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((次の日の昼休み。🐶は机に肘をついて、窓の外をぼーっと見ている))
🐶「……来ないな、ヒョン」
((いつも一緒に昼を過ごすはずの🐰が、今日は姿を見せない))
🐶「今日、なんかあったっけ……?」
((数分後。🐰が教室に戻ってくる。手には購買のパン))
🐰「……悪い。遅くなった」
🐶「どこ行ってたの?」
🐰「購買。ちょっと並んだ」
🐶「……LINE返してくれたらよかったのに」
🐰「スマホ、ロッカーに置いてた」
🐶「ふーん……」
🐰「……なに、それ」
🐶「別に」
🐰「拗ねてんの?」
🐶「拗ねてない」
🐰「……顔に出てる」
🐶「……ヒョン、最近ちょっと冷たくない?」
🐰「は? 何それ」
🐶「話してても、前より短いし、返事も曖昧な時あるし」
🐰「……そんなつもりねぇけど」
🐶「俺だけが“好き”って言ってるみたいに感じる時あるんだよ」
🐰「……」
🐶「俺、ヒョンとちゃんと向き合いたいのに」
🐰「スンミン……」
🐶「……なんか、俺ばっかじゃん」
🐰「違う。違うけど……うまく言えねぇだけなんだよ」
🐶「……」
🐰「おまえの気持ち、ちゃんと受け止めたい。でも、怖いんだ」
🐶「怖いって、なにが?」
🐰「俺がまた、誰かを傷つけるんじゃないかって」
🐶「ヒョン、それって――」
((チャイムが鳴り、話が中断される))
🐰「……あとで、ちゃんと話す」
🐶「ほんとに?」
🐰「……ああ。逃げねぇよ、今回は」