阿「わっ、桜綺麗……」
玄関のドアを開けて外に出るとひらひらと風に吹かれながら舞い踊る桜吹雪。
この季節は好きだけど少し苦しくなる。
なんせ、俺の好きだった人の好きな季節だったから
阿「もうあれから1年が経ったんだ……早いなぁ」
深「あっべちゃーん!ってまた見てるの?」
阿「あ、もう勝手に覗き見しないでよ」
深「ごめんってば、笑」
阿「……忘れられないんだよ、どう頑張っても」
深「ね、あのさ」
佐「ふっかー!あべちゃん!おはよ!」
深「おわ!お前うるせぇな!」
阿「わぁ!びっくりしたぁ!」
佐「にゃはっ、あ!桜咲いてんじゃん!」
阿「ね、綺麗だよねニコッ」
佐「うん、すっげぇ綺麗」
桜の花びらと同じ髪色の彼が俺はずっと好きなんだ。
でも1年前デビューが決まってから俺たちはグループの為にも今後の仕事の為に別れようって決めてお互いのためって自分に言い聞かせて別れたんだ。
でも別れてからもずっと好きだし、日々その気持ちはますばかり。
そんな気持ちを唯一の同期であるふっかに相談してるんだけどいつも答えが出て来ないんだよね
阿「なんか答えのないテスト問題解いてるみたい」
深「また難しい例え」
渡「もういっその事付き合えば?」
阿「……無理」
深「んな事ないって笑」
渡「んだよ弱気だなぁ」
阿「そんな翔太もだてさんの前では弱気じゃん」
渡「俺はいいんだよ!」
深「まぁまぁ、んで、本当にこのままでいいの?」
阿「…それは嫌だけど佐久間はもう俺の事好きじゃないと思う」
なんて思ってもない言葉を口から出すたびに涙が出そうになる。
そんな気持ちに蓋をするように手に持っていたジョッキを一気に体に流し込んだ。
………………………………………………………
佐久間side
佐「おはよ、ひかる」
岩「ん、はよ」
佐「……今日YouTube撮影だけだっけ」
岩「確かそうだったかも」
相変わらず朝が弱いひかると事務所のエレベータであってそのまま一緒に楽屋に向かう。
自分たちの前にふっかと阿部ちゃんが歩いてて窓から見える桜の前で何やら話をしているようだった
佐「……あ、あべちゃんと、ふっかだ」
岩「ん?ほんとだ……何見てんの……桜か」
佐「まだ好きなんだ……」
岩「…それは佐久間もでしょ?笑」
佐「それは、そうだけどさ……相手は違うかもじゃん」
岩「……そうかなぁ?」
佐「とりあえず、挨拶してくる!」
岩「ん、行ってこい笑」
ずっと別れてからも阿部ちゃんの事嫌いになったわけでもない、なんなら好きが増してくばかりでどんどん綺麗になっていく阿部ちゃんが誰かに取られないか心配で心配で仕方のない毎日。
いい加減寄りを戻せなんてひかるたちに言われるけどそんな勇気なんて持ち合わせてないし…………
佐「どうしたらいいんだよ」
岩「だからそのまま伝えろって」
目「うじうじしてたら取られちゃいますよ?」
佐「ん"〜わかってんだよ!!!」
岩「目黒の言う通りだな」
佐「でもさ、阿部ちゃんも好きな人いるかもだし」
佐「それに俺の事好きじゃないと思う…」
岩「……はぁー、、、」
目「佐久間くん、だからそれは、」
佐「うぅっ、、生ビールもう一個!!」
岩「……はぁ、あんまり飲み過ぎんなよ」
案の定次の日飲みすぎたおかげで頭はガンガンする中いつも通り仕事があった俺は二日酔いに効く薬を飲んで家を飛び出した。
楽屋に着くともうすでに阿部ちゃんの姿があって思わず2人きりの状況に心の中でガッツポーズを決めた
佐「お、おはよ!」
阿「あ、おはよ佐久間ニコッ」
佐「…朝早いね、それ勉強道具?」
阿「うん、昨日飲んで家で勉強できなかったから」
佐「ふーん、……誰と飲んだの?」
阿「ふっかと翔太達だよ?佐久間も飲んでたんでしょ?」
佐「ひかるから聞いたのか……笑」
阿「ふふっ、うん」
相変わらずあの頃と変わらない笑顔をむけてくれるあべちゃんの姿を見たらこのチャンスを逃しまいと思わず手を掴んで食事に誘っていた。
佐「……ぇ、あ、あのさ!」
阿「え?どうかした?」
佐「ごっ、ご飯!ご飯一緒に行こう!」
阿「‼︎」
佐「阿部ちゃんの都合のいい日でもいいし、その、すぐじゃなでも大丈夫だからっ、」
