はじめまして、さきいか太郎です。
今回は、くがかぶを描かせていただきました。 好評でしたら、後日談も描きたいと思います。
それではどうぞ
今日は最悪な1日である。
「ごめんなさ〜い、今日の最下位は5月生まれの方、外出時に思わぬ出来事に巻き込まれます。ラッキーアイテムは傘」
須永の兄貴に「見ろ」と言われ、やや強制的に見た朝の情報番組、まさか初日で最下位になるとは思ってもいなかった。衝撃を受けている間に、占いコーナーは終わり、背筋の美しい、凛々しい、いかにも須永の兄貴が好きそうな女性が天気図を使って今後の天気について細かく説明していく。正直、朝の番組をじっくり見たのは久しぶりで、なんだか新鮮な気持ちだ。
“一日中”“晴れ”、耳に飛び込んできた単語から、ふと、さっきの占いの内容を思い出す。
「ラッキーアイテムは傘」
この天気で何に使うのだろうか。傘があるだけで本当に運気が上がるのか。好奇心はあるが、確かめるために傘を買うのは億劫である。
背筋の綺麗なお天気キャスターが深々とお辞儀をし、また番組が切り替わる。次は、どこかで見たことのある4コマ漫画が登場していた。ポップで可愛らしい見た目と話の残酷性のギャップがSNSで大流行し、ショートアニメ化した漫画。噂は聞いていたが見るのは初めてである。
最近は情報番組でアニメもやるのか。
そう感心しながら買い貯めていた菓子パンを安いインスタントコーヒーで流し込んでいると、突然。唇に痛みが走った。
「…ッ痛」
すぐさま近くにあったティッシュ箱からテッシュを1・2枚抜き取り、押さえ込む。テッシュは、瞬く間に赤く染まり、痛みも増幅する。傷口は見ていないが、おそらく深い。
傷口を潰す勢いで圧迫し、ようやく血が止まった。マグカップをよく見ると、口を当てた辺りが大きく欠けていた。何故気づかなかったのだろうか。欠けたマグカップを片付けていると、不意に胸ポケットに入れたままだったスマートフォンが振動する。
速水
そう映された画面に少し嫌な予感がした。
「朝早くにすみません…、あの、相談がありまして、その、他の兄貴たちに言ったら殺されそうで、でも……えっと」
やたらとしどろもどろに話す速水、態度から察するに何かやらかしたのだろう。
「分かった。今からそっちに向かう」
そう言うと、電話越しでも伝わるほどに、速水の声のトーンが上がった。
「ありがとうございます!」
さて、今回は何をした。和中の兄貴が気に入って置いている花瓶を割ったか。給湯室の小林の兄貴の菓子でも食べたか。どちらにせよ俺が介入しなければ、速水は間違いなく殺される。 俺は、急いで支度を済ませ速水の元へ向かう。 事務所の重い扉のドアノブをゆっくり回すと、舎弟たちがもぞもぞと机の周りを囲んでいるのが見えた。
「速水…」
「あ、兄貴!…助けてください」
可愛い舎弟の消えるようなSOSに応えるべく、その机に向かうと、予想外のものが見える。
水のかかった野田の兄貴のパソコンだ。
一瞬思考が止まりかけたが、水がかかっているのはキーボード部分、本体は無事だ。
「飯豊君の腰に当たって、コップが倒れちゃって」
「おい、速水が押すからだろ」
「…………」
泣きかけの速水、怯える飯豊、こういう時事態に慣れていないからか、顔の死んでいる宇佐美。まさに地獄。
「落ち着け、水がかかっているのはキーボードだ。拭けば普段通り動く……、野田の兄貴にはちゃんと謝れよ、あの人少しの変化にも気づくからな」
いつかやるだろうなと考え、タオルを携帯していた自分を褒めたい。舎弟たちはすっかり元気を取り戻し、渡されたタオルでキーボードを拭く。
そんな中、今、1番会いたくない兄貴、野田の兄貴が運悪く部屋に入ってきた。
「華太チャン、これ、どういう状況??」
タバコの煙を身に纏い、こちらがどう出るか観察している姿は、獲物を狙う猛禽類のようで、とても鬼気迫るものだった。
