを受けさせる…っ。』
『裁きか…私は運がいいんだ。イースト諸侯同盟の奴らから追われた時も私は見つからなかった。東の大地は広大だからな。一角山の時は死を覚悟したがまさか捕らえられただけで殺されなかった。私は天命を授かってる。どれだけ罪を犯しても、罰せられない。』
『天や神が貴方を許しても、私達が……執事のみんなが貴方を許さない。必ず報いを受けさせる!』
私は剣を振るう。
ガキンッ!!
『もう息も絶え絶え…楽にしてやろう。』
『主様…っ。』
主様とフブキの間に割って入るが、剣を躱されてしまう。
ガキンッ!!
『…邪魔だ。』
ドスッ!
『かはっ!』
腹を蹴られ壁に吹き飛ばされる。
『げほ、げほっ。』
ダンッ!!
主を床に押し倒し、剣を振り上げる。
『くっ、やめろ…っ。』
『そこで見ていろ。ユーハン。「また」お前のせいで大切な人が死ぬぞ。』
『っ、主様――!!!!!』
ドクンッ!!!!
『やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ……!!!!』
背後に黒いモヤがかかり、身体が熱くなり、痛みが全身を襲った。
『はぁ、はぁ……っ!!』
『ほぅ…それが、悪魔化か。』
フブキは私を他所にユーハンの元へ歩く。
『ユーハン……っ。ダメ……っ。』
バタバタ…っ。
『っ、お姉ちゃん――!!』
『ラト!\ラト君!』
『テディさん!\ハナマルさん!』
4人に駆け寄って抱き起こした。
『百合菜…。良かった、怪我してないわね。』
『何言ってるの、お姉ちゃんの方こそ…っ。』
『私は平気…それより、ユーハンが…。』
『ユーハンさん……やはり、悪魔化してしまったのですね……。』
『何があったんですか主様……。』
『3人はフブキによって圧倒され…ユーハンと私だけが残って…フブキに殺されそうになるのを見て…ユーハンが悪魔化したの…。』
『許さない、お前だけは絶対に!!ここで殺してやる!!』
『やってみろ。ユーハン。』
『そんな……。』
『俺達は大丈夫だ…かすり傷程度だよこんなん。』
『まだ、動けます…っ。』
『何言ってるんですかハナマルさん。血がこんなに…っ。テディ君も…っ。』
『ラト君も動いちゃダメだ。』
『クフフ、ユーハンさん憎しみが籠っています。夏合宿の時より成長してますね。』
『こんな怪我しといて何言ってるんだよ!』
『ベリアン……シャーキル様は…?』
『グロバナー家に引き渡しました。もう大丈夫です。』
『そう…良かった…。ベリアン、ユーハンを止めて。』
『主様…。』
『やっと見つけたユーハンの家族の仇…。
殺してやろうと思ってた…でも…彼に…人を憎しみで殺したという十字架を背負わせたくない…。フブキには…死よりも苦しい罰を与える。生かして…捕らえて。』
『主様……。かしこまりました。必ず、ユーハンさんを止めてみせます。』
『お願い…。』
『ベリアン。私は主様達を安全な場所までお送りする。そしたらまた戻ってくる。』
『ラト君。ハナマル君もテディ君も手当てが先だ。後は私達に任せて。』
『フフ、私はまだ平気です。一緒に壊すと約束しましたから。』
『ユーハンは俺の同室の仲間だ。仲間が粗相したら止めるのは俺らの役目だ。』
『サルディス・フブキは皆さんに任せます。ユーハンさんを無力化するのは俺達に任せて下さい。』
『分かった。主様。失礼します。』
主様を抱っこして宮殿を後にする。
『百合菜様。行きましょう。』
『うん!』
バタバタ…!
『さぁ、みなさん行きますよ。』
『はいっ!!』
サルディス・フブキを止めるため、己の刃を振るう執事達。一方、宮殿 殺戮の間では――
『あああああっ!!やめろ、やめてくれぇ!!』
『ハウレス!!くっ、はぁぁぁ!!』
ガキンッ!!
『無力だな…悪魔執事。いくら力を解放しても、私には敵わない。』
『っ!』
『お前も楽にしてやろう。絶望しろ。悪魔執事。』
『は……っ!!』
「フェネス、どうして助けてくれなかったの?私は貴方のことが大切だから…守ったのに。貴方の姉として…生きて欲しくて。それなのに貴方は弱々しいまま…こんなことなら貴方なんて…」
『やめて、やめて姉さん!言わないで!!』
「守らなきゃ良かった。」
『あああああああああっ!!!!』
「お兄ちゃん、痛いよ、苦しいよ…っ。」
『トリシア…っ。すまない、許してくれ…っ。』
「お兄ちゃん、寂しいよ。一緒に居たいよ…ねぇ、どうして助けてくれなかったの…?」
『トリシア、俺は、俺は……っ。』
「助けてよ、お兄ちゃん…。」
『トリシア…っ。ああ、ああああああっ!!!』
ドサッ……!!
『『『『……。』』』』
天使の長。創造主の力により、2階執事達は
絶望を思い出してしまう。
そして、己の絶望に苦しめられる。
『つまらん。初戦悪魔執事も人間…か。』
コツコツ……。
『さて、他の悪魔執事とその主を殺しに行こう。』
次回、中編に続く!
コメント
1件
ああっ、めちゃくちゃ重い展開すぎて胸がギュッてなったよ…😭💔 ユーハンがついに悪魔化しちゃったシーン、ヤバすぎた…!「またお前のせいで大切な人が死ぬ」ってフブキの言葉、あれ確信犯でユーハンの心抉るために言ってるよね、腹立つ!!でも百合菜が「♡♡♡せるより生かして罰を」って選んだの、本当に彼女らしい優しさと強さだと思う。そして2階の執事達が天使の長に絶望を思い出させられてる場面、トリシアや姉さんの幻覚…読んでてこっちまで苦しくなったよ💦 次の中編どうなるの!?はやく続き読みたい!!🔥