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???「肝試しするわよ!!」???「肝試し?」

???「おぉ!楽しそうだな!」

???「俺も行ってみたいな」

???「…………」


「雨花」、「橙」、「桃時」、「兎白」.、「瑠璃人」は夏休みを迎え、公園でアイスを食べながら集まっていた。


雨花「どうして肝試しなの?」

桃時「アタシたちが行く肝試し場所は、妖怪が住んでて、怪異とかも集まりやすいで有名なのよ」

瑠璃人「待てよ。妖怪たちが住んでるって……もしかして……」

兎白「まさか……」


「「『トウヒガ学園』?」」


桃時「そうよ!」

瑠璃人「でも、ただでさえ怪奇現象が発生するで噂が持ち切りのあの学校に肝試しに行くのか?前に肝試しに行った先輩は、そりゃあもう恐ろしい目に……」

桃時「勇気と無謀を履き違えちゃいけないのよ」

瑠璃人「いやお前のせいでオレたちもその先輩らと似たようなことをすることになりそうなんだけどな」

雨花「でもさ。一つ問題があるよ」

桃時「あー……」

瑠璃人「確かに」

兎白「うーん」


雨花、桃時、兎白、瑠璃人は一点をみつめる。その視線の先には、橙がいた。


橙「ゆ、幽霊……お、お化け……貞子……」

雨花「行かない方が良いんじゃない?こんなに恐がってるのに……」

桃時「そうねぇ……じゃあやっぱり止め……」

橙「大丈夫です!!」

瑠璃人「いや無理すんなよ!」

兎白「そうだ!気にすることない」

橙「いえ!心頭滅却すれば火もまた涼しと言いますし、絶対克服してみせます!」

雨花「どうしてそこまでするの?!」

桃時「別に本当に大丈夫よ?」

橙「いいえ!幽霊を克服する良い機会です!」


橙はガクガクブルブル震えながらも、引き攣った笑顔で拳をかざしながら覚悟を決めようとしている。


桃時「大丈夫なのかしら」

兎白「無理しなくても良いのにな」

瑠璃人「これは恐がってる橙をエスコートできるチャァァンス☆」

雨花「…………」


まぁ好都合かな


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桃時「さてと着いたわね」

瑠璃人「何か夜の学校って怖いな!」

兎白「しかも心霊現象が起こるで有名だしな。うちの学校」

雨花「大丈夫?橙ちゃん」

橙「怖いですけど……大丈夫です!」

桃時「じゃあ入るわよ」


雨花たちは夜の『トウヒガ学園』に入った。


兎白「そういえばこの時間、妖怪たちは何してるんだ?」

雨花「妖怪たちは寝てるよ?寝てる間は気配も姿も消してるからわたしたちには分からないよ〜睡眠状態中は襲ってこないから相当大きな声やら音やら出さない限り問題は……」

瑠璃人「暗くてみえねぇな……あっぶ!」


ガランガランゴロンコロン


橙・桃時「何やってるんです・のよ!!」

瑠璃人「わりぃわりぃ。机と机に置いてあった書類をぶちまけちまったんだよ〜」


ガランガラン!!!!