「はい、速水と飯豊のバカがやらかしました、しかし、水がかかっていたのはキーボードだけなのでパソコンは無事です」
野田の兄貴の迫力に固まる舎弟たちを尻目に、そう答える。
兄貴は静かにこちらを見ているだけだった。兄貴の煙を吐き出す音、後ろの舎弟たちの呼吸、そして自分の鼓動、5人以外居ないのに大勢居るようにうるさく感じた。先に口を開いたのは野田の兄貴、
「華太、手ぇ出せ」
言葉の意図が分からないまま、左手のひらを上にして差し出すと、
ジュッ
「あ”ぁッッ」
根性焼き。中指の第二関節の下辺りにくっきりと残る丸い痕、針で突き刺されるような一瞬の痛みとひりひりとした慣れない痛みに襲われる。
「お前、舎弟にどんな教育してんのだ。一歩間違えてたら、重要データ全部消し飛んでんだわ。…あ?返事は?」
「…申し訳、ありません」
野田の兄貴のことだ、コピーはとってあるのだろう。パフォーマンス、見せしめと言ったところか。はたまた、憂さ晴らしだろうか。俺の知るところではない。タバコの火が消えると、 兄貴は高圧的に、だが少し呆れているように言葉を投げかける。
「お前の謝罪はもう良いのだ、俺は主犯を懲らしめる。おい、後ろの3人組、仕事のミスは即ち…」
「「「死でございます‼︎」」」
「分かってるじゃねぇか」
兄貴が目線を速水たちに移した瞬間、壮絶なヤキ入れか始まった。3人の中で唯一の被害者の宇佐美がこちらに助けを乞う目で見ていたが、こればっかりはどうしようもない。それも経験だ。そんな地獄が始まると同時に、遠い目をしていた俺に、兄貴が何かを思い出したかのように、語りかけた。
「華太、俺は見ての通り忙しい。代わりに京極組に行って金受け取ってきてくれや」
「…え」
突然の頼みに困惑するか、兄貴の命令は絶対。黒焉街。あの事件を許せるほど俺は出来ちゃいない。一条や、久我を見たら、どうなるか自分でも分からない。しかし行くしかない。
ふと、朝見た占いが脳を過ぎる。
「ごめんなさ〜い、今日の最下位は5月生まれの方、外出時に思わぬ出来事に巻き込まれます。ラッキーアイテムは傘」
欠けたマグカップ、舎弟のミスに巻き込まれる、普段ではあり得ない不運が続いている。占いの通りならば、外出先の京極組でも何か起こるかもしれない。
まさか、信号が全部赤になっているとは思ってもいなかった。遅刻はギリギリしなかったが、運が悪い。金を受け取った後、俺は五十嵐組長と少し世間話をした後逃げるように帰路についた。天京戦争、一応終結はしているが、ウチをよく思っていない組員が多く、視線が痛かった。
車に乗り込む寸前、
「あ、華太じゃん」
自分の名前を呼ぶ聞き馴染みのある声が聞こえ、振り返ってみると、手をブンブンと振り回す須永の兄貴がいた。
「須永の兄貴!、どうしてここに?仕事は…」
「お前、誕生日占い最下位だったな、俺は4位だった」
相変わらず、会話が成立しない。機嫌が良いのかなぜかにこにこと笑っていた。
「何がありましたか?」
「あぁ、俺今日星座占い一位で、外出するべしと言われたケド、バスがあと1時間待たないと来なくて悩んでいたら、お前が来たンだわ。 お前の車借りるな、じゃあな‼︎」
よくぞ聞いてくれたと言わんばかりのマシンガントークに圧倒されていたら、須永の兄貴が運転席に乗り込み、さっさと行ってしまった。1人取り残された俺は、渋々バス停向かった。
「…まじかよ」
ちょうどバス停までもう少しのところで天気がが怪しくなってきた。大粒の雫が鼻先を掠める。天気予報では一日中晴れって……
そうだ。それは空龍街の話だ。失念していた。 本格的に降り注ぐ雨から、逃げるようにバス停を目指すが、アラサー、喫煙、徹夜続き、カフェイン中毒、不健康役満の成人男性が全力で走れる距離などたかが知れている。バス停に辿り着く頃には、汗だくで酸欠を起こしていた。 最近の占いは未来予知でもできるのだろうか。そんな呑気な事を考えながら。
