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「そんなつもりはなかったんだ…。」
「へえ、そんなつもりがなかったら、やってもいいの?」
「いやそれは、、、。」
「答えられないならもういいよ。ばいばい。」
「…、ごめんね。」
「ん…。」
懐かしい…。よくわからないが、朝起きると、俺の目には涙が浮かんでいた。俺は小夜(さよ)。中学1年。昔の事を思い出した気する。とても苦しい。俺、ほんとは月が好きなのに…。俺が恥ずかしがったせいで……。こんな関係は崩れた。やり直すなら、やり直したい。これを無かったことにしたい。なかったことにする機械があれば…なんて考えていると、下からお母さんの声がした。
「小夜。早く起きなさい。遅刻しますよ。そんなんじゃ、腕のいいパティシエになっても、見捨てられますよ。」
「はい…。」
俺のほんとの夢は……。
5年前
「お母さん!俺!大人になったら、ウエイトレスになりたい!!」
「あら、いいじゃない。でも、どうせなら、お父さんと同じの、ケーキ屋さんの方が合ってると思うわ。」
「そうなの…?」
「えぇ。立派なパティシエになれるわ。なったら、お母さんにも作ってちょうだいね。」
「んー。でも俺は………。」
「お。なんの話をしているんだ?」
「あ、お父さん。小夜は将来、お父さんと同じパティシエになるんですって。」
「お!そうなのか?」
「え、あ、うん………。」
「おぉ!それは楽しみだな!待っているぞ!!」
「………。」
あの時も俺は、周りに合わせることばっかで、自分の意思なんてどうでもいいと感じていた。そんなこんなで今も、自分の意志は後。優先すべきは、周り。と言う言葉をずーっと脳内に響きわたらせている。これが、普通。まぁ、取り敢えず、今は学校に行こうと思う。
放課後
学校から帰ると、昨日の塾の宿題を終わらせ、暇をしていた。その時だった。
テッテレ♩
「ん?」
通知音がなった。相手は俺の大好きな、月だった。嬉しすぎる。ほんとに。僕は月からのメッセージに返信をする。
何時間話していただろうか。気づくと、夜は闇に包まれていた。