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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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私は目覚ました。時計を見ると8時間半。

冷たい床の上だった。

小さい格子の窓から微かに光が入った気がした。

でも、気のせいだったらしい。

見てみても格子からは何も入ってきていなかった。

その代わり檻の中の電気がついていた。

とても僅かな光なので廊下の電気が無駄に眩しく感じた。

私はやっと体を起こしてゆらを探す…までもなかった。ゆらはベッドから私を見下ろしていた。

「昨日のはなんだったのか言ってください。」

私がそう言うと気だるそうにゆらは答えた。

「毎晩夜になると現れる変なやつ、私にもよく分からんのよ〜」

いつもと変わらない。あんなことがあったのに、

「あ、朝ごはんが来るよ〜」

そう言われて檻の外を見るとぽっちゃりしてオーバーオールを来ている人がカートを押して朝ごはんを持って来ていた。

ゆらはその人にありがとうと言って貰っていた。私もお腹が空いたので真似をして朝ごはんを貰った。ご飯に味噌汁に目玉焼き。

The 普通.

でも、もっと酷いものを想像していた私にとっては凄く美味しそうに見えた。

ふと気がついた目玉焼きの皿の下に何ががある。皿を触るとカタカタと揺れて音が鳴る。私は皿を持ち上げてみた。

飴がひとつ。

不思議に思ってゆらに聞く。

「飴があったんですけど何か知ってますか。」

ゆらは口をもぐもぐさせながら言った。

「あぁ〜黒いヤツに捕まると朝ごはんと一緒に渡されるんだよ〜私もあるよ〜あ、っていうか言ってなかったっけ」

「何がですか。」

「ここでは毎日飴を食べるんだよ〜何故なのかは分からないけどね〜食べなかったら飴を増やされる」

「変なルールですね」

「あんたの飴もあるよ〜」

小さい机にあったビンを揺らして言った。

「いつの間に」

「ほんっと不思議だよ〜ここは」

ますます謎が深まってしまった。

(今日は情報収集してみようかな)

そう考えて飴を食べた。

なんとも言えない味だった。

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