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『アンコの家の前で…』
ぷー太郎「兄さん。ぼくと同じ時代に
居るんだったら、なんで知らせて
くれなかったの?兄さんなら簡単に
見つけられたはずでしょ?」・
イカリ気味で兄(れお助)に言った
れお助「飛んだ、その日に見つけたぞ。
」・弟(ぷー太郎)に答えた
ぷー太郎「えっ?」
れお助「保護者(アンコ)と幸せそうに
暮らしていたし。それに、タラシとか
いう友達も出来たみたいだから、
ほっといたんだ。」
ぷー太郎「あれは、友達じゃない…。
」・うつむいて言った
れお助「オレは、イヌダマのことが
気になっていたから、星間転移装置を
作って、そこへ飛んでみた。」
ぷー太郎「・・・・・。 」・顔を上げた
れお助「そうしたら、見事に
放射線まみれで、慌てて戻って
きちゃったよ(笑)。」
マイコ「笑いごとでは、ありません!!
もし、地球が、そうなったら、
どうするつもりですか!!」・れお助に
向かって言った
れお助「おっ、おう…。」・マイコを
見て、たじろいだ
ぷー太郎「ちきゅう?」・マイコを
見ながら、首をかしげた
れお助「しかし、ぷー太郎と一緒に
暮らしたかったけど、イヌダマが
あれじゃなぁ…(悩)。」
ぷー吉「ゴニョゴニョ…。」・れお助に
耳打ちをした
れお助「ほう。そんなことが…。」
ぷー太郎「?」・兄を見た
れお助「お前。ぷー吉を抱いたのか?
しかも、テントの中で。」・弟を見て
言った
ぷー太郎「ちょっ(慌)!?」
ぷー吉「ゴニョゴニョ…。」・れお助に
耳打ちをした
れお助「酔った、ふたりが寝てるのを
横目に。」・耳打ちされながら言った
ぷー太郎「兄さん(恥)!!」
ぷー吉「すごかった。」・ぷー太郎に
言った
ぷー太郎「お前はダマってろ(怒)!!
」・ぷー吉に向かってハタく仕草をした
れお助「そういえば、クマの
ヌイグルミがないと眠れなかったっけ。
昔から、そうだったからなぁ(笑)。
」・弟のことを言った
ぷー太郎「もう。兄さんに余計なことを
吹き込むんだから…。」・下を向いた
マイコ「・・・・・。」・ぷー太郎を
見て、ほほえんだ
アンコ「あらあら。皆さん、お揃いで。
」・手さげカバンを持ち、森の方から
歩いてきた
語り手「ぷー太郎たちは、アンコの方を
見た。」
マイコ「ウチの子が、お世話に
なってます。」・アンコに頭を下げた
アンコ「ぷー太郎くんの
飼い主さんですね。これは、ご丁寧に。
」・こちらも頭を下げた
ぷー太郎「いい加減にしてよ!!!」・
ふたり(アンコとマイコ)を怒った
れお助「お前も大変だな。」・
そう言いながら、弟の肩に 右前足を
乗せた
ぷー太郎「・・・・・。」・兄を
見ている
アンコ「そうだ!ポイット村で、
たくさんのニンジンを買ったんです。
よかったら、みんなで食べません?」
れお助「いえ、結構です。」・アンコの
提案を断った
語り手「れお助は、ニンジンが
苦手なのだ。」
アンコ「そう言わずに、どうぞ(笑顔)
。」・れお助の、ほっぺに、ニンジンを
グリグリ押しつけた
れお助「いや、ホントに結構ですので…
。」・グリグリされながら言った
『昼食後…』
れお助「ニンジン嫌い、ニンジン嫌い…
。」・ブツブツと言ながら、お城の
廊下を歩いている
ぷー太郎「兄さん。イヌダマのことを
ほとんど教えてくれなかったから、
世界が変わったことに気づかなかった。
」・兄の前を歩きながら言った
マイコ「いつも、ふたりだけで生活を
してたんですか?」・隣の、ぷー太郎に
訊いた
ぷー太郎「うん。兄さんが廃材工場から
こっそり、ひろってきて、発明品を
作る。それを売って、食料を
調達するから、ぼくは、本を読んだり、
あまりモノで、ちょっとした発明品を
作ったりと…。」・マイコに答えている
マイコ「それじゃあ、世間知らずに
なるのは当然ですね。」
ぷー吉「見聞が広まって、よかった。
」・ぷー太郎の頭の上に居る
ぷー太郎「それよりも、ぼくの
頭から、おりろ(怒)。」・前を
向いたまま言った
ヒミコ「マイコ。呼びだしちゃって、
わるいわね。」・前方から声をかけた
マイコ「いえ、どうせヒマですから
(笑顔)。」・立ち止まって、ヒミコに
