テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
何か天才的すぎるシチュを思いついた(自分で言うな)ので書きたくなってしまった……1話で終わります
「あ、危ねぇっ!!」
「——–え」
レゼが風呂上がりにぼーっとアイスを食べていると,次に風呂に入って,そして今上がってきたデンジがこちらに向かって走って来た。
レゼの指から滴り落ちそうになっていたアイスを見て,『栄養を無駄にできない』という本能が身体を突き動かした。
そのままデンジは,レゼが驚いて振り返るよりも速く,レゼの指ごと,溶けかけていたアイスをぺろりと舐め取った。
「「………」」
沈黙。レゼの指には,さっきのデンジの舌の熱が残り,じりじりと皮膚を焼いていく。
数秒が過ぎた所でようやく我に返ったデンジは,顔を真っ赤にして慌てて飛び退いた。
「…あ、いや……今のは忘れてくれ…!!小せぇ頃の癖で…っていうか……栄養のあるモン無駄に出来ねえっていうか……」
「……ふーん………」
レゼは自分の指を見つめ,それからゆっくりとデンジを見上げた。その瞳は,普段よりもずっと昏く,深く,底知れない色を宿している。
「……デンジ君。口、開けて?」
レゼがゆっくりと立ち上がる。
「……?…あ」
レゼは,無防備なデンジの開いた口に,先ほど自身が舐められた指を深々と突き入れた。
「ッあ、……ぐ……レゼ…、?」
「あはは、デンジ君の口の中、すっごく熱いよ?」
レゼの指先が,デンジの舌や歯列を指で掻き回す。喉の奥を突かれ,デンジの目に涙が浮かぶ頃に,レゼはゆっくりと指を抜いた。
「……誘ってるよね、今の」
「いや、っそうじゃねぇって……!」
「……ねぇ。栄養のある物を残すのは、勿体無いんでしょ?」
レゼは,自分の指に付いたデンジの唾液を,デンジの目の前で煽るように舐め取った。
「…なら、デンジ君の事も食べなきゃ。……でしょ?」
「………ッ、……」
「『勿体無い』もんね?骨の髄まで、一滴も残さず……。…ねぇ、いいよね?デンジ君が先に始めたんだよ?」
デンジの襟首を掴み,そのまま逃がさないように押し倒す。
「栄養を無駄にしない」というデンジの言葉が,自分自身が食い尽くされるための最悪で最高の口実になってしまった。
その日の夜には,アイスなんかよりもずっと甘い喘ぎ声と,楽しげな笑い声が,アパートの一室には響いていた。