翌日のこと、見回りをしていた桜達
今日はいつもと違ったルートの見回りをしており、そのルートというのが
あの新しく出来た水族館の付近だったのである
桜「アイツのせいで全っっ然スッキリしねぇ」
蘇枋「小倉さんのこと?」
桜「そうだよ…ったく」
ことの始まり先日、あの水族館で出会った青年が風鈴に訪れた事だ
彼と2日連続で出会っているのにも関わらず名前と楡井のいっていた
不良界ではかなりの有名人という事以外の情報は無い
なのにも関わらず、柊や梅宮は小倉葵について何かしっている様子だった
そこがまたむず痒い、スッキリしないのだ
そしてこの水族館を見ると、嫌でもあの顔を思い出す
不敵な笑みに異様な雰囲気、なのに何処か見覚えのような物を感じるその顔立ち
この曖昧さは桜にとってとてもむずむずとし腹立たしい様だ
桜「(クソっ…何なんだよアイツ…)」
そんな風に考えていた、その時だった
楡井「桜さん!蘇枋さん!大変ですぅう!!」
桜・蘇枋「⁈」
何かあったのか、楡井が全速力でこちらに向けて駆けてくる
その横を見ると、7、8歳くらいの男の子が手を繋いで必死な表情で走っている
桜「おいどうした!それにそっちのガキは…」
楡井「はぁ…はぁ…そ、それが この子が…‼︎」
楡井が答えようとしたその時だった
輩A「おいおい、弱っちそうなのが走ってったと思ったら 仲間のとこまで案内してくれたのかよー?」
何人もの見慣れない格好の輩が4人を囲んだ
桜「何だてめぇら…」
桜が輩共を睨みつける、だがそいつらはそれをものともせず不敵な笑いだした
輩A「口の聞き方がなって無えなぁ、まぁいいか…そのガキ渡したら特別に見逃してやってもいいぜ?笑」
そしてこんな事を言い放った、それを聞いた桜は更に苛立ちをあらわにした
桜「ふざけんな、」
輩A「あ?」
桜「ふざけんなってんだ!ガキ相手に人数使うような奴らに 誰が従うか!」
辺りに響く咆哮、
それと時には既に桜は動いていた
まとめて何人かが掛かるがそれも全て桜は殴り飛ばした
蘇枋「楡くんはその子をお願い、俺は桜くんに加勢するよ」
楡井「は、はい!」
そうして蘇枋も桜の方へと駆け出した
人数はざっくり30人程、1人15人の割合で相手しなくてはならないと考える
いくらあの2人とはいえ、流石にこの人数をさばくのは一苦労だ
そうしていた瞬間、人の男が楡井と少年の方へと駆け出して行った
蘇枋「!楡くん、危ない!」
楡井「ひっ、あ、…っ?!」
せめて少年だけでもと庇おうとする楡井、桜と蘇枋が急いで2人の元へ向かおうとした
その時
誰かがで向かってくる輩を凄まじい勢いで蹴り飛ばした、
その勢いが規格外だったのか、輩はアスファルトの上を滑る様に飛んでいった
それに驚く3人
横の少年を見ると、まるで希望を見出したような瞳でその人物を見つめた
その人物というのは____
小倉「ふぅ、危ねえ所だったな」
少年「! あお兄ちゃんっ!」
小倉「おー!ショウタ、怪我はないみたいだな よかったわー」
桜「! あ、ああ?!お前!」
小倉「ん?あー!桜くんだ!、ん?蘇枋くんと楡井くんもいる~!やっほー」
何と小倉だった
輩B「や、ヤベェ、小倉だ!」
輩A「一旦退くぞお前ら!」
小倉が来た途端、奴らは血相を変えて逃げていき
そこのリーダーらしき人物は「覚えてろよ」と捨て台詞を吐いていった
小倉「おーおー、元気な奴らだなぁ」
ケラケラと笑いながら転けるなよーと奴らに手を振る小倉
そして桜達の方を向き直す
小倉「いや~まさかまた会えるなんて俺クンついてる~!それに、ショウタのこと守ってくれてたんだな、ありがと」
一方的にペラペラと話す小倉、桜がお、おうと若干吐き気味になっていると
3人の影から少年が駆け出し、小倉にしがみついた
少年「兄ちゃん!この金髪のお兄ちゃんが僕のこと庇ってくれたんだ!
ピアスの兄ちゃんと白黒の兄ちゃんも僕のために戦ってくれたんだ!」
小倉「おーそれはよかったな、ちゃんと兄ちゃん達に御礼言おうなー」
そういわれると少年は3人の方へペコリと頭をさげありがとうといい
手を大きく振りながら帰っていった
桜「……っ…」/////
蘇枋「桜くんまた赤くなってる」
桜「〜〜うるせえっ!」////
それを見ている小倉がポカーンとした表情をする
小倉「桜くんどした感じ?」
楡井「お礼をいわれて照れてるだけだと、」
続く
コメント
3件
いやぁ今回も最高過ぎです! どんどん主さんの事好きになってく✨ あ、そうだ主さん私部活多くて辛いんですよなので是非良ければ応援メッセージ頂けませんか、(((急だね☆