・ご本人様には何の関係もございません
・🔞
・地雷さんご注意ください
桃水
水)あ、ねぇねぇないちゃーん
桃)んー?なにぃー?
水)ぼく明日りうちゃんと出掛けるね!
桃)ん、分かった
桃)楽しんでおいでね
水)うんっ!
わくわくと顔を輝かせるいむ。うん、かわいい。いむが楽しそうなのは俺も嬉しい。なので、例え俺が彼氏だからと、あまり束縛はし過ぎないようにしている。
…まぁ正直、俺以外を見過ぎる時間が長いのは良い気分ではないが。
桃)……
俺以外への笑顔の先の人に、ちょっと嫉妬したり、なんて。
少し経ったある日。
水)今日はしょーちゃんとね、
またそのすぐ後日。
水)明日はいふくんとー、
その次の日。
水)来週はあにきの家に…
元々フッ軽ということもあり、後先考えず予定を詰め込み過ぎてしまういむ。
行く前は疲れているのだが、帰ってくるとイキイキしている。行ったら行ったで楽しいんだろう。それは彼の美点だと思う。
…だが。
桃)いむ
水)んー?
お風呂から上がったいむを見て、声を掛ける。
無防備に晒された生脚と、火照った身体、濡れた髪。
そんな姿を見て、ふと、ある感情が膨らむのを感じる。
桃)最近忙しいみたいだね
水)え?
水)んぁ、確かにたくさん出掛けてるかも
出掛ける、と言う行為の中に、はっきりと目的があるものもあると言うのはわかっている。
それを承知した上での、最近のもやもや。
桃)…ちょっと、頻度高くない?
水)ぅえっ、流石に行きすぎた…?
すると、流石に自覚はあったのか、いむが眉尻を下げる。
桃)うん、正直すっげぇ嫉妬した
包み隠さず真っ直ぐに本音をぶつける。
いむなら受け止めてくれると思ったから。
水)ぇ、え、えっと…ごめんね、ないちゃん
目を泳がせ、そう口にしたいむ。
水)もっと気をつけるから、
と、そこで息を吸った瞬間。
いむのスマホが鳴り響いた。聞こえるのは、俺といむが大好きな曲。おそろいの着信音。
近くにあったその画面を見ると、画面には「いふくん」の文字。
水)え、いふくん??
驚いたような声。彼がスマホへ手を伸ばす。
この話はこのままうやむやになってしまうのか。ここもやもやを抱えたままでいいのか。俺はそれを許せるのか。
水)…っえ、ないちゃん、?
否、許せない。
いむの手首を掴み、スマホを手に取る。そのまま電話を切った。
水)ちょ、何で勝手に、ッん…!?
言葉が途中で途切れる。彼の唇を塞ぎ、その続きを語らせなかったから。
握っていたスマホをテーブルに置き、ソファに体を押し倒す。ぎり、と手首を押さえつけ、逃がさないように。
水)ん…ッ!んーっっ、!!
抵抗し、身を捩るいむ。
水)っん”、ッ…!!
がりっ、と生々しい音が鳴る。
桃)…。
水)ッなに、すんのっ…
息を荒げたいむが、こちらをやや睨む。唇がじわじわと熱を持っていき、やがて独特の鉄の味が口の中に広がる。
どうやら彼に噛まれてしまったらしい。
桃)なにって、
桃)言ったじゃん。嫉妬したって
水)それは…わかってるっ、!
桃)分かってないから気付かないんでしょ
桃)それとも何、俺のこと嫉妬させたかった?
そう言えば、心外だと言わんばかりに眉根を寄せる彼。
水)…確かに最近出掛けたけど、そんなんじゃないから!
桃)へぇ、こんなに嫉妬させるまで彼氏を放っておいて?
水)ッ…
水)なんなの、もう!
水)嫉妬したいなら勝手にしてればいーじゃん!ないちゃんは被害妄想激しすぎんの!!
水)ないちゃんが嫉妬してもしなくても、別にぼくに関係ないし!!
珍しく大きな声を出し、俺を押し退けようとする彼。
水)っ、りうちゃんなら絶対こんなことしないのにっ…
桃)……は、???
今の言動が、俺の嫉妬心をより際立てだとも知らずに。
桃)今なんて?
水)、っちょ、
再び手首を掴み、押さえつける。
水)いた、痛い!離して、っ!
桃)なんで今俺以外の男の名前出すの?
桃)ねぇ、なんて?りうちゃんなら、なんて?
水)…っ!
逸らしていた視線をこちらに向け、ひゅっ、と細く喉を鳴らすいむ。一瞬で瞳が怯えに変わり、抵抗力が弱まる。
桃)ねぇ、なんで?俺のこと好きじゃないの?
水)好きだよね?好きだからないこと付き合ってるんだよね?
水)、ぁ……ッ
さっきまでの勢いはどこへやら、声を震わせるいむ。
桃)…俺今まで我慢してたよ
桃)りうらとか初兎ちゃん、まろ、あにき、他の誰かと遊びに行く時も、俺、何も言わなかった
桃)…分かってる?俺が嫉妬心強いの
水)わ、わかって…!
桃)嘘
桃)いむは分かってない
だからこんな俺を嫉妬させるんでしょ、と言う。
完全に抵抗が無くなったのを見て、彼の服へ手を伸ばす。怯えた彼のズボンを、強引に脱がす。
水)っやだ、やだぁっ…!
