コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
プルルルプルルル ピッ
???『もしもーし!雨花か?』
???「うーん……なぁに?しつこいなぁ……こんな朝早くから……」
???『いやもう昼過ぎだけどな』
「瑠璃人」が「雨花」に鬼電し、叩き起こしたのだ。その理由は……
瑠璃人『オレと一緒に「スナイパースプニングトップ」に出てくれないか?」
雨花「出ない」
プッ
瑠璃人「…………」
プルルルプルルル
雨花「もっし〜」
瑠璃人『「もっし〜」じゃねぇよ。起きてくれよ!ていうかもうすぐ一時だぜ?どんだけ寝てるんだよ……』
雨花「切りまーす」
瑠璃人「はいすみません!お願いだから起きてくれ!!」
雨花「……もう何?えぇっとぉ……ふわぁぁ……何だっけ?ファンタジースプリングスだったっけ?」
瑠璃人『ちげぇよ!!「スナイパースプニングトップ」だよ!!それはシーの方のデデニー様だろ?』
雨花「あぁそれそれ。それ言いたかった。じゃあアデュー」
プッ
瑠璃人「…………」
プルルルプルルル
瑠璃人『何回このくだりやるんだよ!?!?」
雨花「瑠璃くんがやってるんだよ〜とにかく参加はしませ〜ん。じゃあね〜」
瑠璃人『待ってくれ!!もうお前しかいないんだよ〜お願いだからさぁぁぁぁ!!!!』
雨花「藤○か」
瑠璃人『そもそもお前「スナイパースプニングトップ」知らねぇだろ?』
雨花「知らないねぇ〜」
瑠璃人『まぁ簡単に言えばコマを使って相手のコマを場外に弾き出したら勝ちっていうゲームなんだよ。ここまでは分かったか?』
雨花「…………」
瑠璃人『もしもーし』
雨花『小雨……丸……それ……うんこじゃない……チョコアイスだよ」
瑠璃人『聴いてねぇな!!』
雨花「あぁごめんごめん」
瑠璃人『何で寝起きがそんな最悪なんだよ……』
雨花「ん?昨日徹夜で……」
瑠璃人『徹夜で?』
雨花「犬の……」
瑠璃人『ん?犬?』
雨花「うんこ集めてたから……」
瑠璃人『じゃあオレ犬のうんこにために、こんなにお前と格闘してるわけ?マジかよ……オレ犬のうんこ以下じゃん』
雨花「パンパカパーン!!!!」
瑠璃人『何が「パンパカパーン」だよ!!全然嬉しくないわ!!ていうか話がズレてる!!あのな?「スナイパースプニングトップ」に出て欲しいんだよ!!オレと一緒に!!』
雨花「出ません。ていうか今意味調べたけど、「スナイパースプニングトップ」ってダサすぎじゃない?「スナイパー」以外は、全部情報通りじゃん」
瑠璃人『それは作者の壊滅的なネーミングセンスの無さが由来だから無視しろ』
雨花「クズ作者め。とにかく出ないよ〜」
瑠璃人『賞品でるぞ?』
雨花「どんな奴?」
瑠璃人『「真っ赤色の此岸鼻」のイベント限定ぬいぐるみだ!』
雨花「…………」
瑠璃人『どうだ?これでやる気に……』
雨花「悪いけど」
「「やらん!!!!」
瑠璃人「…………」
「「何でだ!?!?」」
雨花「だってそのぬいぐるみ持ってるんだもん」
このぬいぐるみについては「第九話」をご覧下さい。(毎度の如く宣伝すみません)
瑠璃人『何だって……!?』
雨花「ていうかさっき調べたものによると、小学生がやるような遊び道具じゃん?何で瑠璃くんがやることになるの?」
瑠璃人『ガキにバカにされたんだよ〜!!誘われたからやったのにこんな簡単なことも出来ないのかって!!』
雨花「……それは、わたしが行ったら余計悪化すると想うけど。「女に頼るのかダッセェ!」とか言われて」
瑠璃人『ぬっ……確かに』
雨花「騙してみたら?自分を」
瑠璃人『は?騙す?』
雨花「うん」
雨花はスマホを握る手を持ち替えて強く持つ。
雨花「瑠璃くんはさぁ。真っ直ぐな想いに弱いじゃん?だから自分に「大丈夫」だって強く言い聴かせてみるのも良いんじゃないかなって。いつだって「絶対大丈夫」なんてそんなことはない。でも、心を騙して挑むのも強さだよ。騙すことで上手くいくこともある。これも生き方の一つだよ。だから、瑠璃くん自身で頑張ってみたら良いんじゃないかなって!」
瑠璃人『!、あぁ!』
こうして、瑠璃人は一人で挑みに行くことにした。
雨花「よし……」
「「寝よう」」
雨花が果たして瑠璃人のために言ったのか、自分の睡眠のために言ったのか、はたまたどっちに対しても言ったのか、分からないが、瑠璃人の力になったのは確かである。
ちなみに、瑠璃人は勝てる寸前であえて勝ちを譲り、子供たちから「かっけぇ!!」と慕われるようになったらしいとか。