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memi(めみ)
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浴室に入った仁人はやはり違和感を感じた。
洗面所の電気をつけた瞬間、やはり妙に眩しく感じたのだ。
そしてそれはすぐに落ち着いた。
なんだこの感覚。
とりあえずシャワーを浴びようと浴室に入りお湯を出す。
そう言えばこの耳って普通に洗っても大丈夫なのか?
洗ってみるか…
やってみるしかないと、一旦シャワーを体に浴びるとそのまま頭に被せた。
「っぅう…」
途端に肌がゾクゾクするような感覚に襲われる。
猫耳だからか、水もお湯も肌が敏感に感じ取ってしまっているようだ。
やばい、これ嫌だ。
反射的に頭からシャワーヘッドを外す。
まずいな。猫化が進んでるってことか?
取り合えず体にさっとお湯をかけてボディソープで綺麗にすると、急ぐように浴室を出た。
「…ありがとう、すっきりした」
何となく敏感になっていることを悟られたくなくて自然を装ったが、勇人の眼には違和感の塊に映った。
「おう。もう遅いし寝るか」
「う、うん」
そう言えば寝るところどうしよう、と思ってソファーを見ると十分な広さがある。
「俺ソファーで寝るわ。十分寝れそうだし」
そういってソファーに向かおうとした瞬間、ぐいっと腕を引っ張られる。
「うわっ」
「遠慮すんなよ。ベッドめちゃめちゃ広いから大丈夫」
「へ?大丈夫って、」
そのままぐいぐいと寝室に連れていかれ、ドアを開けると一人にしては明らかに大きすぎるサイズのベッドが部屋を占領していた。
「…お前これ何サイズだよ」
「すごいっしょ。キングよりでかいらしい」
へへ、と何を照れているのか分からないが、「いや、けど男二人はさすがに…」と遠慮気味な仁人に勇人はさらに続ける。
「なんで?何か異変があったときにすぐ気づけた方がいいだろ」
的を射た言葉に仁人も何も言い返せなかった。
ただ、神経が過敏になっている状態で誰かと距離を詰めるのは怖かったので、できるだけ端の方を確保して寝ることにした。
コメント
1件
シャワーの感覚が過敏になっている描写が生々しくて、猫化が着実に進んでるんだなと実感しました。勇人が「異変があったときにすぐ気づけた方がいい」って言うのが、理屈では正しいのに妙にドキドキするのは私だけでしょうか。遠慮がちに端っこで寝る仁人の心情が可愛くて、今後の展開が楽しみです。