水)ないちゃ、ごめん、ごめんなさっ…!
桃)謝らなくていいよ、別に
桃)俺は謝って欲しかったんじゃないから
そう、別に謝罪が欲しかったわけではない。
ただ、『いむは俺のものだ』という確証が欲しかっただけ。そう思っていることを分からせたかっただけ。
桃)俺に愛されてる自覚無い?
桃)無いからガード緩いんだよ
桃)俺の気持ち分かってないから
桃)分からせる
水)ッひ……!!
水)ッが、ぁひ、ぁぁ”ーーーッッ…??♡♡♡
桃)ッは…♡笑 ほら、もっと締めろ、もっと啼けッ…♡
水)ごめ、らは、ぁ”ッ♡♡なぃ、ちゃ、ぁッ♡
水)ごめ、ごめぅ、らひゃぁっ…も、ゆるひ、ッ…♡♡
桃)今更謝ってんの?笑
桃)見て、俺のこと
桃)俺のことだけ見て
鏡越しにわざと目線を合わせ、じっと見つめてくるないちゃん。恥ずかしいだとか、かっこいいだとか、そんな気持ちが一気によぎる。というかもう、一周回って何も考えられない。
ぼくの口から出るのは、「ごめんなさい」「ゆるして」と、喘ぎ声だけ。
水)ッみてる、みて、ぅ”ッ!♡♡
水)はぁ”、ぁ、んぃぃッ…!?♡♡
桃)ぁはッ…♡笑
水)ぅぁ”、ッひぐ…!?〜〜〜ッッ…!!!♡♡♡
桃)…ッ♡は、いーじゃんっ…♡
桃)顔上向けて、ほらッ!
水)ぁがッ!?
水)…ッ!?ぁ”、ぐぅッ…!…ッかはっ、!?♡♡
がちゃ、と首元から金属の音が聞こえる。
鏡に映る、口が開きっぱで間抜けな顔のぼく。楽しそうにぼくの首元の紐を引くないちゃん。
ぎゅうう、とぼくの喉を締め付けるそれは、ないちゃんの色。本来人に使われるべきでは無いもの。
だんだん視界が狭窄してきて、感覚が薄らいでゆく。ふっ、と意識が無くなる直前で、ないちゃんは首輪を引く力を弱める。
水)はぁ”ッ!!ひゅ、ッは、はーッ…!!♡♡
何度か咽せ、息を整えようと呼吸をする。と、そんな隙も無く、ないちゃんがぼくの肉壁を深く抉る。
後ろからどちゅどちゅと突かれ、浮いた腰。それを押さえつけ、1番弱い所を擦られる。
水)ぁ”、ッあぁ”、!?♡♡な”ぃ、ちゃ”ーーッッ…!?♡♡♡
ぷしゃっ、と透明な液体が吹き出て、びしゃびしゃに鏡を濡らす。床に広がり、白濁液と混ざった。
桃)あーあ、潮なんて吹いて
桃)汚しすぎだよ、ちゃんと綺麗にして?
水)っ…?ぁ、え”ッ!?
体を床に押さえつけられ、自分の体液がべたべたまとわりつく。気持ち悪い、と思いつつ、この状況に興奮してる自分も居る訳で。
桃)ほら、舐めて
桃)今いむは俺の犬なんだからさ
桃)ご主人様の言うことは絶対、でしょ?
桃)ちゃんと従順な犬になってね。
なんて、ぼくの奥にごりごり自分のを擦り付けながら言うセリフなのか。目の前がちかちかぱちぱち白飛びして、返事もできないぼくを見下すないちゃん。
桃)返事も出来ないの?
桃)…悪い犬。躾が足りてなかったね
水)ごぇ、らさい”ッ!♡♡も、しな”いから”ぁ”ッッ!!♡♡♡ぁ”〜〜ッッ、!?♡♡
桃)ん”…ッ♡♡は、黙ってッ…♡
だめ、もう、感覚ないの、むり
もう何も出る気がしないし、喉痛いの
床でシてるから、身体中痛いの
ただ激しいだけならイって意識トばせるのに。
激しさの中に愛があって、優しさがあるから
なかなか意識を手放せない。
何も考えられず、ただ真っ白な頭で、甘く汚い声で鳴く。
お腹の中に感じる生温かいエキタイ。
汗で張り付いた前髪を掻き上げ、ないちゃんが満足げに咲う。
桃)もう俺のことで頭いっぱいでしょ?
桃)もう俺から離れないで、ずっと一緒にいて
桃)浮気したら許さないから
桃)分かってるでしょ、そんなことしたらどうなるかなんて
桃)そこまで馬鹿じゃないもんね?
ぐい、とリードを引かれ、喉が締まる。
これももう何回目なんだろ
はくはくと声の出ない口を動かしながら、必死に首だけでもと頷く。
そしてまた窒息する直前でリードが離される。
水)ッげほっ”!、ごほ”、ッ!ひゅ”ーッ…、は”ぁ”ッ、
桃)ふふ、かぁいいね…♡♡
甘ったるいないちゃんの声。
良かった、機嫌治ったんだ
桃)一生俺だけ見ててね、いむ
暗い瞳に、ぐしゃぐしゃのぼくを映したないちゃん。笑ってるのか笑ってないのか分からないけど、いまは頷かないと。
声は出ないので、こく、とだけ小さく頷く。
それと同時に頰を冷たい涙がつたい、床を濡らした。