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みどりいろwith友!!
エム「バツゲーム終了!!」
◇第4章:深い海に沈むように
rd「大丈夫だよ〜……俺、こう見えて結構タフだからさ」
そう言って、らっだぁは笑った。
けれどその目は、深く濁った海の底のようだった。
⸻
レウクラウドが爆風で吹き飛ばされてから数週間が経った。
幸い命に別状はなかった。
だが意識は戻らず、未だに眠ったままだ。
rd「そろそろ……目、覚めてもいいんじゃない……?」
病室の椅子に腰かけながら、らっだぁはそうつぶやいた。
誰にも届かない、独り言。
rd「早く起きないと、俺の部屋のポッキー勝手に食べたこと、許さないんだからなー」
くすりと笑って、足をぶらぶら揺らす。
でもその手の震えに、誰も気づかなかった。
⸻
夜が深まるほど、心は沈む
夜になると、らっだぁは自室で一人きりだった。
ドアの鍵を閉めて、灯りを最小限に落とし、
机の引き出しから取り出したのは――
包帯、カミソリ、小さな薬の瓶。
手首には、いくつもの細い傷があった。
深くない。けれど、何度も何度も同じ場所をなぞった跡。
rd「痛いのって、なんか……“自分に罰を与えてる”って感じがするんだよなぁ」
ぽつりと、独り言。
自分のせいで仲間が傷ついた。
助けられなかった。
その重さを、誰かに裁いてほしかった。
けど誰も何も言わないから、自分で自分を罰した。
⸻
OD(オーバードーズ)
ある夜、らっだぁは薬を並べた。
睡眠薬、鎮静剤、処方の安定剤、あらゆるものが机に置かれていた。
rd「今日は……ちゃんと眠れるといいなぁ」
笑うようにして、カプセルを口に含む。
苦くて、喉を通る感覚が気持ち悪くて、それでも、止めなかった。
息がうまくできなくなる。
視界がぐにゃりと歪む。
rd「っ……、く、るしい……っ」
過呼吸が始まった。
体が思うように動かない。
視界の端に、母親の幻が立っていた。
「アンタのせいで、私は幸せじゃないのよ」
「死ねばよかったのよ、生まれなきゃよかった」
rd「うるさい……っ……うるさ……い……っ」
涙が勝手に流れた。
誰にも見られたくなかった。
でも、誰かに気づいてほしかった。
誰かに、「大丈夫」って言ってほしかった。
⸻
少しだけ、気づいた人がいた
cn「らだお、最近……痩せたよね」
rd「んー? そう? 夏バテじゃない〜?」
cn「……顔色、悪いよ」
rd「お化粧してこよっかな〜? 冗談冗談」
明るく振る舞う。
いつもののほほんとした声。
でも目の奥は笑っていないことに、薄々気づいてる人もいた。
けど、決定的な一歩は、誰も踏み込まなかった。
⸻
その夜、らっだぁはベッドに横たわりながら、レウクラウドの写真を見ていた。
rd「ごめん……俺さ、ちゃんとリーダーやりたかったんだよ。
ちゃんと、守りたかったんだよ……」
言葉は誰にも届かない。
彼はゆっくりと目を閉じた。
まだその時は、「終わろう」とは思っていなかった。
でも――
心の底では、もう十分すぎるほどに
死にたかった。
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