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「なぁ!そこの君!!」
呼び止められた光明院は後ろを振り向くとオレンジ色のバンダナが似合うGKのユニフォームを来た少年だった。
光明院は、嗚呼、と納得した。
四之宮が入ったサッカー部のキャプテンである1つ上の先輩だと。
「……何。」
光明院は顔を顰めながら、オレンジ色のバンダナを付けている円堂守に言った。
「今、サッカー部の部員募集して」
「……ポスターにも書いてある。」
光明院は壁に貼られているポスターを指さしながら答えた。
「サッカー部入らないか!?」
光明院はその言葉に、薄紫色の瞳を見開かせた。
しかし、すぐに表情をもどした。
「……入んねぇよ。」
くだらねぇ。
光明院はそう呟いて円堂から離れて行こうとした。しかし、円堂が光明院の腕を掴んだ。
「サッカーはくだらなくなんかない!!!!」
光明院は、息を飲んだ。
その後もサッカーについて話し続ける円堂に光明院は、円堂から逃げるように走り出した。
(「私なんか、サッカーをやっていいはずがないんだよ!!!!
私は、サッカーを純粋に楽しむことなんてできない!!!!」)
薄紫色の瞳が熱くて仕方がない。
頬がなにかに湿った。涙だった。
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