目をソッと開ける。
ゆっくりと体を起こし辺りを見渡す。
『……あれ、?…私、……?』
窓辺に置いてあった筈の花瓶は跡形もなく消えていた。
『え…は……?どういう事…』
スマホで日付を確認する。
『10月、10日…あれ、確かまふゆのおかあさんが突撃してきた時は11日だったわよね…』
『……って事はあれは夢だったの、!?』
私は急いでベッドから降り、廊下へと飛び出す。
奏の病室の前に着くとコンコンと強くノックをし、扉を勢いよく開けると__
『……え、?』
そこには床に倒れている奏と絶望の目をしたまふゆが居た。
『え、何…何で……ぇ、?』
脳が状況を処理出来ていない儘奏に近付く。
『ねぇ、大丈夫!?』
『奏、!起きて!何があったのよ…!』
すると苦しそうな顔をしながら奏は私の後ろを指さして__
「え”な、うし、ろ……」
『……え、?』
コメント
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あー…(察)
ま、ふゆ、、?
え…え、??