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n₎謎の人物が去り、独りになったロボロ。

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n₎何か脱出する手がかりはないのか、と辺りを見回すが、勿論ここは地下であり、脱出に使えそうなものもすべて手の届かない遠くにおいてある。

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rb₎流石やなぁ…やっぱちゃんと管理されとるんや…

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n*₎そんなことを考えながら辺りを見回すと、少し前の地面に一匹のネズミがいた。

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n*₎そのネズミは何かを大切そうに持っている。ネズミの食料だろうか。または

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ネズミの子どもだろうか。

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ーーーーーダンッーーーーー

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n₎突然の銃声にロボロは困惑し、銃声が聞こえた後ろを見た。

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n₎そこには、先ほどロボロと話していたあの謎の人物が何を考えているか分からない表情でネズミに銃を向けていた。

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n₎ロボロはハッとし、ネズミの方に目をやった。ネズミは死んでいる。首元をあの人物に撃たれて死んでしまったのだ。抱えていたのは子どもだった。幸い子ネズミは生きている。そのことにロボロは安堵した。

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?₎はぁ…ほんとにここらへんはネズミが多いから厄介やなァ…

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rb₎おまっ…

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rb₎あのネズミは母ネズミやぞ?!小ネズミだけ取り残されて…可哀想やとは思わんのか?!

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?₎可哀想…?

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?₎“可哀想”って人間の感情で今のネズミを殺さないなんて選択肢あるんすカ?

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?₎邪魔物は駆除する。ただそれだけです。

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n₎謎の人物はそれがさも当たり前のように話した。

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?₎生き物が生き物を殺すなんて自然の事なんですかラ。

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n₎その人物はフッ、と鼻で笑うと真顔になりロボロに銃を突きつける。

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?₎“邪魔物”は駆除する。まァ…死にたくないなら“邪魔物”にはならないようにしてくださいヨ。

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rb₎邪魔物…な…

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n₎ロボロはその人物に恐怖を覚えた。その人物の目の中には光がなく、生きている感じがしない。洗脳されているようだ。

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n₎もしや、とあの考えが一瞬頭をよぎったが、そんなことはない。ないはずだ、とロボロは思い込んだ。思い込みたかったんだ。

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rb₎そーいえば、あんさんの名前、知りたいんやけど。

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?₎エ…俺の名前?

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rb₎せやで。

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rb₎やって、名前知らんかったらなんて呼べばいいか分からんしな

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?₎ホントの名前は教えられませんけド、俺のことは

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mr₎ミラ、とでモ。

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n₎ミラと名乗った人物は、照れくさそうに笑った。ロボロが見たことのない表情。あの表情が、ミラの素なのだろうか。

お互いの国にスパイを送っているようで。

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