応えた
ヒミコ「古代の、ぶっ飛び船の所在が
わかりそうなのよ。それで、あなたは、
その当時の文字が読めるのよね?」
マイコ「はい。」
ヒミコ「一緒に書庫へ行って
くれないかしら。そこなら、古い書物も
あるし、見つかると思うわ。」
マイコ「いいですよ。」
ヒミコ「よかった。さっそく行きましょ
(喜)。」・手を合わせた
マイコ「ということなので、私は、
これで…。」・ぷー太郎に頭を下げた
ぷー太郎「あ、うん。」マイコを見た
語り手「マイコとヒミコは、書庫へ
向かった。」
ぷー太郎「さて、ぼくたちは…。」・
振り向いて、兄の方を見た
語り手「しかし、姿は、なかった。」
ぷー太郎「兄さん?」・周りを捜す
ぷー吉「ぼくの頭の上。」
語り手「ぷー太郎の頭上に、ぷー吉が
居て、その上に、れお助が居るのだ。」
ぷー吉「ワンコ3兄弟。」
れお助「ニンジン嫌い、ニンジン嫌い…
。」・ブツブツと言っている
ぷー太郎「・・・・・(固)。」
『書庫で…』
マイコ「こういう文字の書物を
探してください。」
語り手「日本語で『ナリトシは馬鹿』と
書かれたメモをヒミコに見せた。」
ヒミコ「わかったわ。」・本棚の方へ
向かった
『しばらくして…』
バウロ「ヒミ!れお助と発明品で勝負を
したんじゃが、いっこうに勝てん。
なぐさめてくれ!」・扉を開けて、
その方に言った
ヒミコ「5分以内に、腕立て伏せを
1万回すれば、考えてもいいわよ。」・
本を開いて、それを見ている
『しばらくして…』
ワルサ「おい!ぷー太郎のヤツ。オレが
更生したと言っても信じてくれんのだ!
」・扉を開けて、ヒミコに訴えた
ヒミコ「大丈夫よ。私は、あなたの
ガンバリを見てきたから。」・本を棚に
しまった
『しばらくして…』
ぷー吉「まったくぅ!まったくぅ(怒)
!」・扉を開けて、はたくような仕草を
2回した
マイコ「あなたは、マネをしなくて
いいんですよ。」・本を見ながら、
やんわりと、ぷー吉に言った
ぷー吉「ふえ?」・マイコの方を見た
『その後…』
マイコ「ありました。首都ウットリの
西側の山奥です。」・机の上で、本を
開いている
ヒミコ「そう。今日は、もう遅いし、
明日、出発しましょう。」・机の上の
本を片づけ始めた
マイコ「えぇ。」・イスから、
立ち上がった
ヒミコ「それと、マイコは、
泊まるところは、あるの?」・その方に
訊いた
マイコ「いえ。」・本を片づけている
ヒミコ「だったら、私の家に来ない?
パパは、どうせ宿舎の方だと思うし。
」・片づけながら、マイコに言った
マイコ「女子会ですか?嬉しいです!
」・満面の笑みで、手を合わした
『一方、ぷー太郎たちは…』
クロム「極秘の研究所を新たに
設けたいと思ってね。今からだけど、
行ってくれるかい?」・ぷー太郎に
言った
ぷー太郎「えっ!?今から?」
クロム「場所は、悪意の、よどみ。
頼んだよ。」・そう言って去った
ぷー太郎「・・・・・。」
れお助「悪意の、よどみ、って?」・
隣のバウロに訊いた
バウロ「ここから南東へ行ったところに
ある砂漠地帯のことじゃよ。
ウッカリ砂漠とは、山をはさんで東西に
あることから、その、ふたつは、
繋がっている、と考える学者も、
おるようじゃ。」・れお助に説明した
れお助「ふ〜ん。」
バウロ「それと、悪意の、よどみは、
危険区域じゃから、ワープ装置での
移動は、できん。近くのコマメ島から
舟で上陸するのが望ましいじゃろう。」
れお助「わかった。ぷー太郎、行くぞ。
」・うなずいてから、弟に言った
ぷー太郎「えっ!?たった今、危険な
場所だって…。」・兄を見た
れお助「それを調査しろ、ってことじゃ
ないか?お前に頼むくらいだから、
たいしたことないだろ。」・ぷー吉を
連れて歩きだした
ぷー太郎「でも…。」・うつむいた
れお助「それに、あの国が、
どうなっか、少し気になるし。」・
廊下を歩いている
ぷー太郎「兄さん…。」・その方を見た
ワルサ「もし、危険だと判断したら、
すぐ合図を送れ。ドッヂデーモ号で
駆けつける。」・ぷー太郎に言った
ぷー太郎「ふん!」・そっぽを向いて、
歩きだした
バウロ「おぬし。とことん嫌われて
おるの。」・ワルサを見た
ワルサ「時間が掛かることは
承知している。」・腕を組んだ