霊界からさもくんを見守る
なんかおどろくさんとずっといる?
なんで?
なんでなんでなんで?
なんで私以外の女の子と一緒にいるの?
なんで?
ここでようやくひとつの可能性が思い浮かんだ。
キューピット
恋人陣営
別にほんとに付き合うことはない。
まぁわたしとさもくんは両片思いだったから付き合ってるけど、、、
でもでも嫌だ、、、
私の大好きなさもくんが取られてしまったような気持ちがして嫌だ。
そして感じ的にキューピットはしぇいどさんだろうか。
エルフーン好きの私への当て付けか?
そんなことを考えていた時だった。
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恋人陣営ー勝利ー
さぁーもん
おどろく
しぇいど
嘘だ、、、
嘘だ嘘だ嘘だ、、、
違う違う違う
「べるちゃん?」
思った以上に時間が経っていたのか凸さんが私に声をかける
「、、、凸さん?」
「ったく泣くなよ」
「ねぇさもくんは?」
「どっか行ったきりだけど、、、」
「うたちゃんなんか知ってる?」
「、、、知らない」
そういえばおどろくさんも見当たらない。
まさか______
「待って!?べるさん!?」
行かなきゃ、、、
行かなきゃ行かなきゃ行かなきゃ
あの
あの場所へ
私がさもくんと付き合うことになった
あの場所へ______
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村の少し離れた場所。
ゲーム内とは言えどさすがおどみん
細部のこだわりまでは侮れない
そして私が来たのはネモフィラの咲き乱れる蒼い花畑だった。
今は少し枯れかけているが、私が告白された時はもっと蒼かった。
そして私は近くのもの陰に隠れていた。
だって
さもくんと
おどろくさんが
話していたから______
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「さもさん」
「どうしたの?こんなとこ来たいなんて、、、」
「その、、、」
「おどろく、、、ずっとさもさんのことが好き、、、で、、、」
えっ?なんで?さもくんの彼女は私だけだよ?
なんで?
「で、でも、、、俺にはべるが、、、」
「け、けどおどろくはべるしゃんよりもずっとずっとさもしゃんのことが好きで、、、!」
そんなことあるわけない。
私が世界で1番さもくんのことを好きだという自信がある。
「今無理にとは言わないのだ、、、
、、、でも!いつか答えを聞かせて欲しいのだ。おどろくとべるさんどっちがいいのか」
私は耐えきれなくなっていた
嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ
こんなの嫌だ、、、
「さもくん」
「べる!」
「心配しちゃったもどろ?」
「そうだね!」
「じゃあ私はさもくんと戻るから。また、、、撮影で」
知らない間にキツい言い方になっていた。
確かにおどろくさんのことは好きだ。
でも
さもくんを困らしてしまうような
おどろくさんなんて
大嫌い______