短編集

既に付き合ってます

2人が揃うのは最後のところだけです

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md視点

ん、ここどこだろ

目が覚めると辺り一面が白い部屋にいた

寝た記憶もないんだけど…

こんな部屋でひとりっきり、怖いな

さっきまであったかどうかわからないスピーカーから音声が流れてきた

「貴方の恋人を、動物で表すと？」

「ｴ…？」

急にそんなこと、言われても

ってかこれどういうこと…？

「貴方の恋人を、動物で表すと？」

何度も無機質で同じ音声が流れるので諦めて答えることにした

「ｿﾝﾅｺﾄ言ﾜﾚﾃﾓ…ﾝｰ…」

俺は想像力もないし、らだおくんにぴったりな動物を当てはめれるとは思えないけど…

そう考えていると、とある動物が思い浮かんだ

「鳥…ｶﾅ…ｶﾗｽﾄｶ似ﾃﾙ」

「理由はなんですか？」

どうせこれも答えないとダメなんだろうな

「優ｼｲｼ、社交的。自分ﾉﾍﾟｰｽｦ大事ﾆｼﾃﾙ」

らだおくんの自分のペースで進む感じ、勿論ほかもあるけど、それに惹かれてみんなが着いてきたの

「ｱﾄ、勘鋭ｲｼ、変ﾅﾄｺﾃﾞ頭ｲｲ」

あのときの勘はすごかったな

ヒントも特にないのにめちゃくちゃ当てまくってたから真剣に解いてたきょーさん達はちょっとキレてたけどw

あと、もうひとつ、

「鳥ﾊ、捕ﾏｴﾗﾚﾅｲ。飛ﾋﾞ去ｯﾃｲｷｿｳ…ﾀﾞﾖ」

だからこそ、怖い

らだおくんは人気だし、かっこいいし

大きな翼があるのに、それを俺という存在のせいでその翼を折ってしまってるんじゃないかって

俺がいてらだおくんにとっていいことってあるのかなって

「質問にご答えいただきありがとうございました」

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rd視点

なにここ？目覚めたら真っ白ななんも無い部屋なんだけど！？

なんか不気味だな…

どこからともなくスピーカーが現れる

「貴方の恋人を、動物で表すと？ 」

いやそんなん一択に決まってるでしょ！

「猫だね！きままだけど自分の意思を持ってる！ ツンデレでツンのときもめっちゃかわいいしデレのとき心臓に悪いし！！」

きょーさんとかも猫って言ってたしこれは一択だよね

「あと撫でた時にこっちに擦り寄って来る感じ！あれめちゃくちゃ可愛いよ！とにかく全部猫だね！ 」

「…質問にご答えいただきありがとうございました 」

「はーい」

「緑色さんの回答を見ることが出来ますが、見ますか？」

なにそれなにそれっ！

気になる！！

「見る！！」

「了解しました」

いきなりモニターが壁に現れ、インタビューが開始されていく

視聴後…

ふーん、みどりはそういう風に思ってたわけだ

「ねぇ、みどりどこにいるの？」

そう部屋に呼びかけると扉が現れた

…無駄にこの部屋高性能だな

まあいいや！この扉の奥にいるってことでしょ！

「みどりー！！」

「…！？」

「みどりの回答聞いたよ？」

「ｴ…？？」

「鳥…ね？しかもカラス…」

「言ﾜﾅｲﾃﾞ恥ｽﾞｶｼｲ！」

「ねぇ知ってる？カラスって生涯でパートナーを変えることがないんだよ？」

「…ｿｳﾅﾉ…？」

「みどり、俺は1番今が好きだよ。みどりは俺の原動力。みどりが居ないと俺は翼すら広げれない 」

ありのまま、思ったことを伝えていく

「俺は他の人に捕まえられる気なんてないけど、みどりなら捕まってもいいかも！なんてね！」

この部屋はもう必要ない

真っ白な部屋はどんどん薄れていき、普段の部屋にだんだんと戻っていった

普段の日常へと戻っていく

ただ、確かな幸せを噛み締めながら

ただ、ひとつの幸せを確かに受け取りながら

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あとがき

白い部屋はみどりくんの不安からうまれました

緑色さんの殻を破るのにはらっだぁさんの呼びかけが必要だったんですね

確かな幸せを噛み締めながら、はらっだぁさんの思いです

ひとつの幸せを確かに受け取りながら、は緑色さんの思いです

勿論正解はないのでどちらに当てはめてもいいと思います

ありがとうございました