バス停は、少し古びているが、屋根も、ベンチもあり、壁が薄暗いプラスチックの小屋のような造りだ。軽く息を整えてから中に入ると、大雨から逃げてきたであろう、同士、先着がいた。 さらに、長い橙色の髪を器用に束ね、びしょびしょの緑のシャツを着ているそいつには、見覚えがあった。
久我虎徹
つい最近、死合っていた京極組の構成員だ。
今すぐここから逃げ出したいが、ここから事務所は歩くには遠すぎる。雨の勢いも心無しが強くなりつつなる。どうしようかと悩んでいると、久我の青黒い目と目線がかち合った。
「座ったらどーすか、小峠さん」
気づかれていたか。無数にあった選択肢が、今は「久我の隣に座る」の一択である。
そそくさと久我の隣に座り、正面の壁に掛かっている時刻表を確認すると、先程の須永の兄貴の 言う通り、次のバスまで1時間はかかるようだ。重ねてこの雨、時間通りに着くのはまず無いだろう。舎弟を呼ぼうとも思ったが、野田の兄貴のヤキ入れだ。そう簡単には終わっていないだろう。
頭の中で、仕事の遅れを取り戻す計画を組み立てると、さっきまで、ある程度の距離を保っていたはずの久我が、いつのまにか、膝がぶつかり合うところまで距離を縮めていた。
「火、貸してもらっていいすか、俺の駄目になっちゃって」
「……」
内ポケットに入れていたお陰か、雨粒ひとつ付いていないライターを、ぶっきらぼうに奴の手に乗せる。会話はない。あっても困る。
「やっぱ濡れたタバコ不味いっすよね」
「…………」
「無視しないでくださいよ、本当に仲良くしたいだけなんすから」
じりじりと離れても、すぐ距離を縮められる。そんなやりとりを繰り返しているうちに、ついに端まで追い詰められてしまった。
「近いだろ、少し離れろ」
「嫌です」
何を考えているんだ、コイツは?
また目が合う。宝石のような目がこちらを見つめている。睫毛が長く、鼻が高く、顔の形が良い。街を歩けば、誰もが振り向く顔だろう。
近づいて来る。数センチ。僅かに動けば口が重なる距離だ。刹那、冷え切った手が頬掴む。動けない。
「おい、ふざけるな、放せ」
「あんた、まだ分からないの?」
怒りで血管がぶち切れそうになる。振り解こうにも、筋力の差のせいが、年齢の差のせいか、はたまた才能の差のせいか、全く敵わない。嫌だ。くそ、何でこんな目に。
抵抗している間にも、距離は縮まり、ついに、上唇の膨らみがつく。それを合図に、野郎が口内に侵入して来た。しかし、今朝に起こった不運が、幸運として帰って来た。今。
「……い”ッッ」
欠けたマグカップにより出来た傷、それを知らずにディープキスをした久我。総合的に見たら不運だか、今はどうでもいい。鋭い痛みに反射的に動いた頭が、あいつの歯、額にクリーンヒットしたのだ。
「…ッ はっ、はぁっ、俺は、お前と仲良くしたくはない、他をあたれ」
ここにいたら、貞操が危うい。大の字に倒れ、動かない久我に別れの言葉を告げ、バケツをひっくり返したような雨が降る外に向かって歩き出す。不思議と罪悪感は抱かなかった。
なんなら、今後こんなことが起きないように不安を消してしまいたかった。
不安にかられ、口が寂しい。不意に久我の手に握られていた自分のライターに目線を向ける。我慢しなければ。火が欲しい。久我は危険。タバコが欲しい。近づいたらダメだ。気を紛らわせたい。安心したい。雨も強い、今出たら危険だ。久我は気絶したはずだ。
俺は、手を伸ばした。それが一生の中で一番最悪な選択だと知らずに。
「つーかまえた」
伸ばした手が掴んだものは、ライターでは無く、久我の手。引っ張る力に負けてバランスを崩し、いつのまにか立ち上がった久我が、うつ伏せの俺に腰を下ろす。圧迫感に「ぅう”」と声を漏らすと、乾いた笑い声が頭の上から鳴り響いた。
