『…寒くねぇか』
左「…大丈夫だ…」
『そうか…何処に向かえばいい』
左「…俺ん家に行け…お前ならどうせ分かンだろ…」
『フッ…わーったよ。』
少しだけ、腰に回った左馬刻の腕に力が入った
『……会いに来ンのが遅くなって悪かったな、左馬刻』
左「…気にしてねェよ…少なくともテメェは約束破るような奴じゃねぇ」
左「んな事俺が1番分かってる」
『クハッ…そーかよ。ちゃんと捕まっとけよ』
左「おう」
空いた時間を埋めるように、左馬刻は腕にまた力を込めて俺にくっ付いた。
コイツには、何度も無理をさせて来た。
家に着いたら沢山甘やかそう、沢山話そう、この空いた時間を埋めよう
『…待っててくれ、ありがとな』
左「……」
左馬刻は何も答えなかったが俺には何となく分かった。
寂しかっただろう、悔しかっただろう、辛かっただろう、俺には計り知れない程の苦しみを背負ってコイツはここまで来たのだろう
『外泊予定は明日までだが、その間にその間に出来なかったことを”二人”でしよう』
左「…っ…おう…」
俺は、コイツの片割れだ。そしてコイツも俺の片割れだ。どっちも欠けちゃァならねぇ存在、
少しでも、お前を支えてやらねぇと、兄貴の名誉に関わるしな
俺は、双子であってもコイツの、碧棺左馬刻って奴の兄貴だ。
『左馬刻』
左「…あ…??ンだよ…」
『お前は』
『俺の大事な家族だ』
左「っ……んな事分かってるわ…クソが…」
『相変わらず素直じゃねぇな??』
左「っるせぇ!!黙って前見とけ!!」
『へーへー』
この会話が、少し懐かしく感じた
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