1話
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朝
起きようとすると、寝ぼけながら俺に抱き着いてくる奴がいる。
それが
彼氏。(蘭)
寝顔は天使。中身は小悪魔。
六本木のカリスマとしても知られる、
くそ強いくそ可愛い
最高な恋人って訳。
最近思う。
学生のころから交際続けて、
ここまで来るとは。
結婚はしていないが、お互いに愛し合っている自信は99パーセントある。
残りの1パーセントは自惚れないための空白。
いつかここを埋めたい。
そして今日は蘭との特大デートの日!
夏祭りに行くことにした俺ら。
たのしみでならん。
なにより浴衣が楽しみ。
ぜってぇかっこいいだろ。
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はる『らん』
らん『ん、,,,はるちゃん、?』
はる『ん。おはよ』
らん『おはよぅ、』ぽやぽや
はる『今日何時に行く、?』
らん『夕方行こっか。』
はる『そうだな』
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昼
いただきまーす
らん『やっぱはるちゃんのオムライスうめぇぇ』
はる『んへへ、そう?』
照れながらも嬉しそうにする彼女。(春)
ほんとに愛おしい。
なんでみんなこの子を虐めてたんだろうと今でも思う。
まぁそいつらはもうこの世に居ないから聞けないんだけど。笑
なんで居ないかって?
カリスマの怒り舐めんな〜?
バチボコにしてやった。
この子の為に。
俺は春の為だったら死ねる。
これは言い張れる。
でも、それを言うと
春は必ず、
『死ぬ時もずっと一緒』だって。
俺に春がいなかったら
どうなっていただろう。
極悪な人間に染っていたに違いない。
この子は天使のような子だから。
絶対離したくない。
いや、
離さない。
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夕
らん『準備できたー?』
はる『できたよ〜』
ドア越しに喋る俺たち。
今から念願の祭りに行く。
ガチャ、
はる『,,,///』ジリ、、()
らん『なんで顔だけ〜?』
らん『浴衣見せてよぉ』
はる『恥ずいんだもん,,,///』
らん『はるちゃんは何着ても似合うんだから!ほら!!』スッッ、
𓇬𓂂𓈒𓂃𓈒𓂂
らん『,,,』ぽけ,,,
はる『,,,はっ、///』
はる『ほら無反応,,,///』
はる『もーやだぁぁ///蘭かっこいいんだけどぉぉ///』ぎゅぅぅ
おっと危ない。はるちゃんが可愛すぎて思考停止してた。
らん『っ〜♡』///
らん『可愛いなもぉぉ///はるちゃんよぉぉ』ぐりぐり、
頭を寄せてぐりぐりしてくるらん。とても可愛らしい。
ますます好き度が増す。
もう十分かもだけど、この祭りでもっと距離を縮めたい。
はる『、?蘭なんかそわそわしてない?』
らん『ぇ、いや、別に!?』
図星である。
俺は今日、
はるにプロポーズする事を決めた。
指輪に着いている宝石は、勿論、、
おっと、時間が来てしまったようだ(そんなことはない)
では。
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祭
ガヤガヤ、
はる『ほわー、人いっぱい』
らん『はぐれないでねはるちゃん』
はる『ん〜!』
はる『,,,///』
彼の後ろ姿がいつもより大きく見えて、
キラキラと輝いている。
はぐれたくないから。
そんな前置きの理由で彼の手を掴む自分。
正直恥ずかしい。
はる『,,,』ぎゅ、(手)
大きくて、ごつごつした綺麗な手。
らん『、!』
らん『,,,』する、
はる『、!』
指を絡めあっていく。
らん『こっちの方が良くない、?笑』
はる『!、』
はる『ぅん、///』
屋台の明かりで顔が良く見える。
優しそうに微笑む君が、
より一層綺麗に見えた。
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はる『ぁ、林檎飴食べたい』
らん『良いね〜』
らん『俺葡萄にしよ〜』
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らん『ほい、』
君が買ってきてくれたつやつやと輝く林檎飴。
それはまだ少し生暖かく、甘酸っぱいものだった。
はる『ぉぃし,,,///』
らん『、!ふふ、』
らん『それはよかった、』
花火まで充分時間がある。
そこら辺を彷徨くか。
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射的
らん『はるちゃんなんか欲しいもんある〜?』
はる『んー、』
はる『くまのでかいやつ』
らん『おっけ、任せろ』
はる『かっこよ、』
らん『,,,スッ、』
片手で鉄砲を持ち上げ、
打った先には的が。
簡単にGETしてしまった。
モブ『すごっ!なにあのイケメン!』
モブ『隣彼女かなぁ〜、』
モブ『彼女の方もレベチだな,,,』
はる『ほぇ、すごぉ!!』
らん『んへへ、笑』
おじ『すげぇね兄ちゃん!』
おじ『こりゃたまげたよ!』
らん『ありがとうございます、笑』
おじ『はい、商品。』
おじ『楽しんでね〜』
2人『peco、』
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ラムネ屋
シュポンッ!