阿「……すぐがいい、、今日の夜とか空いてる?」
佐「…空いてる!じゃあ、今日ご飯行こっ、」
阿「わかった、……たっ、楽しみに、してる!」
佐「ぁ、あべちゃん、あのさ、」
向「おはようさんやで〜‼︎って、2人とも何してるん?」
佐「お、おはよ!なんでもないよ!」
阿「おはよう、普通に話してただけだよ」
向「そ?ならええけど…ってさっくん顔赤ない⁇」
佐「え⁈ちょ、お手洗い行ってくる!」
向「ちょ、待ってや~!俺も行きたいねん!」
深「……おはよあべちゃん」
阿「おはよ…………」
深「…耳真っ赤だよ?笑」
阿「……言わないで///」
…………………………………………………………
佐「俺ウーロン茶ください」
阿「俺ビールで……って俺だけ飲んでいいの?」
佐「だって車だからニコッ気にしないで」
阿「そう?なら遠慮なく笑」
久しぶりに2人で来たご飯屋さん。
個室のあるご飯屋さんで昔はよく来た思い出の場……
まさか佐久間からご飯に誘われるなんて夢にも思ってなかったから何話したらいいんだろ、、、緊張するな、、
「こちら生ビールと烏龍茶です!」
阿「あっ、ありがとうございます!」
佐「ありがとうございます~!」
阿「とりあえず乾杯……しよっか」
佐「ん、そうしよっか乾杯!」
阿「乾杯……!」
乾杯したビールを一気に飲み干して一気にふわふわし始める身体。
この状態なら素直に佐久間と話すことができるかな……
なんて思いながらもう一杯俺はお酒を頼んだ。
佐「阿部ちゃん、大丈夫?顔真っ赤だよ?」
阿「ん~、、らいじょーぶ、」
佐「もー、なんでお酒弱いのに一気に飲むかな」
目の前でとろんとした目で顔は赤くほてって呂律の回らない言葉を発している阿部ちゃん。
こんな姿を見せられて手を出してない俺を褒めて欲しいよ
阿「……さくま、?」
佐「ん?なにあべちゃん」
阿「……さくまは、もう、俺の事好きじゃない?」
佐「ぇ、?」
阿「おれは、……ずっと、好きだよ、」
佐「あ、あべちゃん、⁇」
まさかの爆弾発言を残してそのまま寝てしまった阿部ちゃん。
酔ってはないけど顔が熱くなるのが自分でもわかるくらいきっといま真っ赤なんだろう
起きる気配のない阿部ちゃんを抱えて俺は自分の家に車を走らせた。
佐「……あべちゃん家着いたよ」
阿「ん、、んぅ、?」
佐「っても俺の家だけど……って、阿部ちゃん⁈」
阿「さくま、あついっ、、、ぬがしてっ、」
佐「ちょっ、目のやり場に困る」
さっきまで着ていたであろうズボンから上着を脱いでそのままベットで眠り始める阿部ちゃん。
いくら、いくら俺が相手だからって無防備すぎるその姿におれは気がついたら覆い被さるような形になっていた
佐「……阿部ちゃんが悪いんだからね」
……………………………………………………
「ふぁッ……んッ、」
なんだろ、身体が熱い……
さっきからふわふわとする頭で夢なのか現実なのかわからない、でも知ってるこの感じ。
「やッ、あぁッ……んぅっ!……まっ、」
やたらとリアルな感触に目を覚ますと上半身と下半身を露出している俺とそんな俺の上に覆い被さるような形になり胸の突起を口に含みながらニヤッと俺のことを見つめる佐久間
阿「……ぇっ、?まって、佐久間⁇」
佐「ようやく起きた?」
阿「待っ、何してっ、ひぁッ!」
佐久間の指がスルスルと蕾のところに伸びてきてそのまま中をほぐしてくる。
忘れてた快感が一気に襲ってきて酔いも覚める勢いだ
佐「ここ、最後にしたの随分と前だからよく解さないとでしょ?」
阿「やらっ、あッ!んぁッ!さくまっ、だめだからっ、!」
佐「こんだけ求めといてよく言うよ、ほらもう3本も入るよ?」
阿「やぁっ……、さくまっ、だめだからっ、」
佐「……もう挿れてもいいよね、?」
阿「…さくまっ、戻れなくなるっ、」
佐「……俺が責任取るからっ、!」
あべちゃんの細すぎる腰を掴んでゆっくりと挿入していくとぴくぴくとナカをうならしながら反応してくれる
阿「ッあ”‼︎……んあぁッ!」
佐「はぁっ、阿部ちゃんっ、全部入ったよ……わかる?」
阿「ん、ッ……ここまで、入ってるっ、」
