この作品はいかがでしたか?
2,222
この作品はいかがでしたか?
2,222
翌日…。
身体が重い…。
結局、昨日は寝付けなかった。
『はぁ…気持ちわる…。』
今も、春千夜と あのクソ女 のことを思い出すだけで、吐き気が止まらない。
春千夜のことなんて綺麗さっぱり忘れて、離れられたら、この気怠さも治るのかな。
そうだったとしたら…
『………はやく 別れてぇな(笑) 』
…今はとても ”会いたい” とは言えない気分だが、1度。春千夜と会って、別れ話だけでもちゃんとしよう。
でも…
そんな時でも、春千夜は俺に会ってくれないのかな…(笑)
恋人が、別れ話もしてくれないんじゃ、笑えた話だ。
『……そうだ。』
頭の中に、突如 一つの方法が浮かび上がった。
これなら…春千夜と会えるかもしれない。
俺は即座に、その “方法” を実行しようと、スマホ片手に外へと飛び出した。
数時間後…。
俺は今、自宅の前。
俺のやり方が正しければ、今、春千夜は家の中にいる。
…と、その前に、さっき言った ”方法” というものだけでも、みんなには教えておいてあげよう。
まず、”春千夜は俺が家にいる間は、帰ってこない”。
なら、俺がいなかったら??
きっと帰ってくるはずだ。
つまりは、俺が家に帰ってこないように ”見せかければ” いい。
だから俺は、春千夜にウソをついた。
『俺、出張だから、二日間くらい家あけることになるから。よろしくね。』
そんなメールを 一通。送っておいた。
最近、俺は家にいることが多かったし、その間、春千夜も帰ってこれていないはずだ。
そろそろ、アイツだって我が家に帰ってきたい頃合いだろう。
下準備、下調べ は完璧……。
きっと…このドアを開ければ、中に春千夜がいる。
俺は、…不安と期待を胸に ドアノブに手を掛けようとした。
その時…
俺とは 反対側から誰かが、ドアを押してくる。
「!?!?、ぇ……??ら、らん??」
思った通り、春千夜の姿がそこにはあった。
ちょうど、出かけようとしていたのだろうか…?
少し、計算外ではあるが、まあ会えたのだし、都合がいい。
手間が省けたとでも思おう。
『…久しぶり。』
「ぇ…? お前、出張中でいないんじゃ…」
『は、(笑) そんなの嘘に決まってんじゃん。』
何が起きているのか、ちっとも理解できていないようだ。
間抜けな顔によく出ている。
『今から出掛けるとこ??あ、また彼女????』
「え……なんで…。」
俺の顔を見て、怯えたように震え出す春千夜。
物好きがいたら、酷く加虐心を掻き立てられるのだろう。
『ま、いいや。ちょっと中で話そっか。』
「ご、ごめん。俺、仕事あるから…」
『は??仕事????』
「うん…。」
『お前のは仕事じゃなくて、デートだろ?(笑)』
「え、?ち、ちがッ……!!」
そんな否定を春千夜がしている中。俺は、春千夜の腕を 無理矢理 掴んで、ずるずる、と 部屋に引き摺り込んだ。
その途中で、「い゛たッ…!は、離せって…!!」なんてほざいていたが、そんなの俺の知ったこっちゃない。
…ようやく、寝室まで引き摺り込めれば、俺はそのまま春千夜をベッドの上に投げ捨てる。
「ぃ゛…!」
舌を噛んでしまったのだろうか。春千夜の舌から 血が垂れてきていた。
でも、少しくらいの痛みでしょ?? こんくらい耐えてもらわないと困る。
無情にも俺は、春千夜の状態なんて全く気にせず、彼の上に跨り 春千夜を見下ろしてやった。
「ら、らん…怖い…やだ……。」
『怖い?(笑)心配することねぇよ。いつも俺らがやってる仕事に比べれば、大したことねぇからさ。』
「な、何する気だよ…」
『 ”裏切り者に鉄槌を” っていっつも言ってんのはお前だろ?』
「ぇ、は…??だから…俺なんもしてなッ…!!」
春千夜が言葉を言い終える前に、俺は1発。彼の顔面を思いっきりぶん殴ってやった。
段々と 殴った箇所が、赤くなってきている。
「やめ…や、やめて……。ごめッ…なさ…」
『 ”ごめん” なんて思ってないくせに。』
もう一度、春千夜を殴った。
「ッ…!? …お、俺がなんかしたなら謝る…償うから…!!」
『ふーん?じゃあ、別れよっか。』
……………
「え……………………????」
コメント
37件
んんんんんんん好きだーーーーー!
えまって最高すぎたんだが?? え。すきんふふ//私も蘭ちゃんに殴られたい人生だったな、、、
みゅみゅみゅ(とうとう頭がおかしくなってきました) 神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神すぎシロ様推し