テラーノベル
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「いつも『起きないで』って思いながらキスしてた。でも…心の何処かでは反対のことを思ってた。目を覚ました佐久間くんに、俺の気持ちを知って欲しいって…」
俺の手を握る力がほんの少し強くなる。何かを懇願するように頬をすり寄せられて、その仕草が愛しくて堪らない。
「…本当は、佐久間くんに俺のものになって欲しいって…ずっと思ってたんだ」
そう言って見つめる蓮の目が熱を持っていて。それはずっと俺が欲しくて仕方なかったもの。
もう片方の手も上げて、ゆっくり蓮の頬を撫でる。
「俺はもうとっくに蓮のだったよ。蓮がキスしてくる前から、ずっと。キスしてくれるのを待ちながら、蓮が起きてって言ってくれたらいいのにって思ってた…」
「俺も佐久間くんも、同じようなこと考えてたんだ…」
「うん、そうみたいだな」
2人で顔を見合わせて、ちょっと苦笑する。多分どっちにもあと一歩踏み出す勇気が足りなかったんだ。
蓮が一言『起きて』って言えてれば、俺が寝た振りしないで目を開けられれば。もっと早くお互いの気持ちを知れたかもしれない。
でもさ、何かこのもだもだ感が俺達らしくて。これまでの時間がとても大切に思える。
「びっくりしたけど、佐久間くんがキスしてくれて嬉しかった。もう一回、俺からしてもいい?」
「…まだ駄目」
「え、何で?」
「だって、まだ蓮からちゃんと『好き』って言って貰ってないもん」
俺が拗ねたように口を尖らせると、目をぱちくりした後に蓮がゆっくり笑った。
「そんな可愛いこと言うんだ? ほんと、がっちり掴まれてて一生離れられそうにないや」
「じゃあちょうど良かった。俺、一生蓮から離れるつもりないからな」
「離れたいって言っても離してあげられない。佐久間くんが好きだよ。これから先もずっと…」
「俺も好き。ずっと大好きだよ、蓮」
蓮が俺の頬をゆっくり撫でて、そのまま引き寄せられる。そっと唇が触れ合った後に、蓮が少し照れたように笑った。
「…やっと起きてる佐久間くんにキス出来た」
「寝てなかったけどな」
「ふはっ、そうだったね」
くすくす笑う蓮の首に腕をかけて、今度は俺が引き寄せる。
唇が重なったと同時に蓮の腕が背中に回されて、ぐっと抱きしめられた。
ちゅっ、ちゅっ、と音を立てて何度もキスを繰り返していくうちに段々と濃厚になっていく。
どちらからともなく舌を絡め合う。息が上がって少し苦しくなっても、俺も蓮もなかなか止められなかった。
どうやら、どっちもお互いとのキスが好きらしい。
途中でそういえばここ控室じゃなかったか? という思考が掠めた頃、外からドンドンとノックというよりは叩く勢いの音が聞こえてきて。
ついでに深澤の「そろそろ入るぞこのバカップル!!」という声も聞こえて蓮と2人で笑い合った。
「続きはまた後でしようね」
そう言って微笑んだ蓮の表情があんまりに艶っぽくて。
頬が赤くなるのを自覚しながら、心の中では『その続きってどこまでだよ?!』と思わず突っ込んでた。
まあね、うん。俺も大人だし、蓮も立派な大人で男だからな。
その日のうちには隅から隅まで、美味しく頂かれましたよ。
それはまた、別の話ってことで!!
前回上げたお話が重めのテーマだったので、今回はラブコメを目指してみました
いやだって、めめさくが素でラブコメみたいなことしてるからw
自分から抱き寄せておいてさっくんがキス待ち顔したら放り投げるって何? オタクの妄想を軽々超えてくるってどういうこと!?
そして『これ本当にちゅーしちゃったらどうなるんだろ』からこの話が出来上がったので、オタク転んでもただでは起きませんw
ちなみに作中のいわふかの痴話喧嘩と、だて←あべ片想いは後々アナザーストーリーで形にしようかなぁと思ってます
いつになるか分からないし、需要があるのかも分からないですが
コメント
7件

ずっとずっとめめさくが可愛すぎて幸せな気持ちになりました☺️💕 ありがとうございました
