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4 - 第4話 その目は何を見抜く?

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2025年05月31日

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翌日の昼休み・教室


ほのかは窓の外を見ながらノートにペンを走らせていた。

文字というより図。ーー小さな人のシルエット。並ぶ線。炎のような模様。


(……あのタイミングで、あんな場所に偶然いるなんて、おかしい )


昨日の帰り道のこと。

あの尾行から突然の閃光。誰かが助けてくれたのは間違いない。


(光……むつるくんに似てた。体格も。あれって……)


「……ほのか、何描いてるの? 」

声に驚いてノートを閉じた。

振り向くと楓が立っていた。笑顔。でも、その目がどこか探ってくるようで。


「ううん、なんでもないよ。……ちょっと思い出し絵」


「……ふーん」


二人の間に、いつものような軽さはなかった。




放課後︰帰り道にて


3人で並んで歩く帰り道。

ほのかはポツリとつぶやいた。


「……ねぇ。楓って、小さい時から忍者とか憧れてた? 」

「えっ」


「……なんか、そういうの、得意そうだから」


むつるが一瞬立ち止まったが、楓がとっさに答える。


「うーん、アクション映画は好きだけど、忍者はさすがに……。何、いきなり?」


「……ううん、ちょっと気になっただけ」


(嘘だ)

ほのかは、目の奥で確信を深めていた。





ほのか・夜の独白


部屋でノートを開く。

「楓」、「むつる」、「忍者」、「光」、「炎」

ーー並ぶキーワード。

紙の隅に書いたメモ︰

『もし、2人が何かを隠しているなら

ー私はどうするべき?』


その時。窓の外に、気配。

風のない夜に、カーテンが揺れた。


(見られてる……?)


恐る恐る窓を開ける。

何もいない。だが、手すりに黒い羽根が1枚ー。





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