死にたいんじゃなくて、
生きる意味が無くなったんだ。
「おっはよ~!」
「あ、朝日!」
「へへ、優!今日一緒かえろーぜ!」
朝日が好きだった。
男の子が男の子を好きじゃだめなんて
誰が決めたんだろう
「女の子になったら…」
可愛くなるのが楽しかった。
初めて、可愛くなりたいと思った。
「きもちわり~w」
「学校くんな!グズ!」
バキッ
ボコッ
「っ…」
「お前なんか生きてる価値ねぇよ!カス!」
学校に行くのが嫌だった
でも、君が居るから。
「優…俺、見てるだけで、なにも…」
「朝日は悪くないから。」
「彼奴らが悪いんだよ。」
「…っ」
ああ、
そんな哀しそうな顔をしないで。
「お前、女の真似事して何が楽しいの?きめ~んだよっ!」
「うるさい」
「は?」
「うるさいっ!!」
バッ
「、ちょっとまっ」
タタタタタッ
「うぐっ…」
もう嫌だ
そうだ。
屋上。
ここから落ちたら、死ねる
あと、一歩。
あと一歩だけ足を進めるだけなのに。
息が苦しい。
怖い?
恐い…
「優!」
「朝日…?」
「ごめんっごめんっ…!」
「助けなくてごめんっ慰めることしか出来なくてごめんっ…!」
どうして。
「俺は…!」
「優が好きだから!!」
「優の、可愛いところ、かっこいいところ、優しいところ、元気なとこ、ゲームが上手いこと、聞き上手なとこ…!」
「そして、何よりもっ…!」
「«優»そのものが、好きだから…!」
「ひぐっぅ…」
「あさ、ひ…」
「ださいな。俺っ…」
「ううん。俺、…私は、朝日のそういうところが好きだから。」
「朝日が、
大好きだから。」
十分泣いたはず。
なのに、なんでだろうね。
涙がでてくる。
悲しくないのに。
「朝日、だいすき。」
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