「本当に、そのまま去ってくれてたら辞めようと思ったのに。なんで帰ってきちゃったのかな?俺、そういうの期待して襲ったのに。 」
「くそッ、……っう、ぐ」
「抵抗になってませんよ」
「……ッッ、かはッ」
手足をばたつかせ、芋虫のように這うが、久我が少し体重を掛けただけで、その行為も無意味なものになった。肺に溜まった空気が吐き出されず、肋骨に直接ダメージがいく。久我は何がしたいのか俺の顔を撫で回していた。するすると、頬を撫でる手が自分のズボンに下がって来た時、がむしゃらに抵抗した。痛みを忘れ、無理やり腕を回して久我の手を押さえる。
「観念してくださいよ、」
誰が悲しくてお前みたいな奴に…
ズボンにかけられた手に集中していたせいか、他が疎かになった。うなじに蛞蝓が這ったような嫌悪感が走る。反射的にうなじを隠そうと、手を回せば、下に身につけている感覚がなくなった。今まで生きていた中で1、2を争うほどの恐怖体験だ。荒い息、臀部に押し付けられた硬いモノ、コンクリートの地面に長い間触れ、若干痛みを感じる頬、そして強姦されているという事実、プライドが折れるには充分すぎる理由だ。だが、そのままやられるのは趣味じゃあない。暴れるのは無意味と踏み、肉体的反抗から、精神的反抗にシフトチェンジする。
「お前、ここは黒蔫街だぞ。こんなところで男掘って…見つかりでもしたら、五十嵐組長に何て言うんだ」
「”衆道の久我”…イイ二つ名だな。お前みたいなクソによく似合う」
「…」
「おい、何とか言っ…
「ちょっと静かに。じゃないと恥かくのはアンタもだ…俺、与えられたチャンスは絶対逃さないタチでさ、やっと捕まえた高嶺の花を名誉の為になんて逃さない。」
相当頭がイカれてる。
同じ言葉が話すだけの獣だ。
逃げないと。脳が警鐘を鳴らすが、上手く動けない。そうしている間に、臀裂に久我の股間の膨らみが当たる。雨による冷えた空間の中で、唯一温かいブツは、異様で、これから遭う悪夢への恐怖を増長させた。
「い、いたいッ…ゃあ、ばかやろッッ入る、わけ…、ないだろ、、くそ…ぅう」
当たり前ではあるが、尻は出口だ。無理に入れようとすると最悪切れるだろう。久我はそんなことも知らないのか、その狭い穴に入ろうと、必死に腰を降っている。つぷつぷと、ちんぽと腸液が絡み合う音が聞こえ、思わず耳を塞ぎたくなる。浅い息を繰り返すたびにあてがわれたモノを食む感覚が気持ち悪く、吐きそうになる。そんな小峠を無視して進めたそれは、カリの1番太いところでやっと止まった。これ以上進めないと分かったのか、ちゅぷっと血と共に抜けていく。もう反抗する気のないこわばった身体を起こすと、久我は、自分の胡座の上に小峠を乗せた。すると、久我の手は、小峠のモノを掴み軽く扱き始めた。突然の快感に目を白黒させている間、今まで黙っていた久我が口を開く。
「華太さん。気持ちいいですか?」
当然首を横に振る。だが、身体は正直で、カウパーでどろどろになったそれは、いつ射精してもおかしくなかった。与えられる快楽に耐え、久我から逃げる方法を探す。射精したら、終わってしまう。一線を超えてしまう。いきたくない。もちろん久我の腕に爪をたてたりしたが、止まらないどころか激しくなった。
俺は尿道周りを刺激され、無様にイった。情けなくなって涙が出てきた。
「嘘はダメですよ。華太さん。気持ちいいなら気持ちいいって言わなくちゃ。ほら、精液飛び散っちゃいましたよ」
久我は、小峠の腹に散ったそれらを拭い集め始める。腹筋の溝を滑るように動く手の感覚を拾い、身体が跳ねた。ボーッとしているうちに、久我の手は、下へ向かい、再度穴を愛撫した。精液を周りとナカに塗りたくる。多少痛みはあるが、刃向かえる元気がない。もうこの際誰でも良い。ここを通りかかってくれ。この無様な姿を見せようが構わない。この地獄から救ってくれ。そんな願いは、雨音と共に消え失せ、どこかへ吸い込まれていった。
