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🌸SnowMan学園物語🌸
キャラクター自己紹介
◆3年生(お馬鹿トリオ)
深澤辰哉(3年)
ムードメーカー。いつも冗談を飛ばして場を盛り上げる。だが後輩からは「頼れる兄貴」と慕われる一面も。成績はギリギリ。
佐久間大介(3年)
元気でテンションMAX。アニメとダンスが大好きで、教室でも落ち着いて座っていることは少ない。明るい笑顔で場を照らす存在。
渡辺翔太(3年)
一見クールで毒舌。でも実は照れ屋で、好きな人には不器用。お馬鹿トリオの一員だが、歌と頭の回転はピカイチ。
◆2年生(白雪の王子様チーム)
宮舘涼太(2年)
気品あふれる“貴公子”。誰にでも優しく、完璧な立ち振る舞いでファン多数。けれど心の奥には強い熱を秘めている。
岩本照(2年)
無口で硬派。スポーツ万能で、部活からも勧誘が絶えない。真っ直ぐな性格で、好きな人に対しては一途。
阿部亮平(2年)
頭脳明晰で生徒からも先生からも信頼される“知の王子”。冷静沈着だが、内心は情熱的で守りたい人には尽くすタイプ。
◆1年生(新入生)
目黒蓮(1年)
長身で無口、落ち着いた雰囲気を漂わせる新入生。大人びて見えるが、心の中はまだ不器用でピュア。すでに王子の片鱗あり。
向井康二(1年)
明るくて人懐っこい関西人。笑顔で誰とでも仲良くなれるが、実は人の心を気にしすぎる繊細さを持つ。
ラウール(1年)
まだ幼さの残る長身の帰国子女。明るく奔放で、先輩にも物怖じせずに話しかける。成長途中の“原石”。
第一章 入学式 🌸
春。桜が舞い散る校門の前。
新入生の目黒蓮は、長身の体を少し縮こまらせながら、制服のネクタイを直していた。
「すげぇ……人多いな」
思わずつぶやくと、隣で関西弁が返ってくる。
「ほんまやな!めっちゃ緊張してきたわ〜」
声の主は向井康二。早速話しかけてきた彼は、人懐っこい笑顔で蓮を安心させる。
そこへ大きな声が響く。
「ごめん!遅れた!」
走ってきたのは、まだ少し幼さが残るラウール。桜の花びらを散らしながら、元気いっぱいに合流した。
こうして1年組の3人は出会った。
式が終わると、校内案内が始まった。
生徒たちが息を呑むのは——そう、「白雪の王子様」と呼ばれる2年生たちだ。
「こちらが特別棟です」
優雅に案内するのは宮舘涼太。まるで舞踏会から抜け出したかのような姿。
体育館では岩本照がバスケ部の実演を見せていた。
シュートが決まるたびに女子から黄色い歓声が上がる。
図書室では阿部亮平が、整然と本を並べながら説明する。
「ここでは自習も可能です。質問があればいつでもどうぞ」
知的な雰囲気に、新入生の心臓はドキドキする。
その頃、同じ1年生ながら、すでに注目されていたのは目黒蓮だった。
背の高さと落ち着いた態度に、周囲がざわつく。
「……めめって、オーラあるよな」
康二が小声で呟くと、ラウールも真剣に頷いた。
一方その頃——。
3年生の深澤・佐久間・渡辺は、入学式の余韻そっちのけで校庭で騒いでいた。
「おーい!新入生〜!白雪へようこそ〜!」
「サクマ、バカ目立つなって!」
「いいじゃん!俺らの後輩だぞ!盛り上げなきゃ!」
教師に注意されても笑って誤魔化す3人。
だがその明るさに、新入生たちの緊張は少し解けていた。
体育館に全学年が集まった瞬間。
舞台には「王子様4人」と「お馬鹿3人」が偶然並ぶ。
「……なんだこの並び」
深澤が呟けば、岩本が真剣に見つめ返す。
康二とラウールはその様子を見て顔を見合わせた。
「なんか、始まりそうやな」
「うん。ぜったい普通の学校生活じゃない」
桜吹雪の中、それぞれの物語が静かに動き始めた。