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「おじさん…あ゛づぃ…だすげて゛ぇ…」
「……!?こ、小僧!?」
日帝の知り合いの子供も周りと同じように腕から皮膚を垂らしていた
熱い…熱い…と声にならない声を上げた後にその少年はすぐに亡くなった
「クソッ…ごめんな…ごめんな…」
動かなくなった小さな死体に何度も謝る日帝
それと同時に聞き覚えのある誰かの声が聞こえた
「HAHAHA…気分はどうだ?日帝…」
「ッ…!?」
日帝が後ろを振り返るとグラサンをかけ、軍服を着ている男が立っていた
其奴の名は敵国であるアメリカ
「あんなに凶暴だった日本も今はこのザマか…いい眺めじゃないか…」
そう言い放った彼は不敵な笑みを浮かべた
その微笑みを見た日帝は言葉では表せないような恐怖を感じた
同時に感じた怒りと恐怖が心の中で絡み合った
「ッ…テメェ!!」
気づいたら日帝は今まで見たことがないくらい怒りに満ち溢れた表情でアメリカの胸ぐらを掴んでいた
「笑顔で溢れていた広島の街を、お前が落とした原爆で罪のない人々の尊い命を奪った!!未来に希望を持つ子供達も含めてな!!!!見ろよ、人々は皮膚が垂れた状態だったり、ガラスが全身に突き刺さったり、家の下敷きになったり…目を背けたくなる姿になっているだろう!?」
今まで貯めていた何かを爆発させるのかのように早いスピードで話し続ける
「なぜこんな非道なことをしたのに笑えるんだ?」
「決まっているだろう?敵国が苦しんでいるからだよ。そして、この長い戦いに決着がつくことが確定しているからだ」
「は……?何を言って…」
「原爆が投下されたことによって、ダメージを負う…そしてお前が降伏し、この長い戦いが終わる…第二次世界大戦を終結させるには…必要な犠牲だったんだよ」
「意味わからないことを言いやがって…だからって!!」
日帝が反論しようとした瞬間、アメリカが足で日帝の頭を踏んづけ、座らせた
「うるせぇなぁ…所詮お前は敗戦国なんだよ。今ごちゃごちゃ言っても負ける運命は変えられねぇんだよ。わかるか?」
「ゲス野郎がッ…」
4000℃の温度で燃える炎の中、走馬灯が見えかけている日帝はボーッとしながら考えた
(なぜこうなったのだか…どこから我が国は道を踏み外したのだろうか…)
瞼が重く感じ、そのまま日帝は意識が途切れた