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みどりいろwith友!!
エム「バツゲーム終了!!」
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◇第3章:それは、“少しの遅れ”だった
rd「俺が、もう少し早く気づいてたら……」
らっだぁは、その日以降、何度もそう呟いた。
⸻
季節は秋。空気が少し乾き始めたころ。
基地内は、妙な緊張感に包まれていた。
敵国が動いている。
それは軍の情報部が掴んでいた。
ru「最近、敵が妙に静かすぎる」
kyo「なんか不自然だよな、いつもみたいな陽動すらない」
md「……タブン、本格的に攻めてくるつもりダヨ」
cn 「そうだね、俺もそう思う」
幹部会議でそう語るみんなの顔は真剣だった。
らっだぁもその中にいたが、表情はどこかふわっとしていた。
rd「まぁ、来るなら来るで、返り討ちにしてやんよ〜!」
kyo「お前さぁ……もうちょい真面目に考えろや……リーダーだろ」
rd「やってますやってます〜、俺なりに〜」
その調子が、周囲を安心させる反面、
らっだぁ自身が見落とすものを生み出していた。
⸻
📍作戦当日
敵国の部隊が、本格的な戦争を仕掛けてきた。
予想よりも大規模。しかも、兵の一部が自爆装備を携帯しているという異常さ。
戦場は混乱を極めた。
cn「こっちは西の丘を制圧完了! 残りの兵は、林のほうへ退却中!」
md「南のチーム、レウが負傷シテル!至急応援ヲ!」
その言葉が通信に走った瞬間、らっだぁの心臓が凍りついた。
rd「レウ……?」
混戦の中、レウクラウドは孤立していた。
援護が少しだけ、間に合わなかった。
敵の兵が、腰に巻いた自爆ベルトに手をかける。
「やめ──!」
叫ぶ暇もなく、閃光と爆音が走った。
吹き飛ぶ地面、爆風に舞う砂煙の中。
倒れ込むレウクラウドの姿が、血で染まっていた。
らっだぁは走った。足がもつれて転んでも、立ち上がって走った。
間に合って
お願い、間に合って
今回だけは、絶対に守らせて
その願いは、ほんの数秒遅れて、届かなかった。
⸻
rd「ねぇ……! しっかりして! 俺、来たよ……間に合った、間に……」
レウクラウドの腕はぶらりと力なく垂れ、
彼の口から洩れたのは、かすれた声だった。
ru「……遅ぇよ、バカ」
それを聞いた瞬間、らっだぁの視界がにじんだ。
rd「ごめん……っ、ごめん……っ、俺が……」
⸻
その時、近くの敵兵が笑った。
mob「そいつが死ぬのは、お前のせいだ」
それは、ただの敵の捨て台詞だった。
でも、らっだぁの心には鋭い刃のように突き刺さった。
まただ
俺のせいで
大事な人が、壊れた
その言葉は、遠い記憶の中にあった母の声と重なった。
「あんたのせいで私は幸せじゃない」
⸻
戦後の基地
戦争には勝った。敵は撤退した。
基地は無事だった。犠牲も少なかった。
でも、らっだぁの心の中には巨大な損失だけが残っていた。
その日から彼は、よく一人でいるようになった。
食堂にも顔を出すけれど、ご飯は残しがちになった。
笑うけれど、どこか虚ろだった。
⸻
kyo「お前さ、最近元気ないよな」
rd「あー、いやいや! ちょっと寝不足でさ〜! ゲームしてたから!」
cn「らっだぁ……本当に大丈夫?」
md「ムリシチャダメダヨ、、」
仲間の問いかけに、彼はいつも通りの笑顔で答えた。
rd「俺がリーダーでいなくなったら、みんな困るでしょ〜?」
でもその夜、彼の部屋の机には、小さな包帯と薬の瓶が増えていた。