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授業が終わり、寮で先生と電話した。
初めて、先生以外の人間とあって、追いかけられて、動揺という感情ができたこと。
男の子を助けたこと。
レイと走って帰ったら教室で女の子にタッチされたこと。
私は1時間しか話さなかったけれど、レイは3時間も先生と電話していた。
私より少し先にプログラムが完了したレイは先生の元で生活していなかった分を吐き出すように話していた。
その日は初めて、質素な食事ではなく、『カレー』を食べた。レイはお米を焦がしてしまい、口をあんぐり開けて、少しショートを起こしていた。
その後は水分は私たちも必要なので、水分だけを取り込み、残ってしまった固形物は、木のように固めて、そのまま研究所直行の機械に入れた。
私たちは片付けをして、明日の準備をして、『歯磨き』をして箱ではなく、ベッドで寝た。
ふわふわな綿菓子のようという言葉がよく似合うと思った。
レイが、セーブ前の話をする。レイは寝る事に対して恐怖を覚えるらしい。
「アイ、今日どうだった?カレーのご飯焦がしてごめんね」
私は首を左右に振り、少し笑った。レイが今日は弱々しく見えて、『面白い』?
「大丈夫だよ、美味しかったし?」
レイが瞼を閉じたのを見て、私もそっとセーブした。