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おどろくSide
「ひとまず、いっつも赤点組をどうにかしないとですよね」
しぇいどしゃんが片手を頬に当て、笑顔でおどろくとしぇんぱいの方を見てきた。
「イヤァ…ナンノコトカナ」
おどろくは背中に冷や汗を滴らせながら右上を向く。
しぇんぱいも無言で逃げ出そうとしている。
それをもちろん、鬼のしぇいどしゃんは逃がしてはくれないのだけれど。
「わーーん!!!!!!おどろくたち、いっつも赤点なのに、どうやったら合計350点取れるのだ!?」
おどろくは床に手をついて、シークシクシクシクと泣く。
「変な泣き声を出すんじゃありませんっ!」
それをもちろんしぇいどしゃん……いや、鬼のしぇいど先生に怒られてしまう。
「もちろん、貴方がたをどうにかするために、私も誠心誠意尽くさせていただきます。と言うことで、この一週間は私と一緒に図書館で勉強Dayです」
しぇいど先生が鬼の形相で圧をかけてくる。すごく恐ろしい。
と言うより、英語を使うだなんて、結構ハイテンションだな……。
おどろくも友達が元気そうで嬉しいよ。うんうん。
「おどろくさん、現実逃避しないのー」
しぇんぱいがくしゃっと笑って指摘してきた。
「それぐらい分かってますー!」
おどろくも頬を膨らませる。
一見大丈夫そうに見えるが、実はおどろくたち二人とも小刻みに震えていたのだった。
「まぁ、まぁ、しぇいどさん。二人が赤点取りそうなのは置いといさ、他の現実逃避組もどうにかしなくちゃじゃない?」
うたえもんがしぇいどさんに向かってそう言ってくれた。
わぁ!助け舟なのだ!
おどろくとしぇんぱいはひとまず安心のため息をつくのだった。
「そうですね……現実逃避組はあと、べるさん、ななっし〜さん、あふぇさんでしたよね」
鬼のしぇいど先生は顎に手を当てながら悩み始める。
「そうですね、べるさんとあふぇさんは土下座組で有名のうたいさんに指導をしてもらって、ななっし〜さんは仲良しのさもさんとニグさんに指導してもらいましょう」
鬼のしぇいど先生はそう言ったあと、手を2回叩いてみせ、「今から、さっき言ったチームに分かられて自由学習をいたしましょう」と指示を出したのだった。
その姿におどろくは友人として感銘を受けるのだった。
流石、鬼のしぇいど先生なのだ……。指示も全て完璧!
「しぇんぱい!しぇいど先生!早く図書室へ行こうなのだ!」
おどろくはそう言い、教室から足早に出ていったのだった。
「おどろくさんはいつも元気だなぁ…」
ーーーーーーーーー
「ここの公式何回言えば分かるんですかぁ…」
しぇいど先生の疲れた声にどんどん申し訳なさを募らせていく。
「ごめんなさいなのだぁ………本当に分からなくて…」
おどろくは椅子に座り、テキストを見ながら自分の不甲斐なさにため息をつきたくなっていた。
しぇんぱいは高3だからもちろんここらへんの高2の問題は簡単に解いていて……おどろくだけが全く分からない状況だった。
しぇいど先生は何回教えても分からないおどろくに熱心に教えてくれている。
「……………あぁ……これがもっとおどろくが覚えられそうな楽しい問題だったらなぁ…」
おどろくは不意に言葉を漏らしてしまった。
その言葉に二人は同時に驚いたように顔を見合わせている。
さ、流石に変なこと言った…っ?
「ご、ごめん、見当違いだったよね」
おどろくがとっさに謝ると、しぇいど先生は首を横振り、逆に目を輝かして言った。
「いえ、いえ!それ、良いと思いますっ!」
「……えっ?」
しぇいど先生の返答におどろくはびっくりしてしまった。
だって、勉強に楽しいなんてあるはずもないし、困らせるだけだと思ってたから。
「この問題を、もっと覚えやすいものに置き換えてみましょう!国語だとしたら、好きな漫画などの台詞を応用したら良いですし、理科だとしたら実験とかをして楽しい思い出にして覚えるようにし、社会だったら好きなキャラクターに置き換えたりクイズみたいにして解いたら良いんですよね!今やっている数学は…………どうしましょうか…」
しぇいどしゃんはまたまた顎に手をつけて、真剣に考えてくれる。
「あっ!じゃあ、数学は物語を作ったり、図を描いたりして公式を覚えたら?俺、結構図を描いたり漫画を描いて公式覚えるやり方好きなんだよね」
しぇんぱいが手を上げて、考えた案を教えてくれる。
「それ良いですね!」
しぇいどさんも笑顔で頷く。
おどろくは、おどろくの為におどろくにあった勉強法を考えてくれるみんなに嬉しさを隠せなかった。
「ありがと…」
すんごく顔がとろけてしまう。
きっと、変な顔をしていたのだろう、凸しぇんぱいがこっちを向いて笑ってくれて、頭を撫でてくれた。
「ここはイチャイチャするところじゃありませーん」
しぇいど先生が少しふざけてそう言い、また勉強に戻った。
「ハ〜イ、ごめんなさ〜い」
「それ絶対思ってないでしょ、しぇんぱい」
しぇんぱいの返事におどろくはジトーと見てツッコミを入れたのだった。
…あぁ…おどろく、やっぱり頑張らなきゃな。
こんなにも助けてくれる仲間がいるんだから。
期末テストなんかに負けてられない。
恋人はできるか分かんないけど………この夏を満喫するために頑張るぞ!おー!
「しぇんぱい!しぇいど先生!一緒に頑張ろうねっ!」
おどろくは今のところの今年一番の笑顔でそう言った。
「はい、頑張りましょうね」
「……………………あぁ、そうだな」
しぇいど先生もしぇんぱいも笑って頷いてくれた。
そして、やっとちゃんと勉強に意識を戻したのだった。
だから、しぇんぱいの発言なんて聞こえやしなかった。
「…君は本当に、眩しいな」
しぇんぱいがおどろくを見ながら目を細めてそう言ったことなんて。
ーー
恋愛ガンガン入るので地雷の人は気をつけてくださいね()
コメント
3件
リアルで出た私の声をそのまま書きますねゴホンッ「そんなミーンミンミンみたいな感じで泣かないで!?odrkさん!?………ぇ゙っ……ぐはっ…(胸を押さえて倒れる)待って待って待って好きですほんとに好きですありがとうございます大好き」……ですっ☆
おどろくたちの勉強会、すごく温かい空気でほっこりしました!特に「楽しく覚えられたら」っておどろくがぽろっとこぼした言葉を、しぇいど先生が真剣に受け止めてくれたのが印象的で…。みんなでおどろくに合った勉強法を考えてくれるシーン、じんわり来ました。最後のしぇんぱいの「眩しいな」も、さりげなくてドキッとしますね。この夏、どんな恋の予感が芽吹くのか、次が楽しみです🌷