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Episode 9――試合終了後。
作戦室。
『ROUND終了。黒瀬隊、一位』
モニターの表示が切り替わる。
三上がソファへ倒れ込んだ。
「疲れた……」
「お疲れ様です」
黒瀬はいつも通り静かだった。
奈央が端末を操作する。
「でもかなり良かったですね」
「まあ点は取れたしな」
三上が言いながら、 リプレイ画面を開く。
そこには、 さっきの戦闘。
ハウンド。
グラスホッパー。
カメレオン。
再奇襲。
観戦席がざわついていた場面が映る。
「いやこれほんと嫌だな」
三上が真顔で呟く。
「相手視点ストレスすごそう」
「でもハウンドはやっぱり面倒ですね」
黒瀬が画面を見ながら言った。
「シールド強制されるので」
「最近ほんと増えたよね〜」
水瀬がのんびりジュースを飲む。
「黒瀬くん対策」
奈央も頷く。
「レーダー確認かなり徹底されてましたし」
「まあ最近露骨ですしね」
黒瀬は苦笑する。
以前なら、 もっと自由に動けていた。
だが今は違う。
奇襲を警戒される。
消え方を見られる。
ハウンドも飛んでくる。
それでも。
「でも今日の新しい動きかなり良かったんじゃね?」
三上がモニターを指差した。
グラスホッパー横跳び。
そのまま消える場面。
「あれ遊真の真似か?」
「参考にはしました」
黒瀬が小さく頷く。
「まあ流石にあそこまでは出来ないですけど」
「十分嫌だよ」
三上が即答した。
「消えたと思ったら横いるの怖ぇんだわ」
「結構レーダー見ますしね皆さん」
黒瀬が静かに言う。
「確認する瞬間、少し止まるので」
「あー……」
三上が嫌そうな顔をした。
「そこ狙ってんのか」
「割と」
かなり黒瀬だった。
その横で、 水瀬がのんびり口を開く。
「でも今日かなり見られてたよね黒瀬くん」
「まあ対策されてますし」
「それで普通に点取るのズルいよね〜」
「何だかんだ取るんだよなぁ……」
三上が深くため息を吐く。
そして。
少し笑った。
「……やっぱうちのエースだわ」
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み ん と