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『これは狂気満ちた愛のカタチ』
NINTH LOVE 貴方がいないのならもう…
『何も見えないよ、ラト……っ。どうしてこんなことするの?』
『うーん…どうしてでしょうか?』
『っ……。』
『自分でも分からないのです。どうしてこんなことをするのか。私のこの愛は…制御出来ないんです。』
『ラトにどんなことをされようと私は…ラトを愛することはできないよ。』
『…そうですか。では逃げる余力も無くなるようにその足も…切っちゃいましょうか。』
『え……?』
『大丈夫です。痛みなんてあっという間です。』
『嫌、やめて…っ!』
私の足にラトの短剣が触れる。
『いやぁぁぁぁぁ!!』
と、その時だった。
『主様!!』
『っ!ミヤジ先生…っ!?』
『主様!っ…!その顔…っ。』
『み、やじ……?ミヤジなの…?』
『あ、あぁ…私だよ、ベリアンもルカスもいる。』
『私、助かったのね…。』
『ラト君。自分で何をしたか分かってるかい?』
『あぁ……。主様が私から離れていく……ああああああああああああああああああ!!私には主様しかいないのに…!!』
『ラト君…っ!』
『……!!』
私は一心不乱に走り出す。
『ああああああああああああああああああ!!!』
ドカンッ!!
ドアを蹴り飛ばしただ走った。
『ラト君!!ミヤジ、主様を任せた、ベリアン、ラト君を追おう!』
『は、はい!』
『済まない、済まない主様…。主様の顔にこんな傷を…っ。』
『いいの…今は助けに来てくれた…それだけで……。』
『私は…主様に見捨てられた…もう、意味ない…。』
『ラト君!!』
『……。』
崖に差し掛かる。
『……フフッ。』
『っ!まさか…っ。』
『主様にお伝えください。死んでも私は…愛しています。と。』
『っ、ダメだ――!!』
私は急いで走りラト君の手を取ろうとする。
だが……遅かった。
ラト君は崖の底に真っ逆さまに落ちていく。
『っ…!』
『そんな…っ。』
あとから聞いた話。ラトは自らの命を絶った。
遺体は見つからなかった。崖の底は川で…きっと流されてしまった。と。
私は3人に助けられ屋敷へ帰ってきた。
だけど、傷は完全には治らず、私は失明してしまった。
『…主様、申し訳ございません。私の技量では目を治すことは出来ませんでした。』
『いいの…ルカス。目が見えなくなっても……私のこと主様として…見てくれる?』
『もちろんですよ、主様。』
『ふふ、嬉しい。』
『主様……。』
主様は…どこか欠けてしまっているようだった。精神的苦痛を与えられたからなのか、心が…亡くなってしまったような。そんな感じがした。
『暫くは休養が必要です。安静にしていてくださいね。』
『うん、ありがとう。』
一方、その頃――。
『…ミヤジ。今は色々と抱え込んでることがあると思うけど…これが最良の結果だと私は思うよ。』
『最良……、そうだな。主様は視力を失ったこそすれ…命は助かったんだ。だから…喜ぶべきなんだろうけど…こうなる前に…最年長の私が止められなかったんだろうか……。もっと、ちゃんと彼の心に…寄り添っていれば……。』
『ミヤジ……自分を責めないで欲しい。私だって…。いや、なんでもない。』
拭っても消えない心の痛み。
愛は人を狂わせてしまう。それならもう…
愛なんて、恋なんてしない。
次回
FINAL LOVE 愛とは…?
コメント
4件
アオイさん分かるーぷちちゃん語彙力お化けすぎる天才!!
更新早!流石に神すぎませんかあなた…!!!