『あなたが悪いんだからね…? 』
注意書きは第一話をご覧下さい。
水side
僕は水。
職業は裏社会の殺し屋。
コードネーム:sky blue
僕には大好きな彼氏がいるけど、彼氏にも内緒でこの仕事をしている。
ボス「今日のターゲットはコイツだ」
ボス ペラッ(紙を見せる)
水「ッ…!?」
だけど、その日常が壊れることになる。
ボスが見せた写真には、僕の彼氏…青くんが写っていた。
知らない女とホテルに入っていっている写真。
水「ターゲットは男性の方ですか?」
ボス「そうだ」
水「……この人はどんな悪態を?」
ボス「コイツは恋人がいるにも関わらず、会社のいろんな女と繋がっているらしい」
ボス「身体の関係を持っている人も少なくないそうだ」
水「………そうですか」
殺し屋はただただ人を殺すわけではない。
悪い事をした人……悪人をウチらが殺す。それだけの仕事だ。
僕は今まで青くんが浮気してるのを知らなかった。たまに帰りが遅い時もあるが、大抵早い時間に帰ってくる。
きっと、会社を休んでいたりしたのだろう。
そんな人だとは思いたくなかったが、目の前に証拠がある以上、信じるしかない。
ボス「お前には期待しているんだ。頼んだぞsky blue」
水「承知しました」
今日で、君との関係も終わりだね。
いつもの時間、ご飯を作って待っていると
ガチャ
彼が帰ってきた。
青「ただいま〜」
水「ッ……おかえりなさい!」
青「おっ、いい匂い。今日は麻婆豆腐?」
水「うん!青くん好きでしょ?」
青「やった!まじ楽しみ!♪」
最後の日くらい、彼の好きなものを作ってあげたいよね。
青「いただきまーす!」パクッ
水「どお?」
青「んまぁ!✨やっぱ水は最高の彼女やな!」
水「ふふっ」
その言葉も嘘だってわかっちゃったんだよ。愛情なんて篭ってない。口だけの君にはガッカリだよ。
寝る準備が整った時。本番の合図。君がタヒぬ合図。
まずは問い詰める。
水「……ねえ、青くん。お話があるんだけど」
青「んぇ、どうしたん?」
間抜けな声で聞いてくる君。これからどんな顔になっていくか楽しみだな…♪
水「これ、どういうこと?」ペラ(写真を見せる)
青「…!」
どんどん顔が青くなっていく君。
いいねぇその表情。
水「これ以外にも繋がってる子いるんでしょ?ちゃんと説明してよ」
青「やっ、これは、その…ちがくて……」
必死に言い訳を探してる青くん。
そんな事したって無駄なのに。
水「正直に言って。言い訳はいらない」
青「ッ……ほんまにごめん…ほんの出来心で」
水「ふーん……ほんの出来心、ねぇ……」
水「そんなもんで身体まで繋がるんだ?」
水「君のほんの出来心って一体どのくらいなんだろうね」
水「残念だなぁ……僕は青くんの事だーい好きだったのに………裏切るなんて」
青「ッ……ごめん、ほんまに…ッ」
そろそろ殺るか。
水 シャキンッ✨(刃物を出す)
青「!?」
水「悪いけど、タヒんでもらおっかな」
青「いやッ、水…?それは、やりすぎちゃう……?」
カタカタと怖がっている青くん。いいねぇ殺しがいがある。
水「浮気したヤツがなに言ってんのw」
青「ごめッ、ごめん水ッッ」
青「もうしないからッ…お願い……その刃物おろして…ッ?」
水「………ごめん青くん。実は僕も隠し事しててさ」
青「?」
水「…僕」
水「殺し屋なんだよね…」
青「!」
青「嘘やろ……水が…ッ?」
水「ターゲットが青くんだから……殺さなきゃ……」
青「ま、まって……水ッ…!」
水「ごめんッ……どうか来世では…心を入れ替えて幸せに過ごしてね…」
青「いやッ…いややッッ……ポロポロ」
水「…さようなら」
ザシュッ
水「……ポロポロ」
水「ごめん…ごめんね……ポロポロ」
目の前には血まみれの、冷たくなった彼。
もう、生き返ることもない。
浮気した彼が100%悪いけど、僕は彼が大好きだった。
だから、本音を言えば殺したくなかった。
だけど、これも仕事だから。自分が生き残るため。こうしないといけない。
最後に冷たくなった彼の頬にキスを落として、片付け、アジトへ報告に戻った。
今日の任務これにて完了。
コメント
1件
いふくんなんでだよ〜