カイザー受けは確定ですよね?
1.潔カイ
「カイザーの性格が掴めない!」
カイザー。それは試合中はずっと。ほんとにずっと煽ってくるのに。それなのに他はほとんどといってスンとした顔ぶり、コイツが美形だってことを思い出されられてしまう。
よく、カイザーの行動を振り返ってみた。
掴めないな!アイツ!!!
俺は潔世一。カイザーに常に煽られ煽り返しをしている男だ。
サッカーの練習中。カイザーが煽って来た。
「そんな事もできないのか?ザコ世一」
「自分の練習に集中出来ないとか、学生でもできることができないなんて。恥ずかしくねえの?」
こんなのが日常化してるんだ。そりゃストレスもたまる。
「チッ」
舌打ちが聞こえたらしい。黒名が駆けつけてきた。
「悪霊退散!悪霊退散!」
「はあ?アクリョウタイサン?悪霊なんかじゃないけど?」
「しゃーーーー!💢」
「黒名。平気だから」
「でも、」
「大丈夫だから」
最近、カイザーとの攻防戦も過激になってきた。
疲れも溜まる。
体が鉛みたいで、
重い…
ふと、体が軽くなった。
バタ。
「世一?」
______________
「はっ!」
「起きたか世一」
「というかなんでいきなり倒れたんだ?」
「プロになりたくば、自己管理だって大事な任務のひとつだぞ?世一」
は?
俺が倒れたのはお前との攻防戦がヒートアップしてきてるからだぞ?
「はあ…こんなこともわかんねえのか…」
「は?」
「だから、俺が倒れたのはお前との攻防戦がヒートアップしてきて疲れが溜まってきたからだよ。」
「お前の脳はサッカー以外だとそこまで堕ちるのか?」
「…っ!」
いつもすましているか煽ってくるカイザー。
だか今回はビックリしているようで、目が泳いでいる。口も半開きで、なんだかいつもと違う感じで、
「かわいい…」
「え?」
カイザーの頬が熟した桃のように染まっていく。
おでこまでもが真っ赤になっていった。
「やっぱり。かわいい…」
俺はそう言いながらカイザーの顔を撫でた。
カイザーは混乱していて喉から「ヒュ」という音さえ聞こえる。もっと顔の色が紅くなっていく。
「ぇ…ぁ……ぇ…?」
戸惑いの声が聞こえてくる。
「あはは。カイザー実はかわいいんじゃん」
そういった瞬間。カイザーは俺の手を払い除け、耳まで真っ赤にさせながら去っていった。
「あーあ、惜しかった。」
この日。俺に新たな感情が生まれた日。
こんな短い駄文を読んでくださり、ありがとう御座いました!m(_ _)m
コメント
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まじで嬉しい…1番好きなカプ少なくて…最高です