まだキンキンに冷えたラムネを2人並んで飲む。
はる『うまぁ、』
らん『ふ、笑』
はる『、?なんだよ』
らん『いや、』
らん『可愛いなーって。』
はる『んな、』
はる『,,,///』
らん『ふは、笑』
らん『照れてる笑』
はる『ぅるさぃ照れてない、///』
攻撃してくるが、それはとても弱っちぃものだった。
可愛い。
それしか言えない。
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路地裏
はる『疲れたね〜』
らん『だね〜』
らん『あ、ごめん俺ちょっと御手洗行ってくる〜』
はる『ん〜』
はる『,,,』(まだかな〜)
ジャリ、
はる『、!』(らん、?)
もぶ1『ぁ?邪魔だよ』
はる『は?通れるだろ』
もぶ2『んだと糞ガキ、!!!』ガッ、(胸ぐら)
はる『っ,,,』
もぶ1『ん、?よく見たら綺麗な顔してんじゃねーか此奴』
もぶ2『,,,だな』
はる『はな、せっ,,,』ぐぐ、
もぶ1『人売倶楽部行きゃあ売れるぞこれ』
はる『、!?』ぞわっ、
はる『や、だぁ、』
はる『はなせっ、ょ、』
もぶ2『ちょい黙ろーか?』
もぶ2『おい、口塞げ』
もぶ1『おぅ、』
カチャカチャ、
モブ1が下のものを出そうとする
はる『ゃ、やめ,,,ポロポロ、』
はる『、!』
らん『手ぇ出す相手間違えたな、お前ら』
らん『殺す』
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はる『らんっ、,,,ポロポロ、』
らん『はる、大丈夫、?なんかされた,,,?,』すり,,,
らんは俺の目元を優しく撫でてくれた
はる『らん,,,ポロポロ、』ぎゅ、
らん『ん、ごめんね、怖かったね、』ぎゅぅ、
かっこよすぎる。
迷わずこっちに寄ってきて
守ってくれる。
ほんと、
大好きだ。
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やきそば屋
ひとつのやきそばを2人でシェアして食べる。
なんとも言えない幸せな時間。
こんな時間をこれからも作っていきたい、
はる『もーすぐ花火あるかなぁ、』
らん『んー、後30分だね』
らん『先行っとく?。』
はる『ぅん!』
やばい。
緊張してきた。
どうしてもそわそわしてしまう。
でも、
もう決めたことだ。
この気持ちを
伝えないと。
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ついた
らん『もうすぐ始まるよ』
はる『楽しみ,,,✨』
はる『でもここの席やけに豪華だね』
はる『人いないし』
はる『貸切かなぁ、』
らん『ぁ、まぁ、ここ、VIP席だし,,,』
はる『!?なんで!?』
らん『いゃ,,,なんででも,,,』
らん『はる,,,喜んでくれるかなって』
はる『、!』
はる『めっちゃ嬉しい、!!///』
らん『、!』
らん『そっか、笑///』
安心した。
変に勘づいて無かったことに。
はる『ぁ、!始まったよ!らん!』
らん『、!』
ヒューーーー、
ドンッ、
パチパチ、ピチ、
ヒューー~~
ドンドンッ、
はる『綺麗,,,』
君の方が綺麗だよ
ずっと伝えたかったんだ
もうすぐ、
この花火も終わってしまう
らん『,,,はる、?』手を取る
蒸し暑い夜の中
はる『ん,,,?』
世を明るく照らす
らん『俺さ、』
綺麗な花。
らん『凄い面倒臭いやつだし、』
らん『かっこ悪いし、』
はる『,,,らん、?』
らん『頼りないと思うけど』
らん『これだけは言える』
らん『はるを世界一愛してる』
はる『,,,!』
らん『春がいなかったら今の俺はいないと思う』
らん『これから,,,』
らん『春の事、もっと知っていきたいし』
らん『もっと愛し合って行きたい』
はる『、!』
らん『だから,,,』パカ、
俺と結婚してくれませんか
らん『,,,』
はる『,,,ポロポロ、』
らん『へ、はる、?』あわわ、
はる『うれしぃ、ポロポロ、』
はる『おれもあいしてぅポロポロ、』
らん『へ、?それって,,,』
はる『いいに決まってるっ、泣』
らん『、!!!!///』
らん『ふぁぁぁ、よかったァァ、!』ぎゅぅぅ!!
はる『ぅぅぅ、泣ポロポロ、』
らん『、笑そんな?笑』
はる『ぅん、泣ポロポロ、』
らん『,,,じゃあさ、これ,,,』
らん『受け取ってもらえる、?』
はる『,,,!勿論、!ニカッ、』
スッ、
君の薬指には
3色の色味がかかった指輪が通っていた。
はる『これ,,,俺たちの目の色の,,,?』
らん『そう。』
紫 チャロアイト
青 ロイヤルブルームーンストーン
最後にピンク。ストロベリークォーツ
ストロベリークォーツには愛、美
チャロアイトには魅惑
ロイヤルブルームーンストーンには幸せの結婚をもたらす、永遠の愛
という石言葉がある。
この石の意味を春が知るまでには少し時間がかかったけど、
絶対、
幸せにする
俺はそう決めた。
𝙉𝙚𝙭𝙩 .30000
みてみてみんなww
コロッたかもしれんから1人部屋でぼっち飯。😌
詰んだ。終わり。死んだ。
コメント
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いやもう… 最高に幸せで…(´;ω;`) お互いが相手を好きすぎてるのとか可愛いしぃ…(´;ω;`)