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こんにちは!
WT様の軍パロ書きました!
下手ですけど、読んでくださるとありがたいっ!!
⚠軍パロです⚠
⚠WT様のお名前をお借りしてます⚠
⚠暴力組要素あり⚠
⚠微BL⚠
では、OKの方はどうぞ!
〜br視点
歓声と悲鳴と怒号と。
色々な声が混ざり合わさって、まるで下手な合唱みたい。
僕は戦場が嫌い。
嫌いな音。匂い。色。それしかない。
そして、大切な人が傷ついてしまうから。
「……シャークん」
城内の医務室の扉を開けて、僕はまた大きなため息をついた。
医務室の中、ベットの前に設置された椅子には、医療隊隊長のきんときが座ってる。そして、その目の前のベットの上には、僕の大好きな恋人、シャークんが座っていた。
「また無理したの?」
声をかけながら医務室に入って、きんときの横に立つ。
彼は、上裸になっていた。右肩から左脇腹の辺りにかけてグルグルと巻かれている包帯が目を引く。
彼の真っ白な肌は、所々が赤くなっていて、痛々しい。
「今日は何の仕事?」
shk「……城内侵入」
彼が弱々しく答える。僕の怒っている気配を感じたんだろうか。
彼、シャークんは、この白尾国の戦闘軍隊 第1部隊の隊長でありながら、密かに国内や国外からの依頼も単独でこなしている、凄腕戦闘員。僕も、第2部隊の隊長をやってるから分かるけど、隊長ってすごく大変。ただでさえ忙しいのに、単独任務もこなしているシャークんは、本当にすごいと思う。
でも、無理はしないでほしい。
そして、今回は僕、ものすごく怒っています。理由は、きっと きんときは知ってる。
「シャークん、その頬の傷、どうしたの?」
そう、シャークんの左頬には、ガーゼが貼ってあった。怪我したってこと。
shk「…油断した。殺さず捕らえようとしたら、反撃されて、ナイフで……」
そこまで言って、シャークんは口を閉ざした。そこから先は、言われなくても分かるけど。
前にも、シャークんは顔に傷を作ってきたことがあった。
彼は痛覚が麻痺しているため、痛みをあまり感じないらしい。
医務室に行って、きんときに指摘されるまで、頬にできたナイフの切り傷に気が付かなかったそうだ。
その時に、僕はシャークんをちょっときつく叱った。シャークんの顔に傷をつけたくなかったし、自分の顔は大事にしてもらいたい。シャークんは、すごく可愛いから。
それで反省したのか、シャークんは以来顔に傷は作ってこなくなった……はずだったんだけど。
「顔に傷は作るなって、僕あれほど言ったのに、また作ってきたの?」
shk「ごめん…」
小さく謝るシャークん。
すると、きんときが僕を見上げて話しかけてきた。
kn「でもさ、シャークんは悪くないよ。シャークんの顔に傷つけた、相手が悪い。ね?だからあんまり怒んないであげてよ。シャークん、落ち込んでたんだから。」
そうだったの?落ち込んでるのは、僕が叱ったからだと思ってた。
僕はシャークんの方を向いた。
シャークんは、俯いて黙りこくっている。
そんなシャークんの、小さな頭を、僕は優しく撫でた。
「ごめん、そうだよね。シャークんは悪くないもんね。」
shk「いや…油断した俺も悪いし。ぶるーくが謝ることじゃないよ。」
シャークんは相変わらず静かに答える。悪いことしたな、と思いつつ、きんときに目を向けると、きんときは知らん顔で椅子から立ち上がった。
kn「あとはお二人でどーぞ。俺は退室するんで。」
そう言うやいなや、きんときは医務室を出て行った。
「……シャークん?」
沈黙が気まずくて、シャークんに声をかける。すると、シャークんはひょこりと顔をあげて、首を右に傾けた。上目遣いがエグい。
shk「何?」
仕草の1つ1つがあざとすぎて、僕はいつもキュンキュンさせられてるんだけど。
シャークんのテンションが戻りつつあることに安心した僕は、シャークんを抱きしめてベットに倒れ込んだ。
shk「んぇ…ぶるーく?」
「あ゙〜〜〜〜〜、もう!!」
僕が大声を出したことに驚いたのか、腕の中で小さな体がビクンッと跳ねる。
「シャークんってばほんとにさぁ〜〜!怪我しないでほしいんだよ、僕は!」
shk「それはごめん…」
「いいけど!でも、自分のことは大事にしてね??他のことは自分の次でいいからね!」
shk「それはできねぇよ。仲間が1番大事だよ。」
ほんと、シャークんは優しすぎるんだから。
それは言わないで、代わりにシャークんをぎゅっと、強く強く抱きしめた。
nk「ぶるっくー?」
「はぁい?」
部屋でくつろいでいると、突然扉をノックされて、Nakamuの声が聞こえてきた。
軽く返事をし、扉を開ける。
「Nakamu?どしたの?」
nk「あのさ、新しい任務?っていうか、ちょっと違う国に混ざって戦ってきてほしいの。」
「え、どこ?」
基本、国と国は仲良くしない。皆が敵。でも、平和条約を結んでたり、姉妹国だったりすると、それは流石に仲良くする。
ちなみに、白尾国は合計4つの国と平和条約を結んでて、関係がすごく良好。
多分、その中の1つだと思う。
nk「今回は、運営国からの依頼。」
運営国は、らっだぁさんが王様の、主に人外の住む国。周りの国からは恐れられてあんまり攻め込まれないんだけど、今回は何故か依頼が来てる。
「なんで?幹部4人とらっだぁさんでなんとかなるでしょ?」
nk「今回はちょっと厄介だから、応援要請が来てるの。」
「……外部からってこと?」
nk「そ。」
僕たち5つの国(他にもいくつかあるけど)は、ある大陸に固まっている。“外部”って言うのは、大陸の外の国のこと。中には文明がすごくすごく発展してるところもあって、人外の能力を封じ込めることのできる武器を持ってる国もある。
多分、今回はそこから攻め込まれてるっぽい?
「いいよ。けど、僕1人じゃ流石に無理があると思うんだけど。」
nk「そりゃ1人では行かせないよ?wシャケと一緒に行ってきて。」
「え、シャークん?」
nk「うん。どした?」
正直、少し驚いた。だって、シャークん今週は任務で予定がびっちりって言ってたから。
「その…任務は?」
nk「あー、きんときに代わってもらった。」
「あそぉ…。」
別にいいんだけど。僕は、Nakamuからもろもろ説明を受けて、シャークんを呼びに行った。
「シャークん?いる?」
shk「いるよー」
「入って平気?」
shk「うん」
扉を開けると、シャークんが僕を出迎えてくれた。
shk「スマイルから聞いたよ。運営さんとの任務でしょ?」
「そう!明日出発だから、準備してーって声かけに来たんだけど…スマイルから聞いてたんだ。」
shk「うん。ついさっき来たよ。」
「そっか。じゃ、僕戻るね。準備終わってないし。」
僕が部屋から出て行こうとすると、シャークんがぐっと腕を掴んできた。
「何?シャークん。」
shk「……俺、もう無理しないから。だから、ぶるーく…」
そこで一瞬、シャークんは口をつぐんだ。
でも、すぐに顔をあげて僕を見つめてきた。
shk「危なくなったら守ってね。」
「ッ…!」
拍子抜け。シャークんがそんなこと言うなんて。でも、すぐに僕は微笑んだ。
「当たり前じゃん」
シャークんはそれを聞いて、嬉しそうに笑った。
一旦きります。
思ったよりも長くなっちゃった。
では、また次回で!