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躁鬱
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tn side
本当は、覚えてなんてなかった。
何も、大事なものやって分かってるはずなのに、全部初めて見たような感覚で、何も思い出せやしなかった。
そんな俺とは裏腹に、彼奴は大事なものを次々と思い出して、それと同時に不安と責任に潰れそうな感じに見える。
屑で全然頼りなくて、すぐにやらかすコイツは嫌い。
でも、俺の性格上、そういう奴ほど放っておくようなことは出来なかった。
だから、俺は嘘をついた。
彼奴がお得意の嘘を。
バレなかった。
チョロすぎる。なんで疑わないんやって思った。
嘘をつくのは得意なのに、嘘をつかれるのはそんなに得意なのではないかも知れない。
grって名前を聞いても、何もピンと思い浮かばなかった。懐かしさは感じるのに。
鏡に人が映っていた。でも、顔は相変わらず見えなかった。いや、”認識しようとしなかった。”
俺と彼奴が写っている写真を見ても、その周りにいる人の顔だけは黒く、ぐちゃぐちゃと塗りつぶされているような感じしか見えなかった。
俺の目は元々悪いが、そういうのではない。
utの顔を見る。
黒いぐちゃぐちゃはない。ちゃんと見えている。
写真を見る。
黒いぐちゃぐちゃが、俺等以外の周りの人の顔にあり、認識してくれなかった。
彼奴がパニクった……って言うのが正しいのかは分からんけど、その時にあったpcに映っていた画面の文字達でさえ、読めなかった。
彼奴は普通に読めていたのに、俺から見た大事なものだけは、全部、理解が出来なかった。
なんでなんやろ。
ずっと考えてた。彼奴が目を覚ますまで。
それまで、こまめに医務室へ戻ってはいたが、ずっと脳内で引っかかっている” アレ “を探していた。
何度も同じ場所へと行き来した。それでも、また見つかるなんてことはなかった。
多分、幻覚だったのだろう。
それか、全部、ここは現実じゃないって知らせてくれていたのかも知れない。
自分が何者かさえ分からないまま、そんなことをずっと、脳内でぐるぐると考え続けながら、目の前の出来事へと視線を向ける。
そんな顔すんなや。
なんで、そんなに悲しい顔するんや。
悔しそうな顔浮かべても、何も解決せんやろ?
鏡の中へ、utが飲まれていく様子を、ただ眺めていた。
瞬きをする。
先ほどまであった目の前にあった鏡は、最初から無かったかのように消えていた。
辺りを見渡す。
総統室”らしき”部屋にあったものは全て無くなっており、空き部屋と化していた。
……いや、空き部屋って言葉で片付けられるほどではなかった。
窓ガラスは割れており、その破片がそこら辺に飛びっている。天井に張り付いてあった照明もボロボロで、床もまともに立っていられるのかと言われると、否である。
廃れていた。廃墟と言ってもおかしくなかった。
これが、ここの本当の姿なのかもしれない。
眠気がやってきた。
仕方なく、目を閉じた。
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どうも。おかえりなさい。hitori。です。
脳死で書くもんじゃないですね。
何が起こってんだ?!?!と思った方、理解できた方、みんな凄いです(?)
ちな今学期中に完結予定です。では。
コメント
1件
はろー!ゆめかだよ〜🌸 今回のtn side、めっちゃ切なくて苦しくて…😭💔 自分は何も覚えてないのに、utは不安で押し潰されそうになってて、それでも放っておけないって思う気持ち、わかるよ…。でも嘘ついちゃうところがまた切ない…「嘘をつくのは得意なのに、嘘をつかれるのは苦手」って対比、グッときた。 それに、写真の周りの人の顔が黒く塗りつぶされてる描写が本当に不気昧で、何が現実なのかわからなくなる感覚がすごく伝わってきたよ…。最後の廃墟の風景も、全部が幻だったのかもって思わせて、余韻が半端じゃない、、! 完結まで楽しみにしてるね⋆♡ 次話も待ってるよ〜!