橙・桃時「瑠璃人さん・瑠璃人…………?」

瑠璃人「そんなお化けよりも恐ろしい目になるなよ〜」

兎白「というか学校の許可取ってるのか?」

雨花「前々から桃時ちゃんから夏休み中学校に行くとは聴いてたから学校行ってるうちに職員室から門の鍵をかっぱらってきたぜ‪☆」

瑠璃人「おい!オレよりももっとやばいことしてる奴いるぞ!?」

桃時「まぁ全ての罪は雨花と瑠璃人に被せるとして……」

瑠璃人「おい!!」

橙「入ってからずっと廊下を歩いてますけど、特に怪しいものはないですね」

兎白「あまりぱっとしないな」

桃時「あっそうだ」


桃時は二ヤーンと笑うと、兎白、瑠璃人を集める。


橙「何ですかね?」

雨花「何だろね?」


桃時の秘密会議開始


桃時「アタシたちで橙のこと少し怖がらせてやりましょうよ!」

兎白「どうしてだ?」

瑠璃人「その方が面白いからに決まってるでしょ!オレは賛成!怖がってる橙みてるだけで可愛いし」

兎白「よく分からないが、俺もやるべきなのか?」

桃時「当たり前でしょ?このままつまらないままで良いの?」

兎白「それは嫌だが……」

桃時「あっでも洒落になる程度でやるのよ?よし解散」


ここまで三十秒


橙「話終わりました?」

桃時「えぇ。終わったわ。」

兎白「今からお前を怖がらせに……」

瑠璃人「バカバカバカ!……よし!引き続き肝試し始めようぜ」

橙「それにしても真っ暗ですね。懐中電灯ないと進めませんよ。普通緊急避難用の看板くらい付いてるものだと想いますけど」

雨花「ここは通常の学校じゃないからね〜」

橙「そうですね。でも危なくないですか?桃時さん……あれ?」

雨花「…………」

橙「と、桃時さんがいない!!」

雨花「兎白くんも瑠璃くんもいないよ〜」

橙「そ、そんな!まさか誰かの呪い!?」

雨花「いや普通に橙ちゃんを怖がらせる……」



「……けて、すけて、」


橙「な、何か声がしましたよ?」

雨花「みんなが脅かしてるんだよ」


「アイアン・メイデンだぞ〜」


橙「ひぃ!」

雨花「いやアイアン・メイデンは拷問道具……」


「マリーアントワネットだぞ〜」


橙「いやぁ!!」

雨花「世界三大悪女……」


「リーサルウェポンだぞ〜」


橙「もう無理です!!」

雨花「凶器のことでしょ」


「ていうか」


「「さっきから怖さの方向性がおかしくない?!」」


橙「こ、こ、こ!」

雨花「橙ちゃん落ち着いて!これ全然幽霊とか心霊系のものじゃないから!!冷静なってよ!」

橙「こ、こ、こ、こ!」

雨花「さっきから「こ」しか言えてないよ?!」

橙「もういやぁぁ!!!!」


橙は走って行ってしまった。


雨花「ちょっと待ってよ!橙ちゃん!」


それを追いかける雨花。


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橙「どこにいても怖い……」

雨花「橙ちゃん」

橙「ひぃ!!……って雨花さんですか。すみません」

雨花「大丈夫だよ。それより橙ちゃん。もう少しで丑三つ時だよ?妖怪たちが起きてくる時間。その時間までにこの校舎から出ないと!」

橙「皆さんはどちらへ……?まさか幽霊にやられてたり……とか……!!!!」

雨花「こんな暗い校舎の中にいるのに人を脅かす余裕があるんだもん。大丈夫だとわたしは勝手に想ってるよ?ていうかこの状況作ったの桃時ちゃんたちだし」

橙「そうなんですか!?なんてことをしてくれてるんですか!?ん?……何か近づいてきますよ……!?」

雨花「ん?何あれ?」


雨花たちの前に近づいてきているのは、生首を乗った台に足が生え走っているものだった。


雨花「橙ちゃん。とりあえず逃げるよ……っていない!あっ!もうあんなところ走ってる?!」


橙は一目散に逃げた。


雨花「ちょっと三人共!もういいよ!」

桃時「あっ!バレちゃった?」

兎白「流石に分かるんじゃないか?雨花なら」

瑠璃人「わざわざ特殊メイク道具使ったのに〜」


桃時、兎白、瑠璃人は、白い服に血糊がかかった顔をしている。


雨花「それに脅かし方もおかしかったよ?なぁに?あのアイアン・メイデンとか」

桃時「拷問道具だから怖いと想って……」

雨花「別の怖さを感じるよ」

瑠璃人「でも橙の可愛いところもみれたし大満足!」

兎白「良かったな。瑠璃人」

雨花「果たして良いのかどうか……」

桃時「とりあえずもう戻りましょう。橙も探さなきゃだし」


雨花、桃時、兎白、瑠璃人は橙を探しながら後者の外に出ることにした。


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桃時「いやまさか……」


「「理科室の人体模型の後ろに隠れてるとは想わないわよ」」


瑠璃人「いっちばん隠れるの怖い場所だろ!!」

桃時「不思議な奴……」

兎白「まぁみつかって良かったじゃないか」

桃時「じゃあそろそろ帰りましょ?妖怪たちが起きる時間だってさっき雨花が……ってあれ?」


み渡すと雨花がいなくなっていた。


兎白「雨花がいないぞ?」

瑠璃人「どこに行ったんだー!!雨花ーー!!」

橙「大丈夫でしょうか……」

桃時「あいつ何してんのよ。もう時間ないわよ」





雨花「…………」


もう今しかチャンスはない

この時しか

理事長室はみれない

レブルキーが溜まるまであと0҈҉̳̳̳̳̳̳̳̳̳̳̳̳̳̳̳̳̳̳̳̳̿̿̿̿̿̿̿回だけど

黙って待ってるわけにはいかない

この学校でみてないところは

理事長室だけ


雨花は理事長室に入る。


机は怪しいけど……

こんなベタなところに隠すわけないし

あとは怪しいのは……


雨花は理事長室の机と椅子の後ろにあるステンドグラスをみる。そのステンドグラスには花びらが透明の彼岸花が咲き誇っていた。


雨花「…………」


まだ確証がない

もしやって違っていたら

もう二度と理事長室を調べることが出来なくなる。だから今は────


桃時「雨花!!早く出てきなさい!!置いてくわよ〜」


…………


桃時「雨花ー!」

雨花「はーい!今行くよ!」

桃時「いたいた。あんた何してたわけ?」

雨花「ん?探索?」

桃時「探索って……あんた小学生?」

雨花「あはははは」


こうして、雨花たちは肝試しを終わらせた。

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