「挿れますよ」
臀部を、持ち上げられ左右に開かれる、せめてもの抵抗で俯く、顔見えないですよー、と何度か上げさせられそうになったが、これだけは譲れない。解かしたお陰か、つぷぷ、と前よりもすんなり入る。
「おまえ、、なんか、いっしょうきらい、だ」
ぴゅーぴゅーなる喉からなんとか絞り出した音は、稚拙で、久我を煽る材料でしかなかった。
下生えが当たるほど咥え込んだそこは、最早性器…とまではいかないが、赤く熟れている。
「好き、です。愛してます。受け入れ、てください。」
久我うわ言のように喋り、小峠の腹に手を回すと、思い切り腰を穿つ。息を止めそうになる。実際止まっていたかもしれない。まだまだ違和感しかなく、声も圧迫されたせいで出るしゃがれた音だ。
「っぅう”、おえ…。ひぃ、いぎ」
ひと通りナカを味わったソレはいつまで経っても良くならない感度を上げるため、違う責め方へ変化した。
華太を四つん這いにさせ、縁いっぱいに広がるまで引いて最奥の結腸の入り口まで打つ。柔らかくプリプリとした結腸口は、たまらず逃げようとするが、押さえつけ、コツコツと殴りつける。ぽっかりと膨らんだ腹と内側から押し上げられている内臓、いつのまにか吐き気は、快感に代わっていった。
「あ、あーッ、、は…っぐ、ふ、はぁ、はぁ、ひぃ、あ……っ、し、しぬ、しぬ、」
ぐ、ぐぐ
やばい所に入られる、とろけた思考の最後の危険信号を無視することはできない。死ぬ気で暴れた。腹に力を込め、手で地面をかく。抜ける時、 少しでも悦を受け取ろうとする身体が忌々しい。くそ。
「ぜったい、ころ、すッ…んあ”…ふ、ころす、、ゆるさねえ、ひ、は」
「死んだり、殺したりタイヘン、ですねッ」
「やだ、やめろやめろ、、や、あ”ぁ”」
背中にぴったりくっつかれ、抵抗できない、入ってくる、ピストンのたび、前立腺をえぐって奥にぶつかる。2人分の息が、心臓の音が聞こえる。これは。やばい。
ぶち
「あ…?」
みみなりがする。壊れる
「あ、あ”あああッ、、ひ、ゅあ、げほ、え”やだっていっだ、、のに”、ぶ、、ぇう 」
「うぷ、お”ぇ…」
「あー、華太さん吐いちゃったかー」
突かれるとポンプのように口から胃液がでる。久我の野郎、顔は見えないが、声からして喜、楽のどっちかだろう。睨みつけたいが、膝も肩も崩れ、腹ばいになっている上、久我の足が絡みついて身動き一つ取れない。地面には、黄色いゲロと擦れて滲んだ頬の血があり、そこに頭を突っ込んでいる状態だ。鉄と据えた臭いに顔を顰めると、それに気づいた久我は、小峠の体勢をひっくり返した。鼻水と涙に濡れた赤い顔は、今まで見たどんなAVよりも色っぽく、久我のモノがもう I段階デカくなったのは言うまでもない。
もう反応もできなくなった小峠に追い討ちをかけるように久我は射精をした。
「ねぇ、華太さん、俺ん家ここから近いんですよ、休んでいきませんか?」
反応はない。だが、一般的に無言は肯定と同じ。そうでしょう?
雨はまだ上がりそうにない
コメント
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何回も読んでしまうこの小説…… 好きすぎます😭🫶💕︎︎ 不運なかぶちゃんが可愛すぎますよ…… 無理矢理好きでもない相手(攻めは思いを寄せている)っていうのがほんとに最高すぎます😭 これとは別に、フォローほんとにありがとうございます😭 アカウントを作る前からまじでイラストと小説大好きで、ほんとっに嬉しいです😭
相変わらず最高です!! 不憫な小峠さんはやっぱり可愛い😍 癖に刺さりまくりです!ありがとうございます😭🙏