君への気持ちの行く末は

とある日….。

おらふくん「あ、おんりー！おっはよぉ！ 」

おんりー「うん、おはよう」

今日も、いつもと変わらない日々

おらふくん「今日、体育あるなぁ！めんどくさいなぁ〜…..」

おんりー「そうだね。けど、おらふくん運動神経いいし、大丈夫でしょ」

おらふくん「よくてもめんどくさいのはめんどくさいの！」

おんりー「運動神経いいのは認めるんだね…」

おらふくん「まぁね！( *¯ ꒳¯*)」

おんりー「ふふっ…..w」

教室にて

めん「あ、おんりー。おはよ」

おんりー「…..ぉはよ」

おらふくん「ね〜！おんりー！」

おんりー ﾋﾞｸｯ

やば….やっちゃったかな……？

おらふくん「今から職員室行かんといけんのやけどさ？一緒に来てくれん….？」

おんりー「あぁ〜、ごめん。俺、係の担当あるから行けないんだよね…..( ´ㅁ` ;)」

おらふくん「えっ…..。」

本当は、担当なんてない。

けど、少しでも、ほんの少しでもいいから、1人になりたかった。

おらふくん「んぇ〜….わかった……。」

おんりー「…..！」

おらふくん「んじゃ、早く行って早く帰ってくるねっ！」

おんりー「あぁ、うん….コケないようにね？」

おらふくん「はぁーいっ！」

おんりー「ふ〜っ…..」

1人になった途端、息を安心して吐けるような、けどそれと同時に寂しいような、分からない感情が渦巻いていた。

おんりー「どうしたらいいんだろう….」

めん「おんりー、ちょっといい？」

おんりー「えっ….あぁ、どうしたの？」

俺は、おらふくんが帰ってこないかハラハラしながらめんの言葉に耳を傾ける。

めん「LINE、交換しない？」

おんりー「…..え？」

めん「俺、おんりーと仲良くなりたいんだよね。」

おんりー「え、そうなんだ…..。」

内心、少し、というか結構嬉しかった。

めん「俺だけじゃなくて、ドズルさん達もそう思ってる」

おんりー「へ、へぇ〜……」

2回くらいしか話してないのに、そんなこと思ってくれるんだな….

めん「だから、だめ？」

おんりー「う”っ…..」

めんって、こんな上目遣いできるんだな…

おんりー「い、いいよ….？」

おらふくんにバレたらめっちゃ怒られそう…けど、せっかく言ってくれたし断れなかった。

って言うのは言い訳で、実際はめちゃくちゃ嬉しかったからだ。

めん「まじ？！やったー！んじゃ、早く交換しようぜ！」

おんりー「う、うん！そうだね！」

おらふくんが帰ってくる前に、ね…..

それから、めんとLINEを交換した。

その直後……

おらふくん「おんりー！たっだいま！」

おんりー「わっ….お、おかえり……」

おらふくん「….めんと、何してたの？」

おんりー「えっ…..」

おらふくんが、めんを鋭く睨んでいる

めん「……っ？！」

めんは、驚いているのか、怖いのか、もしくはその全てなのか、声が出ないようだった。

おんりー「あ、えと….め、めんに相談してて！」

めん「…….！」

おらふくん「相談…..？なんの？」

おんりー「ほ、ほらっ！係の担当があるって言ったでしょ？」

俺は、あたふたしながらもめんを庇う。

そういえば、おらふくんから他人を庇うなんて、初めてかもしれないな…..

おんりー「そ、その担当の相談…..！ね？めん！」

俺は視線で合わせろと訴えてみる。

めん「あ、あぁ….そうそう！」

良かった、どうやら伝わったっぽいな….

おらふくん「でも、めんと係違うよね？」

おんりー「うっ……」

そうなりますよね。

めん「あ、えと…..俺、転校してきたばっかでよく分かってないから、おんりーに教えてもらってたんだよ！な！」

おんりー「……！」

次はめんが同意するよう訴えてくる….

おんりー「そ、そうそう…..」

おんりー「ほら、めんまだここのことよく分かってないらしいからね！」

おらふくん「…..へぇ〜。ま、いいけど」

先生「はい、ホームルームを始めます。席についてください。」

先生が来て、ホームルームを始めている間、俺は始めておらふくんに逆らったドキドキ感と、始めておらふくんに内緒で友達を作ったハラハラ感と、みんなが俺と仲良くしたいことを知ったワクワク感で、いっぱいだった。

満たされているような、その反面、おらふくんに隠し事をしている罪悪感の両方に押しつぶされそうだった。

….けど。

これから、前に進めるような気がしていた。

期待….してみよう、かな…….