佐「…………」
阿「ん”ッ!ちょ、大っきくしないでよ!」
佐「さすがに無理があるって!」
阿「ひゃッ!だっ、だいすけっ、ぎゅーしたい、っ!」
両手を必死にコチラに向かって伸ばして涙目で要求してくる姿にぎりぎり抑えていた理性はとっくのとうに無くなってて抱きしめると同時に腰の律動を早めた
阿「あッ!やっ、待っ、激しっ!」
佐「亮平っ、好きだよ……‼︎」
阿「っ、おれも、すきっ、らいすきっ、‼︎んぁッ!」
佐「あはっ、もう呂律回ってないじゃん」
阿「だいすけ、ッもっ、いっちゃっ、あぁッ!」
佐「いいよ、一緒にいこっ、」
阿「ぁッ!……~~~ッ‼︎」
佐「ハァ……ッ!……亮平、?大丈夫?」
阿「ん、ッ……だいじょぶ、、」
佐「ちょっと待ってて水取ってくるよ」
阿「……ん、」
水をとりに行くついでにきっと湯船に浸かるだろうと思い浴槽に水を溜めておく。
寝室にもどるとよろよろとしながら身支度をし始めているあべちゃんの姿が目に入った。
佐「え、待って、何してるの⁈」
阿「……だって、迷惑かけたし、その、それに、」
佐「迷惑だなんてそんなの思ってないよ?」
阿「でもっ、恋人でもないのに……そのっ、」
今にも消えてしまいそうな彼の腕を掴んで壁まで追いやりそのままキスをする。
溢れそうなほど目を丸く見開き涙目になる彼にありったけの想いをぶつけるんだ
阿「さ、佐久間っ、⁈……、」
佐「俺は、タイミングは最悪かもだけど亮平とまたやり直したい!そう思ってる……、」
阿「……ぇ、」
佐「別れてからもずっと忘れた時はない、むしろずっと好きで、堪らなくて俺だけのものにしたかった!」
阿「そんなの、俺も、俺も一緒だよ」
佐「阿部ちゃん、いや……亮平俺とまた付き合ってくれませんか?」
阿「……はいっ、もちろん!」
…………………………………………………………
佐「亮平それとって〜」
阿「もー、自分で取りなよね」
向「…………なぁなぁふっかさん照兄2人とも前からあんなやったけ?」
深「ん~?あんなだったよ?」
向「ほんまに?なんか距離近ない?」
岩「基本みんな近いだろ」
向「せやけどさぁ~?」
やっていくら俺たち仲がいいとはいえいちいち移動するためでも腕組んだりバックハグしてたりする?
めめにやったらこないだはっ倒されたで???
渡「ま、ようやくって事だよな」
深「そ、ようやくだから」
向「ふーん?」
阿「あ、大介今日ご飯食べにくる?」
佐「え!いいの⁈なら俺の家で食べようよシャチとツナも待ってるよ」
阿「ふふっ、久しぶりに会えるの楽しみだなぁ」
佐「2人ともね亮平の事ママだと思ってるからね笑」
阿「じゃあ大介はパパだね」
佐「…………俺が、パパ……‼︎」
阿「あれ、大介?どうしたの?」
渡「なぁあそこのバカップルは置いといて飯行かね?」
深「あり~」
宮「あれ、翔太今日はご飯食べにこなくていいの?」
渡「え!いく!食べにいく!」
岩「ふっかは俺とご飯でしょ?ほら行くよ」
深「あれ、そうだったけ?」
向「めめ~、ご飯いこーやー!」
目「え~、たまには康二のご飯食べたいんだけど」
向「ええで⁈え、むしろええの⁈」
ラ「はいはーい、僕も食べたい!」
向「ええよ!ほんなら3人で買い出し行こか」
目「…………ラウール」
ラ「いくらめめでも抜け駆けはだめだよ?ニコッ」
佐「亮平!早く帰ろ!」
阿「ふふっ、うん!」
end
……………………………………………
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます😭🙇♀️
さくあべカップルがメインのお話は多分初めて?書いたと思うのですが皆様が読んでいて楽しんでくれていたらとても嬉しいです‼︎
また別の物語でオメガバースパロとか学園ものとか書けたら書きたい…‼︎笑
コメント
5件
すごいよかったです!!!
あべさくむっちゃ好きです!!!!!まず阿部ちゃんの薔薇が大好きですw!!!!!めめらうがこーじくん取り合ってる感じもめちゃくちゃいいですね!!めめあべ家族の方も見てるので更新お待ちしております
さいこーでした!! なべだての学園!みてみたいです!